東宝7月映画、35%増の78億円、4カ月連続増

【銀座新聞ニュース=2019年8月15日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)は8月14日、7月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年同月比35.1%増の77億7429万円で、4カ月続けてプラスだったと発表した。

新海誠監督の「天気の子」((C)2019「天気の子」製作委員会)は、7月19日に公開されて、3週連続で1位だったが、8月10日、11日の4週目に3位に下がった。ただ、興行収入は78億円を突破している。

7月は例年、35億円から70億円前後と隔年ごとに波がある時期で、2009年が78億円、2010年が126億円、2011年が60億円、2012年が85億円、2013年が77億円、2014年が43億円、2015年が77億円、2016年が35億円、2017年が69億円、2018年が58億円で推移している。

これに対して、この7月は「ミュウツーの逆襲 エボルーション(EVOLUTION)」や「天気の子」をはじめとするアニメ作品が好調だったことが寄与して、大幅に増えた。

一方、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(687スクリーン)の7月の入場料収入(売店収入は除く)は同55.8%増の82億3134万円だった。2013年6月発表からトーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。

7月の新作は12日に公開された「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」、19日に公開された「天気の子」、26日に公開された「アルキメデスの大戦」の3作品だった。

興行通信社の映画興行ランキングによると、7月6日、7日の週は「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」が6週目で10位と前の週に比べてトップ10以内が1点減って、1本だった。

13日、14日の週は「ミュウツーの逆襲 エボルーション(EVOLUTION)」が初週で2位と、前の週と同じく1本だった。

20日、21日の週は「天気の子」が初週で1位、「ミュウツーの逆襲 エボルーション(EVOLUTION)」が2週目で3位と、前の週より1本増えて2本だった。

27日、28日の週は「天気の子」が2週目も1位、「アルキメデスの大戦」が初週で3位、「ミュウツーの逆襲 エボルーション(EVOLUTION)」が3週目で7位と、前の週より1本増えて3本だった。

7月の主な配給作品は「名探偵コナン 紺青の拳」、「キングダム」、「コンフィデンスマンJP」、「名探偵ピカチュウ」、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」、「きみと、波にのれたら」、「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」、「天気の子」、「アルキメデスの大戦」など。