TOEI「影踏み」山崎まさよし、北村匠海ら「大ヒット」御礼挨拶

【銀座新聞ニュース=2019年11月15日】中堅映画配給会社の東京テアトル(新宿区新宿1-1-8、御苑テアトルビル、03-3355-1010)は11月23日に丸の内TOEI(中央区銀座3-2-17、03-3535-4741)で「影踏み」のスタッフ、出演者による舞台あいさつを開く。

11月15日から一般公開されている「影踏み」((C)2019「影踏み」製作委員会)。

「影踏み」は11月15日から一般公開され、「大ヒット」を記念して、23日11時の回上映終了後に、監督の篠原哲雄(しのはら・てつお)さん、主人公で泥棒の「真壁修一」役の山崎(やまざき)まさよしさん、真壁修一を慕う若者「啓二」役の北村匠海(きたむら・たくみ)さんが舞台に登場して「大ヒット」の御礼のあいさつをする。

「影踏み」は月刊誌「小説ノン(NON)」(祥伝社)に2000年4月号から2002年12月号まで連載された「ノビ師」と呼ばれる忍び込みを得意とする泥棒、真壁修一がさまざまな事件に巻き込まれていく姿を描いた短編連作形式のミステリーで、2003年11月に祥伝社から単行本が刊行され、2007年2月に祥伝社文庫で文庫化された。

今回、篠原哲雄さんが監督した「月とキャベツ」(1996年)で俳優デビューした歌手の山崎まさよしさんが23年ぶりにタッグを組んでおり、「8月のクリスマス」(2005年)以来14年ぶりに主演を務めている。

物語は住人が寝静まった深夜の民家に侵入して盗みを働く、通称「ノビ師」と呼ばれる泥棒の真壁修一は、忍び込みの技術の巧みさから、警察から「ノビカベ」とあだ名されるほどの凄腕ノビ師で、ある日の深夜、県議会議員の自宅に忍び込むところからはじまる。

そこで、就寝中の夫に火を放とうとする妻の姿を目にし、彼女を止めた直後に、幼なじみの刑事・吉川聡介(竹原ピストル=たけはら・ぴすとる=さん)に逮捕されてしまう。2年後、刑期を終え出所した真壁は、彼を「修兄ィ」と慕う若者・啓二と共に、気がかりだった疑問について調べ始める。

ウイキペディアなどによると、篠原哲雄さんは1962年東京都生まれ、明治大学法学部を卒業、在学中の1984年に翼プロの「想い出のアン」や「親バカチャンリン」の衣裳係を担当、助監督見習として参加し、松竹のテレビ作品で小道具を手がけ、その後、助監督を務め、1986年に日活系の根岸吉太郎(ねぎし・きちたろう)さんの「ウホッホ探検隊」や1988年から森田芳光(もりた・よしみつ、1950-2011)総指揮の「バカヤロー」シリーズに参加した。

1989年に自主制作映画「ランニング・ハイ(RUNNING HIGH)」でぴあフィルムフェスティバルに入選し、PFFアワード1989特別賞を受賞、1993年に初の16ミリ作品「草の上の仕事」が神戸国際インディペンデント映画祭でグランプリを受賞、1996年に「月とキャベツ」で初の劇場用長編作品を監督した。

以降「洗濯機は俺にまかせろ」(1999年)、「はつ恋」(2000年)、「命」(2002年)、「地下鉄(メトロ)に乗って」(2006年)、「真夏のオリオン」(2009年)、「小川の辺」(2011年)、「スイートハート・チョコレート」(2013年中国公開、2016年日本公開)、「種まく旅人 くにうみの郷」(2015年)、「起終点駅 ターミナル」(2015年)、「花戦さ」(2017年)、「ばぁちゃんロード」(2018年)などを手がけている。2018年に「花戦さ」で第41回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞している。

チケットはチケットぴあを通じて16日10時から一般発売する。料金は全席指定で2000円均一。