東映「パンク侍」、綾野剛、北川景子ら舞台挨拶

【銀座新聞ニュース=2018年6月20日】大手映画配給会社で、国内映画業界第2位の東映(中央区銀座3-2-17、03-3535-4641)は6月30日から丸の内TOEI(中央区銀座3-2-17、03-3535-4741)で一般公開する「パンク侍、斬られて候」の初日に綾野剛さん、北川景子さんらによる舞台あいさつを開く。

6月30日から一般公開する「パンク侍、斬られて候」((C)エイベックス通信放送)。

30日10時5分の回上映終了後と13時50分の回上映前に、監督の石井岳龍(いしい・がくりゅう)さんをはじめ、主人公の浪人「掛十之進」役の綾野剛(あやの・ごう)さん、茶山の身のまわりを世話する少女「ろん」役の北川景子(きたがわ・けいこ)さん、黒和藩の藩主「黒和直仁」役の東出昌大(ひがしで・まさひろ)さん、新興宗教団体の腹ふり党の元幹部で、今は牛逐藩で暮らす「茶山半郎」役の浅野忠信(あさの・ただのぶ)さん。

黒和藩の「さるまわ奉行所」にいる猿「大臼延珍」役の永瀬正敏(ながせ・まさとし)さん、元黒和藩首切り役人「真鍋五千郎」役の村上淳(むらかみ・じゅん)さん、黒和藩の隣の牛逐藩で雑傭仕事をしていた「オサム」役の若葉竜也(わかば・たつや)さん、黒和藩の出頭家老、内藤の密偵「江下レの魂次」役の渋川清彦(しぶかわ・きよひこ)さん、黒和藩の次席家老「大浦主膳」役の国村隼(くにむら・じゅん)さん、脚本を担当した宮藤官九郎(くろう・かんくろう)さんが舞台に登場してあいさつする。

「パンク侍、斬られて候」は芥川賞作家の町田康(まちだ・こう)さんが2004年に発表した時代小説(2006年に角川文庫化)で、江戸時代を舞台に、隠密ミッションをめぐって繰り広げられる10人の男たちの腹の探り合いと、1人の女をめぐる恋の行方、謎の猿将軍が明かす驚がくの真実を描き出している。

物語は江戸時代、街道をやってきた巡礼の父娘に、1人の牢人、掛十之進が父親を斬りつけ、黒和藩藩士に斬った理由を尋ねられると、牢人がこの土地に災厄をもたらすに違いない新宗教「腹ふり党」の者だからだという。「腹ふり党」が普及した街は必ず壊滅するという中で、掛十之進は弁舌と剣の実力を駆使し、腹ふり党対策要員として黒和藩に召し抱えられる。

長く黒和藩の老職の大浦主膳と対立を続ける黒和藩出頭家老・内藤帯刀がこの騒動を利用し、大浦の失脚を画策するも、内藤の密偵・魂次により、腹ふり党が壊滅していたことが判明する。掛は生命の危機に晒されるが、内藤は偽の腹ふり党をねつ造する計画を企てるが、黒和藩に阿鼻叫喚の惨事が訪れる。

ウイキペディアなどによると、石井岳龍さんは1957年福岡県福岡市生まれ、日本大学芸術学部を中退、入学直後の1976年に8ミリ映画デビュー作「高校大パニック」で注目され、1978年に日活版「高校大パニック」を共同監督、同年に「突撃!!博多愚連隊」がぴあフィルムフェスティバルに入選、1980年に「狂い咲きサンダーロード」、1982年に「爆裂都市 バーストシティ(BURST CITY)」を手がけた。

1984年に「逆噴射家族」でイタリアの第8回サルソ映画祭でグランプリを受賞、2001年に映画のジャンルを超越したハイパーエキサイトムービー「エレクトリック・ドラゴン(ELECTRIC DRAGON)80000V」、2002年に「デッド・エンド・ラン(DEAD END RUN)」などを発表している。2006年から神戸芸術工科大学教授。

チケットは最速抽選とプレミアムを販売しており、21日11時締め切り。先行抽選も受付中で、22日11時締め切り。23日10時から発売する。料金は2000円均一。

注:「国村隼」の「国」は正しくは旧漢字です。名詞は原則として現代漢字(常用漢字)を使用しています。