立川銀座で有田美津子「繍墨画」展、生徒の竹田幸子らと

【銀座新聞ニュース=2019年3月6日】ブラインドの最大手メーカー、立川ブラインド工業(港区三田3-1-12、03-5484-6100)は3月6日から17日まで銀座ショールーム(中央区銀座8-8-15、03-3571-1373)地下1階「タチカワ銀座スペース Atte」で有田美津子さんと竹田幸子さんらによる「おしゃれな日本刺繍-暮らしの中に幸せを」を開いている。

立川ブラインドの銀座ショールームで3月17日まで開かれている有田美津子さんとその生徒による「おしゃれな日本刺繍-暮らしの中に幸せを」に出品される有田美津子さんの「満たされて」。

刺繍(ししゅう)工芸家で、日本刺繍と日本画を合わせた「繍墨画(しゅうぼくが)」を確立する有田美津子(ありた・みつこ)さんと有田美津子さんに師事する生徒8人の作品を紹介する。

「伝統の日本刺繍を現代の暮らしの中で楽しめる」をコンセプトに制作した、七五三の着物や掛け軸、額、袱紗(ふくさ)、バッグ、ブローチ、タペストリーなど計約200点の作品を展示する。また、有田美津子さんの作品も特別出展している。

今回、出品している生徒は竹田幸子(たけだ・さちこ)さん、柴田展世(しばた・のぶよ)さん、本間直子(ほんま・なおこ)さん、川合京子(かわい・きょうこ)さん。

苅部理子(かるべ・りこ)さん、木村日出子(きむら・ひでこ)さん、芹沢有美(せりざわ・ゆみ)さん、上坂洋子(こうさか・ようこ)さん。

同じく柴田展世さんの「古代を想う」。

有田美津子さんは東京都生まれ、江戸時代より続く刺繍商の叔父、秋元柳一郎(あきもと・りゅういちろう)に日本刺繍の手ほどきを受け、その後、叔父の甥、平野利太郎(ひらの・としたろう、1904-1994)に師事し、日本画を丹阿弥岩吉(たんあみ・いわきち、1901-1992)に、デザインを荒井健(あらい・たけし)さんに師事し、ニードルワーク日本展、日中友好10周年記念北京展、アメリカ巡回展などに参加した。

19歳で叔父の亡き後を継ぎ、2003年に日本刺繍と日本画を合わせた「繍墨画」という画風を確立し、その後、特許も取得している。2004年にフジテレビ系ドラマ「西遊記」で刺繍制作を指導し、1999年より日本刺繍教室を開講し、現在、朝日カルチャーセンター(立川教室)と東武カルチュアスクール(池袋校)で日本刺繍教室の講師を務めている。タヒチ文部大臣賞、ミネルヴァ賞、マルセル・タイ賞、アジア創造美術展大賞などを受賞している。

開場時間は10時から18時(最終日は15時)。入場は無料。11日は休み。

注:「芹沢有美」の「沢」は正しくは旧漢字です。