丸善日本橋で丸猫展、商店街や猫時計など目羅健嗣ら(1)

【銀座新聞ニュース=2018年8月16日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(東京都中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は8月15日から9月4日まで3階ギャラリーなどで「丸猫展2018SUMMER」を開いている。

丸善・日本橋店で9月4日まで開催中の「丸猫展 2018サマー(SUMMER)」のフライヤー。

丸善・日本橋店が全館のイベントスペースを使って開く丸猫展で、「丸善を丸っと猫だらけ」という思いを込めて店内のイベントスペースに猫アート(ART)、猫ブック(BOOK)、猫ザッカ(ZAKKA)と盛りだくさんに詰め込んでいる。

15日から21日まで1階イベントスペースで、ペットの革工芸品「アトリエカービングテク」(昭島市郷地町3-15-13、042-544-8620)を主宰する田中由美子(たなか・ゆみこ)さんと田中保良(たなか・やすよし)さんが「革カービング(立体革肖像)のねこ」を開き、実演し、注文を受け付けている。

同じく15日から21日まで1階イベントスペースで、猫のオモチャ屋「キャットバルーン」(目黒区上目黒2-44-21)を主宰する西山道代(にしやま・みちよ)さんによる「布の猫雑貨」を開き、布の猫雑貨を実演販売している。

15日から28日まで地下1階イベントスペースで「ネコマチ商店街」を開いている。会場では「Q工房」を主宰する墨絵作家の有田(ありた)ひろみさんが描くレトロな猫たち、どこか懐かしい雰囲気の有田(ありた)ちゃぼさんのぬいぐるみ&布作品、猫の住む「猫街」をテーマに「切り絵作品」を制作する松風直美(しょうふう・なおみ)さんの作品などをはじめ、絵画、立体の天野千恵美(あまの・ちえみ)さん、絵画のおおやぎえいこさん、陶芸の岡村洋子(おかむら・ようこ)さん。

ジュエリーの奥平浩美(おくひら・ひろみ)さん、陶芸などのゴーあやさん、イラストの松下カツミ(まつした・かつみ)さん、名画を猫化してしまう猫絵師の目羅健嗣(めら・けんじ)さんが猫作品、猫グッズを販売しており、そこには「猫をテーマにした昭和の商店街」があり、「懐かしくて活気ある心なごむ空間には猫作品やグッズがいっぱい」としている。

15日から9月4日まで地下1階文具スパインスペースで「猫ザッカ(ZAKKA)」を開き、手ぬぐい、ブックカバー、ステーショナリー、小物など、猫柄の雑貨を約700種を販売している。

15日から21日まで3階ギャラリー特設会場では、猫をモチーフにした九谷焼作家の東早苗(ひがし・さなえ)さんとヨーロッパの香りがする猫の絵画を描く布施和佳子(ふせ・わかこ)さんによる「2人展」を開いている。

15日から28日まで3階特設会場では、ミニチュア木彫りの小出信久(こいで・のぶひさ)さん、立体造形の小島美知代(こじま・みちよ)さん、立体造形の細山田匡宏(ほそやまだ・まさひろ)さん、猫絵師の目羅健嗣さんが4人展を開いている。

22日から28日まで3階ギャラリー特設会場では、立体造形の桜井魔己子(さくらい・まみこ)さん、陶芸家のすみ田理恵(すみだ・りえ)さん、「陶工房 ゆきふらし」(青森県五所川原市金木町朝日山317-9、0173-52-3063)を主宰する陶芸家の猿田荘也(さるた・そうや)さんが3人展を開く。

22日から28日まで3階ギャラリー特設会場では、造形作家のヒソカ(HISOKA)さんが猫作家の天野千恵美さん、有田ひろみさん、桜井魔己子さん、松風直美さん、布施和佳子さん、松下カツミさん、水谷満(みずたに・みつる)さん、目羅健嗣さんがデザインした猫時計をFRPで制作し、それぞれの猫作家が彩色を施したオリジナル時計を販売する「ヒソカXカタリスト クロックス(HISOKA×CATARTISTS CLOCKS)」を開く。

ウイキペディアによると、猫は狭義にはネコ目(食肉目)-ネコ亜目-ネコ科-ネコ亜科-ネコ属-ヤマネコ種-イエネコ亜種に分類される小型哺乳類であるイエネコ(家猫)の通称で、より広義には、ヤマネコやネコ科動物全般を指す。イエネコの起源は、ネズミを捕獲させる目的で飼われ始めたヤマネコの家畜化であり、分類学上はヤマネコの1亜種とされる。

イエネコは、形態学的分析を主とする伝統的な生物学的知見によって、以前からリビアヤマネコが原種とされてきた。実際、米英独などの国際チームが2007年6月29日の「サイエンス」誌(電子版)に載せた論文では、世界のイエネコ計979匹をサンプルとしたミトコンドリアDNAの解析結果により、イエネコの祖先は約13万1000年前(更新世末期〈アレレード期〉)に中東の砂漠などに生息していたリビアヤマネコであることが判明した。

イヌは狩猟採集民に猟犬や番犬として必要とされ、早くから人の社会に組み込まれたが、ネコは、農耕の開始に伴いネズミ害が深刻にならない限り有用性がなく、むしろ狩猟者としては競合相手でもあった。その競合的捕食動物が人のパートナーとなるのは、穀物という「一定期間の保管を要する食害を受けやすい財産」を人類が保有するようになり、財産の番人としてのネコの役割が登場したのが理由とされている。

また、伝染病を媒介するネズミを駆除することは、結果的に疫病の予防にもなった。さらに、記録媒体として紙など食害されやすい材料が現れると、これを守ることも期待された。日本へは、穀物倉庫の番人として渡来したと考えられている。

農耕が開始され集落が出現した時期の中東周辺で、山野でネズミやノウサギを追っていたネコがネズミが数多く集まる穀物の貯蔵場所に現れ、棲みついたのが始まりと考えられている(リビアヤマネコの生息地と農耕文化圏が重なった地域で、複数回起こっていたと考えられる)。

穀物には手を出さず、それを食害する害獣、害虫のみを捕食することから、双方の利益が一致し、穀物を守るネコは益獣として大切にされるようになり、やがて家畜化に繋がったとみられている。最古の飼育例は、キプロス島の約9500年前の遺跡から見出される。また、紀元前3000年ごろの古代エジプトでイエネコとして固定化されたといわれている。

さらに遡ると、ネコの祖先は「ミアキス」という約6000万年前の中型肉食獣とみられている。ミアキスの特性に近いまま進化した種がネコであり、平原に出て集団狩猟を行うプロアイルルスを経て現在の姿に進化した種がイヌである。

ネコは1歳くらいになると生殖可能になり、5歳くらいで落ち着き、7歳あたりから高齢期に入り、20歳超えはかなりの長寿とされる。屋外で暮らさなければならない野良ネコと人間に室内で飼われているイエネコの寿命には大きな差がある。

室内飼育のイエネコでは14歳から18歳程度が寿命とされ、野良ネコでは4歳から6歳程度とみられている。ネコの年齢をヒトに換算すると、室内ネコの場合は例として1歳で人間でいう17歳から20歳、2歳で23歳から25歳、以降は1年ごとに4、5歳ずつ比例していく計算となる。

開場時間は9時30分から20時30分。最終日は3階ギャラリー、特設会場が17時、それ以外の地下1階、2階、3階イベントスペースなどは19時まで。入場は無料。

注:「桜井魔己子」の「桜」は正しくは旧漢字です。名詞は原則として現代漢字(常用漢字)を使用しています。