丸善丸の内で芸大大藪研OB展、武田史子、岡田博明ら、渋沢卿も

【銀座新聞ニュース=2020年4月6日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は4月8日から14日まで4階ギャラリーで東京芸術大学出身者による「阿○吽展-『デザインでて画家やってるって。』」を開く。

丸善・丸の内本店で4月8日から14日まで開かれている東京芸術大学出身者による「阿○吽展-『デザインでて画家やってるって。』」のフライヤー。

1982年に東京芸術大学美術学部デザイン科助教授に就任し、1990年から教授になり、2015年に名誉教授に退いた洋画家の大藪雅孝(おおやぶ・まさたか、1937-2016)の指導を受けた東京芸術大学美術学部デザイン科の「大藪研究室」OBの武田史子(たけだ・ふみこ)さんらが大作を中心に「阿○吽(あうん)」展と題して「デザインでて画家やってるって。」を副題につけて展示する。2018年から3度目になる。

出品者はいずれも日本を代表する画家として活動しており、武田史子さんのほかは、三重大学教育学部教授の岡田博明(おかだ・ひろあき)さん、乗富茂美(のりとみ・しげみ)さん、三重大学教育学部准教授の関俊一(せき・しゅんいち)さん、山本雅子(やまもと・まさこ)さん、弘田優子(ひろた・ゆうこ)さん。

堀川理万子(ほりかわ・りまこ)さん、大西敦子(おおにし・あつこ)さん、高岡香苗(たかおか・かなえ)さん、東京芸術大学美術学部デザイン科准教授の押元一敏(おしもと・かずとし)さん、今泉尚樹(いまいずみ・なおき)さん、阿部穣(あべ・ゆたか)さんの12人。

また、大藪雅孝、東京芸術大学美術学部デザイン科非常勤講師や身延山大学客員教授を務めた渋沢卿(しぶさわ・けい、1949-2012)、東京芸術大学美術学部教授を務めた箕浦昇一(みのうら・しょういち、1948-2016)も作品を特別に出品する。

とくに、渋沢卿は1995年から2005年まで、榎俊幸(えのき・としゆき)さん、岡田博明さん、八木美穂子(やぎ・みほこ)さん、乗富茂美さん、堀川理万子(ほりかわ・りまこ)さん、関俊一さん、山形太郎(やまがた・たろう)さん、片桐聖子(かたぎり・せいこ)さん、山本雅子さんらと「一画会」を結成して活動した。

そのほか、大藪雅孝の次男で、東京芸術大学陶芸研究室で非常勤講師を務めた大藪龍二郎(おおやぶ・りゅうじろう)さん、家族の大藪慶子(おおやぶ・けいこ)さんも出品する。

大藪雅孝は1937年朝鮮・京城府(現在のソウル特別市)生まれ、1942年に帰国して実家のある香川県善通寺に住み、1960年に東京芸術大学美術学部工芸科を卒業、在学中に第22回新制作協会で初入選、卒業時に安井賞候補新人展に出品、1962年に第6回シェル美術展で佳作賞を受賞した。

1964年に東京芸術大学デザイン研究室助手、1980年に同大学デザイン科講師、1982年に同大学美術学部デザイン科助教授、1990年に同大学教授に就任、2004年に同大学教授を退館、2013年に画業50周年を記念して巡回展を開き、2015年に東京芸術大学名誉教授、2016年に逝去した。享年79歳。

11日14時から出品者によるギャラリートークを予定しているが、実施するかどうかは未定。

開場時間は10時から21時(土・日曜日、祝日は19時、最終日は16時)まで。入場は無料。

注:「渋沢卿」の「渋」と「沢」は正しくは旧漢字です。名詞は原則として常用漢字を使用しています。