中央の百貨店8月、日本橋2店以外銀座等増、訪日外国客が堅調

【銀座新聞ニュース=2018年9月4日】中央区とその周辺の主要百貨店の8月売上高(速報値、店頭ベース)は日本橋2店を除いて、銀座三越、松屋銀座店、大丸東京店の3店がプラスだった。

8月の売上高もプラスとなり、17カ月連続で前年を上回った銀座三越。

8月は前年8月よりも土曜日が1日減(松屋では影響が0.4%減)や上旬の台風12号の影響を受けたものの、日本橋三越、日本橋高島屋の日本橋2店がマイナスだったが、銀座三越、松屋銀座店、大丸東京店の3店がプラスで、しかも銀座三越が17カ月、大丸東京店が24カ月連続で前年実績を上回っている。

三越伊勢丹ホールディングスの日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は前年同月比2.9%減(7月速報値9.5%減、確定値12.6%減の134億円、小型店舗と恵比寿三越、ソリューション統括部を含む)と店頭ベースでは2カ月続けて前年を下回った。

一方、銀座三越(中央区銀座4-6-16、03-3562-1111)は同12.4%増(同速報値1.6%増、確定値1.6%増の81億円、但し空港型免税店の売り上げを除く)と17カ月続けてプラスだった。

三越伊勢丹ホールディングスでは、東京、名古屋、札幌の大都市圏を中心にラグジュアリーブランド、化粧品が売り上げを牽引し、国内百貨店の既存店売り上げ、首都圏の三越伊勢丹の既存店売り上げ共に前年実績を上回った。

また、猛暑の影響でサングラスやサンダル、子どもTシャツなど盛夏アイテムが引き続き堅調に推移し、ラグジュアリーブランドでは通年使用できるハンドバッグ、革小物が好調を持続し、セーターやブルゾンなどの秋物も動いた。訪日外国人観光客需要(免税売上高、インバウンド)は訪日客の増加に伴う来店客数の増加により引き続き好調に推移し、日本人同様にラグジュアリーブランド、化粧品への関心が高いとしている。

日本橋高島屋(中央区日本橋2-4-1、03-3211-4111)は同8.5%減(同速報値10.9%減、確定値11.0%減)と3カ月続けて前年を下回った。日本橋店は店内改装の影響などにより前年比マイナスが続いている。

関西地区を中心に台風の影響があったものの、高額品や訪日外国人観光客売り上げが引き続き売り上げを伸ばしたことなどにより、全体では2カ月ぶりに前年実績を上回った。訪日外国人観光客売り上げは前年比24.2%増となった。17店舗ベースの商品別では、国内および訪日外国人観光客需要が旺盛な婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品などが前年比プラスとなった。その一方で、婦人服、紳士服、リビングなどは前年を下回った。

J.フロントリテーリングの大丸東京店(千代田区丸の内1-9-1、03-3212-8011)は同4.3%増(同速報値1.5%減、確定0.1%増)と24カ月連続でプラスとなった。

全体では、8月下旬の台風12号や前年に比べて休日が1日少ない影響があったものの、訪日外国人観光客を含め化粧品、ラグジュアリーブランドが好調を持続するとともに、パラソル、サングラスなどの夏物雑貨が動いたことにより、前年実績を上回った。また、訪日外国人観光客需要(速報値)は対前年20%増(客数同29%増、客単価同7%減)だった。

J.フロントリテーリングでは2017年4月から「不動産事業」を独立させて、確定ベースで伸び率を公表しており(速報値ベースは未公表)、7月の「ギンザ シックス(GINZA SIX)」や「上野フロンティアタワー」などの家賃収入は同25.1%増だった。

松屋銀座店(中央区銀座3-6-1、03-3567-1211)は同同7.4%増(同速報値1.6%減、確定値1.6%減)と2カ月ぶりに前年を上回った。

銀座店は、婦人部門においては、サングラスや傘などを軸とした婦人雑貨が好調で、シャツ、ブラウスなどの軽衣料中心に売り上げを伸ばした(8月の婦人服におけるプロパーとセールのシェアは75対25となり、セールに頼らない晩夏初秋物や秋物早期展開によるプロパー商材に動き)。

