ホットペッパー調べ4月外食0.4%増、4カ月ぶり

【銀座新聞ニュース=2019年6月5日】大手情報会社のリクルートグループの旅行、レジャー、飲食などの情報サービス会社、リクルートライフスタイル(千代田区丸の内1-9-2、03-6835-1000)の「食」に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は6月4日に4月の「外食市場調査」を発表した。

ゼネラル・オイスターは6月9日から7月15日まで「エミットフィッシュバー 」(GINZASIX内)などで「ロックオイスターフェアー岩ガキとチーズ」を開く。「岩ガキと3種チーズグラスワインのマリアージュ」(税別1490円)や「ウニの冷製パスタ岩ガキのチーズフリット添え」(画像、1490円)などの4種を提供する。

それによると、4月の首都圏・関西圏・東海圏(東名阪)の3圏域の外食市場規模は前年同月比0.4%増の3426億円と4カ月ぶりに上回り、4月としては2013年の調査開始以来、過去最高額だった。首都圏が22億円のマイナス(10.4%減、4カ月連続減)で、関西圏が38億円のプラス(4.5%増、2カ月連続増)、東海圏が1億円のマイナス(0.3%減、2カ月連続減)と近畿圏のみが前年を上回った。

外食単価は前年比23円プラスの2604円と4カ月ぶりの増、外食頻度(外食回数)も4.18回で同0.01回増え、4カ月ぶりに上回り、外食実施率は同0.1ポイントダウンの76.5%と2カ月続けて前年を下回った。外食単価の2604円は4月としては過去最高になった。

ホットペッパーグルメ外食総研では、「4月はGWの10連休の前半があったが、前年に比べて土・日・祝日の合計日数は同じで、10連休の影響は5月に持ち越された可能性が高い。天候については首都圏は前年よりやや雨の日数が多く、関西圏では逆に少なかった。外食市場規模もこれに沿った増減となっており、どちらかというと市場は天候に影響を受けた可能性がありそう」としている。

主要16業種(調査は25分類)を対象とした外食市場規模は、「和食料理店(すし、割烹、料亭、郷土料理専門店等)」が37億円増の502億円、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」が15億円増の356億円、「レストラン、食堂、ダイニング、洋食店」が24億円増の194億円などプラスが8業種だった。

これに対して、「居酒屋(焼鳥、串焼き、串揚げなどを含む)」が39億円減の757億円、「フレンチ、イタリアン料理店(ファミリーレストランを除く)」が13億円減の253億円、「ラーメン、そば、うどん、パスタ、ピザ等の専業店」が3億円減の145億円など8業種がマイナスだった。

外食単価は「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」が6867円高の1万5633円、「和食料理店(すし、割烹、料亭、郷土料理専門店等)」が402円高の4160円、「バー、バル、ワインバー、ビアホール、パブ」が112円高の3864円など、9業種が上昇した。

これに対して、「フレンチ、イタリアン料理店(ファミリーレストランを除く)」が52円安の4302円、「すき焼き、しゃぶしゃぶ、鍋、おでん等の専業店」が220円安の3534円、「居酒屋(焼鳥、串焼き、串揚げなどを含む)」が6円安の3534円など7業種が下がった。

調査は首都圏、関西圏、東海圏の各圏域中心部からの鉄道距離が、おおむね首都圏90分圏、関西圏80分圏、東海圏60分圏の市区町村に住む20歳から69歳までの男女約1万2000人を対象にインターネットによって実施した。

実施時期は事前調査が3月20日から4月1日まで41万3365件を対象に行い、回収数が3万4592件、本調査は5月7日から14日まで1万3094件を対象に実施し、有効回答数が9551件、回収率は72.9%だった。本調査での「外食」とは、夕方以降の時間帯で店で食事した場合を対象とし、1日2回までの外食を含んでいる。また、4月から調査対象に「イートイン」の選択肢を追加している。