丸善丸の内でカンガ、黒檀彫刻等「アフリカ」展

【銀座新聞ニュース=2018年8月16日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は8月15日から28日まで4階洋書売り場で「AFRICA POP 2018 SUMMER」を開いている。

丸善・丸の内本店で8月28日まで開催中の「アフリカ・ポップ2018サマー(AFRICA POP 2018 SUMMER)」のフライヤー。

アフリカ関連の商品を扱っている「ポレポレオフィス」(江東区古石場3-11-13、03-3642-4016)が企画しているアフリカの衣類などを紹介するイベントで、東アフリカの1枚布「カンガ」や伝統織物「キコイ」などのアフリカ布やタンザニアのポップアート「ティンガティンガ」作品や黒檀彫刻などを展示販売している。

「カンガ(KANGA)」とは、東アフリカ、タンザニアやケニヤの女性が着用している1枚布で、19世紀後半に東アフリカ沿岸のスワヒリ社会の中で、巻き衣として発展し、20世紀になって、スワヒリ社会の社会構造変化や東アフリカ一帯の社会経済変化に伴って、広く一般に愛用されている。

カンガの元となった布の模様が「ホロホロチョウ(スワヒリ語でkanga)」だったことからカンガと呼ばれるようになった。

素材は木綿100%、サイズは約160×110センチで、1枚布を1枚、あるいは2枚組み合わせて、いろいろに使う。スワヒリの格言などがプリントされていることが多い。東アフリカでは古くから、マサイ族に見られるような肩口で1枚布を結んで垂らしたり、マントのように着たりした。ワンピース型、ブラジャー型、ヘッドバンド型、巻きスカート型、ケープ型など使用法は多岐にわたり、洋服との兼用も珍しくないという。

「キコイ」はケニアで使われている布で、色が単色で、効かせ色としてグラデーションでストライプが入っている。海岸地帯の男性が腰布として着用し、インド洋を思わせる色合いが多くある。ナイロビの女性は朝晩の寒さよけにキコイをストール代わりに身につける。

キコイは色が単色なので、インテリアにも多く用いられ、ベッドカバーやエプロン、スカートなどにも加工されている。海岸地帯が発祥地のため、海でのワンピース、シャツ、キコイの裏側にタオルを縫い付けたバスタオルなどもあるが、日本ではまだ広く知られていない。

ウイキペディアによると、「ティンガティンガ (Tingatinga)」は、1960年代にタンザニア・ダルエスサラームにおいて、エドワード・サイディ・ティンガティンガ (Edward Saidi Tingatinga、1932-1972) が生み出したポップアートの手法で、主に動物や植物などの自然が描かれる。「ティンガティンガ絵画」ともいう。

当初は、マゾニットと呼ばれる建築資材にエナメルペンキで描かれた、日常生活の傍らとしての芸術であったが、専門的な絵画教育を受けていない素朴な技法が評価された。創始者のエドワードが40歳のときに、警官に誤射され不慮の死を遂げた後も、同じ手法や画風を継ぐ弟子たちによって描かれ、世界中に広まっている。日本でもインターネットを利用した通信販売などの手段で入手できる。

「黒檀(エボニー)」はアフリカのタンザニアのマコンデ族が黒檀を使った彫刻を制作しており、「マコンデ彫刻」と呼ばれる。「黒檀」はピアノや家具などに使用されるひじょうに重くて硬くて、加工しにくい材料で、芯材の部分が黒いため、マコンデ彫刻は黒く磨かれた作品が多く、独特な風合いを特徴としている。

ポレポレオフィスは織本知英子(おりもと・ちえこ)さんが1994年にカンガの魅力に気づき、1995年にカンガ使い方読本「カンガマジック101」を自費出版し、カンガの輸入販売をはじめた。1996年に通販会社フェリシモでカンガと本を販売し、1997年に旧新宿三越店でカンガ展を開き、1997年にカンガ写真集「カンガセイイング」を刊行、その後各地でカンガ展や講演会を開いている。1998年に「カンガに魅せられて」、2006年に写真集「カンガコレクション」、2014年にタンザニアでカンガ写真集を出版した。

織本知英子さんは2005年に民族学博物館共同研究員、2009年に文化学園大学ファッション研究機構共同研究員などを務めている。「ポレポレ(pole pole)」とはスワヒリ語で「ゆっくりゆっくり」という意味という。

開場時間は9時から21時(最終日は18時)。

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