ヴァニラで鯨虎じょう「陶芸」展

【銀座新聞ニュース=2018年8月14日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は8月14日から19日まで鯨虎じょうさんによる個展「ナンセンス陶芸」を開く。

ヴァニラ画廊で8月14日から19日まで開かれる、第6回ヴァニラ画廊大賞で大賞を受賞した鯨虎じょうさんの個展「ナンセンス陶芸」に出品される作品。

ヴァニラ画廊大賞展は「エロティック、フェティッシュ、サブカルチャーのアートに特化した」公募展で、毎年10月1日から31日まで募集し、11月に第1次審査を行い、12月以降に第2次審査によって大賞など入賞作を決めている。2012年10月に第1回がスタートし、2017年10月から第6回目の公募が実施され、今回、第6回目ヴァニラ画廊大賞展で大賞を受賞した女流作家の鯨虎(いさなこ)じょうさんの個展を開く。

鯨虎じょうさんは、セラミックを主な素材に「プリミティブで奇怪でありながら圧倒的な美しさを持つ立体作品を制作」している。受賞後の初個展となる「ナンセンス陶芸」では新作を含め、自由でダイナミックな作品群を展示する。

鯨虎じょうさんは粘土をいじりだして7年目になり、焼いた粘土作品については「少々自由奔放な形状ですが、『こりゃあナンダ?』と聞かれたら、『はい、そちら陶芸であります』と答え」ることにしている。このため、「社会において、これが正解だ、というものは本当はないはず」というのが鯨虎じょうさんの考え方だ。

このため、鯨虎じょうさんの作品を見ると、「意味わかんないとか、これがよいとか、好きだとか、みんな好き勝手に、考え込んだり、笑ったり、喋ったり」している。それさえも「わざわざ足を止めて、思ったことを声に出してみたり、笑ったり、考え込んだり。これはもうじゅうぶん意味のあること」としている。

鯨虎じょうさんは2004年東京都生まれ、2016年に多摩美術大学美術学部工芸学科陶プログラムを卒業し、2018年に同大学大学院博士前期過程美術研究科工芸専攻陶研究領域を修了している。

2013年に第1回次世代工芸展で入選、2016年に第2回瀬戸・藤四郎トリエンナーレで入選、第52回神奈川県美術展工芸部門で美術奨学会記念賞、2017年に第53回神奈川県美術展工芸部門で入選、2018年に第6回ヴァニラ画廊大賞で大賞を受賞している。

開場時間は12時から19時(土曜日、祝日は17時)まで。入場は無料。