ヴァニラで雛菜雛子「処女の王国の結末は死」展

【銀座新聞ニュース=2018年10月22日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は10月23日から28日まで雛菜雛子さんによる「雛譚・雛菜雛子展-H美学に反する処女の王国」を開く。

ヴァニラ画廊で10月23日から28日まで開かれる雛菜雛子さんの「雛譚・雛菜雛子展-H美学に反する処女の王国」に出展される作品。

2012年の「第1回ヴァニラ画廊大賞」で、「ヴァニラ賞」を受賞した中田雛子(なかだ・ひなこ)さんこと、雛菜雛子(ひなな・ひなこ)さんが5年ぶりに2度目の個展を「雛譚(ひなたん)・雛菜雛子展-H美学に反する処女の王国」と題して開く。

雛菜雛子さんによると、この個展については、「死の中にある王国・ヒナコルメル」の物語という。「ぬいぐるみと人形と/ひとりの王国に暮らす処女/ひとりの王国はこの世の終わりヒナコルメル/死の中にあります/死の中の王国から/あらゆる死の記念碑がやってきました/聖なる油彩画、人形、イコン、秘密の宝物・・・その中心に祀られているのは処女?人形?/さあ貴方の葬儀をはじめましょう/わたしたちの結末は死です」としている。

ヴァニラ画廊は「雛菜雛子は少女の内側に潜んだ暗黒面、自慰的な死、ナルシシズムなど、儚(おぼろ)げな闇の世界を『癒し』として描いてきた」という。「まぶしすぎる光だけでは成しえない、暗くよどんだ闇に身を浸すことでしか得られない癒し。その闇を必要とする人々に作品を届けるのが、雛菜雛子の背負った宿命」としている。今回の個展では、新作の大作油彩画や繊細で妖艶な立体作品などを発表する。

雛菜雛子さんは1987年生まれ、女子美術大学を卒業、2012年9月より本格的に制作をはじめ、2012年12月から作品「ヒナコルメル少女学館」において地下アイドル活動や実店舗ギャラリーサロンを主宰する。2017年に京都で個展「ヒナコルメルお姫様王国・雛菜雛子展」を開いている。

開場時間は12時から19時(土曜日、日曜日17時)まで。入場は無料。

編集注:「処女」の「処」は正しくは旧漢字です。名詞は原則として現代漢字(常用漢字)を使用しています。