リコー画廊で70年代から80年代「ロック」写真展、J・マーシャルら

【銀座新聞ニュース=2019年12月17日】国内最大のOA機器メーカーのリコー(中央区銀座8-13-1、03-6278-2111)グループのリコーイメージング(大田区中馬込1-3-6)が運営するギャラリー「リコーイメージングスクエア銀座」(中央区銀座5-7-2、三愛ドリームセンター、03-3289-1521)は12月18日から2020年1月19日まで8階ギャラリーゾーン「A.W.P」で「Classic Rock and New Punk Stars of the 70s and 80s-ミュージックシーンの新たな潮流」を開く。

リコーイメージングスクエア銀座で12月18日から2020年1月19日まで開かれる「クラシック・ロック・アンド・ニュー・パンク・スターズ・オブ・ザ・70年代と80年代(Classic Rock and New Punk Stars of the 70s and 80s)-ミュージックシーンの新たな潮流」の展示される作品((C)George-DuBose.com/classicrockphotography.jp)。

リコーイメージングが1970年代から1980年代の世界の音楽シーンをリードしたグループを中心に、ロックファンで写真コレクターのブルース・ポーマー(Bruce Palmer)さんと海外で活躍している写真家による約60点の作品を展示する。

リコーイメージングによると、1950年代後半にロックンロールが誕生し、1960年代に黄金期を迎え、1970年代には「ビートルズ(The Beatles)」(活動期間は1957年から1970年)が解散した。1970年5月8日に ビートルズ最後のアルバム「レット・イット・ビー(Let It Be)」が発売され、ビートルズ全盛の時代から新たなミュージックシーンへの移行が見られる時代となった。

ビートルズの解散後、1960年代に活躍した「ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)」(1962年から現在) 、「レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)」(1968年から1980年)、ビートルズの元メンバーはそれぞれ新しいアルバムを出すなど引き続き音楽活動を続けている。

1970年の半ばごろには「セックス・ピストルズ(Sex Pistols)」(1975年から1978年、1996年、2002年から2003年、2007年から2008年)、「ラモーンズ(Ramones)」(1974年から1996年)、「クラッシュ(The Clash)」(1976年から1986年)、「ポリス(The Police) 」(1977年から1986年、2007年から2008年)のようなパンクグループのニュースターが現れ、その音楽性、スタイルは新しい潮流ともいうべきエネルギーにあふれていたという。

ブルース・ポーマーさんの所蔵作品と作品解説も見どころで、1970年代から1980年代のミュージックシーンの新たな潮流をエネルギッシュな写真を通して楽しめる。展示作品は販売する。

ウイキペディアによると、「ロックンロール」とは1950年代半ばに現れたアメリカの大衆音楽スタイルの呼称で、語源については、古くからアメリカ英語の黒人スラングで「性交」及び「交合」の意味もあり、1950年代はじめには「バカ騒ぎ」や「ダンス」という意味もあった。これを一般的に広め定着させたのは、ラジオのディスクジョッキー(DJ)だったアラン・フリード(Alan Freed、1921-1965)とされている。

1960年代半ば以降には「ロック」という呼び方が一般化し、「ロックンロール」と呼ぶことは少なくなったが、一方で、「ロックンロール」と「ロック」は別の物として使われることがある。1960年代半ばには、ロックンロールが進化して抽象的、芸術的なものも生まれ、新たなサウンドが登場し、それらの総称として「ロック」という言葉が使われるようになった。

ロックンロールは、リズム・アンド・ブルースや、ブルース、ゴスペルなどのアフリカ系音楽を基に、カントリー・アンド・ウェスタンやブルーグラスなど白人の音楽スタイルを融合させて成立したとされている。ロックンロール第1号がどの曲かということは、しばしば議論の対象となってきた。

一般的にはビル・ヘイリー(William John Clifton Haley、1925-1981)とヒズ・コメッツ(Bill Haley&His Comets)の「ロック・アラウンド・ザ・クロック」(1954年)やエルヴィス・プレスリー(Elvis Aron Presley、1935-1977)の「ザッツ・オールライト」(1954年)などが有力とされている。

主に白人演奏家によるロックンロールの中で、特にカントリー・アンド・ウェスタンの要素が強くビートを強調したものを「ロカビリー」と呼ぶ。

文教大学教授の小倉隆一郎(おぐら・りゅういちろう)さんによると、「クラシック・ロック」は1955年のロック誕生から1980年代までのロックを指している。LPレコードからCDに代わったメディアの交代時期と重ねて、LPレコードで出されたロックをクラシック・ロックと呼んでいる。また、アメリカのロック専門のFM放送局のうち、クラシック・ロック専門の放送局の内容を聴くと、多くは1980年代までのロックをかけているという。

出品される写真家はジム・マーシャル(Jim Marshall、1936-2010)、マイケル・プットランド(Michael Putland、1947-2019年11月19日)、エイドリアン・ブート(Adrina Boot)さん、エド・ペルスタイン(Ed Perlstein)さん、、デヴィット・スピンデル(David Spindel、1941年生まれ)さん、ジェームス・フォーチュン(James Fortune)さん。

チェスター・シンプソン(Chester Simpson)さん、デボラ・フェインゴールド(Deborah Feingold)さん、テリー・パスター(Terry Paster、1946年生まれ)さん、ジョージ・デュボス(George DuBose)さん、ボブ・グルーエン(Bob Gruen、1945年生まれ)さん、ウィリアム・エリス(William Ellis)さんの12人。

登場する音楽グループと音楽家はビートルズ、ローリング・ストーンズ、デヴィッド・ボウイ(David Bowie、1947-2016)、エリック・クラプトン(Eric P.Clapton、CBE、1945年生まれ)さん、レッド・ツェッペリン、ブルース・スプリングスティーン(Bruce F.J.Springsteen、 1949年生まれ)さん、「エーシーディーシー(AC/DC)」(1973年から現在)。

「ザ・フー(The Who)」(1964年から1982年、1989年、1996年から現在)、「キッス(KISS)」(1973年から現在)、「ラモーンズ(Ramones)」(1974年から現在)、セックス・ピストルズ、クラッシュ、ポリス、「ラン・ディーエムシー(Run-D.M.C.)」(1983年まで2002年)など。

開場時間は11時から19時(最終日は16時)。火曜日が定休。12月29日から1月5日まで休み。入場料は520円(税込)。