また、訪日外国人観光客需要については、好調な化粧品と時計が引き続き全体を牽引した。さらには、例年にない猛暑であったにも関わらず、「ウォルト・ディズニー・アーカイブス展 」や「石原裕次郎の軌跡展」などの文化催事が動機となり、入店客数が前年対比で約5%程度伸びたという。

日本百貨店協会(中央区日本橋2-1-10、03-3272-1666)によると、国内79社219店舗(総従業員6万9397人)の7月売上高(店舗調整後)は前年同月比6.1%減の5132億円で、2カ月ぶりにマイナスとなった。

7月は西日本豪雨をはじめ、梅雨明け以降の連日の猛暑、月末の台風12号上陸など異常気象のほか、クリアランスセールの前倒しの影響、土曜日1日減などのマイナス与件から、売上高、客数とも振るわなかった。ただ、高額消費やシェア5.3%を占める訪日外国人観光客需要も引き続き好調だった。

全国の百貨店の営業日数は前年同月より0.1日少ない30.9日、119店舗の回答によると、入店客は15店が増え、73店が減ったとし、うち90店舗の回答によると7月のクリアランスセールと夏休みの売り上げについては3店が増え、44店が減ったとしている。東京地区(13社25店)の7月の売上高は同4.5%減の1403億4873万円と6カ月ぶりにマイナスだった。

国内93店舗の訪日外国人観光客需要の7月の免税売上高は同19.8%増の約272億2000万円で、20カ月連続のプラス、国内の百貨店に占めるシェアが5.3%としている。

このうち、一般物品売上高は同15.5%増の約161億4000万円で、17カ月続けて前年を上回った。化粧品や食料品などの消耗品売上高が同26.7%増の110億8000万円、購買客数が同24.0%増の約45.7万人と2013年2月から66カ月続けてプラスとなり、1人あたりの購買単価が同3.3%減の6万円で、2カ月ぶりに前年を下回った。

人気のあった商品は1位が化粧品(2017年1月から2018年6月まで1位)、2位にはハイエンドブランド(2017年1月と2月4位、3月2位、4月4位、5月3位、6月2位、7月3位、8月から11月2位、12月3位、2018年1月から6月2位)、3位に食品(2017年1月3位、2月2位、3月4位、4月3位、5月3位、6月4位、7月から12月4位、2018年1月4位、2月3位、3月5位、4月3位、5月4位、6月3位)と同じだった。

4位に婦人服飾雑貨(2017年1月2位、2月と3月3位、4月と5月2位、6月3位、7月2位、8月から11月3位、12月2位、2018年1月3位、2月4位、3月3位、4月5位、5月3位、6月4位)、5位に前月6位以下に下げた婦人服(2017年4月は6位以下、5月から2018年2月まで5位、3月4位、4月4位、5月5位、6月6位)が再び5位に上がった。代わりに、6月に5位だった子ども服・洋品が6位以下に下がった。

免税手続きカウンターの来店国別順位は1位が中国本土(2017年1月から6月まで1位)、2位に香港(2017年1月から7月まで2位、8月3位、9月2位、10月4位、11月から2018年1月2位、2月4位、3月3位、4月4位、5月と6月3位)が再度2位に上がった。3位に韓国(2017年1月から7月まで4位、8月2位、9月4位、10月から12月3位、2018年1月4位、2月から6月2位)が下がった。

4位に台湾(2017年1月から7月まで3位、8月4位、9月3位、10月3位、11月4位、12月4位、2018年1月と2月3位、3月4位、4月3位、5月と6月4位)、5位にタイ(1月から11月まで5位、12月6位、2018年1月から6月5位)、6位にシンガポール(2017年1月から11月まで6位、12月5位、2018年1月から6月6位)、7位がマレーシア(2017年1月から2018年6月まで7位)と6月と同じ順位だった。

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