東劇「女殺油地獄」松本幸四郎が挨拶

【銀座新聞ニュース=2019年11月13日】国内映画業界第3位の松竹(中央区築地4-1-1、東劇ビル、03-5550-1533)は11月17日に東劇(中央区築地4-1-1、東劇ビル、03-3541-2711)でシネマ歌舞伎「女殺油地獄」に出演している松本幸四郎さんによる舞台あいさつを開く。

現在、一般公開されているシネマ歌舞伎「女殺油地獄」((C)松竹株式会社)。

17日12時15分の回上映終了後に、主人公「河内屋与兵衛」役の10代目松本幸四郎(まつもと・こうしろう)さんが舞台に登場してあいさつする。

ウイキペディアによると、「女殺油地獄(おんなころし・あぶらのじごく)」は近松門左衛門(ちかまつ・もんざえもん、1653-1725)作の人形浄瑠璃の脚本で、上段が「徳庵寺堤」、中段が「河内屋内」、下段が「豊島屋油店」と「同逮夜」の3段の世話物だ。

1721(享保6)年に人形浄瑠璃で初演され、その後、歌舞伎でも上演されたが、当時の評判は芳しくなく、上演が途絶えた。実在の事件を翻案したというのが定説になっているが、その事件自体の全容は未詳とされている。

明治になってから坪内逍遙(つぼうち・しょうよう、1859-1935)の「近松研究会」で取り上げられ、1909(明治42)年に歌舞伎で再演されて大絶賛された。文楽(人形浄瑠璃)での復活は1947(昭和27)年だった。

シネマ歌舞伎「女殺油地獄」は2018年7月に大阪松竹座で行われた襲名披露公演「七月大歌舞伎」で上演された「女殺油地獄」をシネマ歌舞伎としたもので、2018年1月の歌舞伎座での「寿 初春大歌舞伎」からスタートした2代目松本白鸚(まつもと・はくおう、9代目松本幸四郎、1942年生まれ)、10代目松本幸四郎(7代目市川染五郎、1973年生まれ)、8代目市川染五郎(いちかわ・そめごろう、4代目松本金太郎、2005年生まれ)の高麗屋3代の襲名披露の一環として、2018年7月に興行された。監督は松竹撮影所の井上昌典(いのうえ・まさのり)さんが務めた。

ストーリーは大阪天満の油屋、河内屋徳兵衛は番頭あがりで遠慮がちで、それを良いことに、義理の息子である与兵衛は増長し、店の有り金を持出しては新町の遊女に入れあげる放蕩者であった。

母親のお沢と徳兵衛は懲らしめのために与兵衛を勘当したものの、小遣い銭に事欠いては不憫であるとして、同じ町内の油屋、豊島屋の女房お吉の手から密かに銭を与えた。それでも遊ぶ金に困った与兵衛は、金貸し綿屋小兵衛から義父の偽判を用いて一貫匁の金を借り受ける。

借金を返すあてなど持っていない与兵衛は、日限に責められてお吉に急場を逃れるための無心をするが断られる。二進も三進も行かなくなった与兵衛はついにお吉を惨殺して、店の掛け金をうばう。

何食わぬ顔でお吉の35日の供養に列席した与兵衛だが、天井でネズミが暴れ、殺しの現場で与兵衛がお吉の血潮を拭った古証文を落とす。それには動かぬ証拠として与兵衛の署名があり、悪事が露見した与兵衛は直ちに召し取られた。

チケットは劇場のHP、窓口で販売しており、料金は全席指定で一般2100円、学生・小人1500円。

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