シネスイッチ「是好日」黒木華、森下典子ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2018年10月4日】中堅映画配給会社の東京テアトル(新宿区新宿1-1-8、御苑テアトルビル、03-3355-1010)とヨアケ(渋谷区神宮前2-5-6、アマデウスハウス)は10月13日からシネスイッチ銀座(中央区銀座4-4-5、旗ビル、03-3561-0707)で一般公開する「日日是好日」の初日に黒木華さんらによる舞台あいさつを開く。

10月13日から一般公開される「日日是好日」((C)2018「日日是好日」製作委員会)。

13日10時10分の回上映終了後に、監督の大森立嗣(おおもり・たつし)さんをはじめ、主人公「典子」役の黒木華(くろき・はる)さん、原作者の森下典子(もりした・のりこ)さんが舞台に登場してあいさつする。

「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」はエッセイスト森下典子さんが約25年にわたり通った茶道教室での日々をつづったエッセイ「日日是好日-『お茶』が教えてくれた15のしあわせ」(2002年、飛鳥新社、2008年に新潮文庫化)が原作だ。

母の勧めで20歳の時に「お茶」を習い始めた森下典子さんが25年間にわたって茶道教室に通い続ける中で、年月を経て成長していく過程での出来事を「お茶」の基本も交えつつユーモラスに、また、切なく描き、「お茶」を通じて人生において大切なこと、人生のあり方、尊さ、幸せについて書いている。監督、脚本は大森立嗣さん、黒木華さんが主演、武田先生を樹木希林(きき・きりん)さんが演じている。

物語は「本当にやりたいこと」を見つけられず大学生活を送っていた20歳の典子が、タダモノではないと噂の「武田のおばさん」が茶道教室の先生であることを聞かされるところからはじまり、母からお茶を習うことを勧められた典子は気のない返事をしていたが、お茶を習うことに乗り気になったいとこの美智子(多部未華子=たべ・みかこ=さん)に誘われるがまま、流されるように茶道教室に通い出す。

見たことも聞いたこともない「決まりごと」だらけのお茶の世界に触れた典子は、それから20数年にわたり武田先生の下に通うこととなり、就職、失恋、大切な人の死などを経験し、お茶や人生における大事なことに気がついていく。

ウイキペディアによると、大森立嗣さんは1970年東京都生まれ、父親が舞踏家で「大駱駝艦」の創始者、麿赤兒(まろ・あかじ)さんで、駒沢大学文学部社会学科を卒業、大学で偶然入った映画サークル「8ミリ同好会」に所属、自主映画を作りはじめ、卒業後は俳優として活動し、短編映画などの作品で助監督を務め、2001年に自らプロデュースし、出演した「波」(奥原浩志=おくはら・ひろし=さん監督)で第31回ロッテルダム映画祭最優秀アジア映画賞「ネットパック(NETPAC AWARD)」を受賞した。
2003年に「赤目四十八滝心中未遂」(荒戸源次郎=あらと・げんじろう、1946-2016=監督)の制作に携わり、2005年に荒戸源次郎のプロデュースにより、「ゲルマニウムの夜」で初監督、東京国立博物館の敷地内に特設映画館「一角座」にて、約半年に渡りロングラン上映した。2010年に監督第2作目「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」を公開、2010年度に第51回日本映画監督協会新人賞、2011年に「まほろ駅前多田便利軒」を監督した。

2013年に「ぼっちゃん」を監督、弟の大森南朋(おおもり・なお)さんがプロデューサーを務め、2014年に第23回日本映画プロフェッショナル大賞作品賞、2013年に「さよなら渓谷」を監督、世界4大映画祭のひとつ、第35回モスクワ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、審査員特別賞、2013年度に第56回ブルーリボン賞で監督賞を受賞した。2013年に連続ドラマW(WOWOW)「かなたの子」が放送された。

チケットはチケットぴあを通じて先行抽選を受付中で、5日11時締め切り。6日10時から一般発売する。料金は全席指定で2000円均一。