「宣言」30日目、再開相次ぐ、大丸、青山、三省堂、トコー等

(写真説明は本文の後にあります)
【銀座新聞ニュース=2020年5月7日】「緊急事態宣言」が出されて30日目となる5月7日の延長日初日は、朝から晴れていたが、やや風が強い日となった。

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5月4日夕方に総理大臣の安倍晋三(あべ・しんぞう)さんが7日以降、5月31日までの「緊急事態宣言」延長を発表して以来、わずか3日間だが、少しずつ営業再開が相次いでいる。また、銀座の歩行者もGWを終えて、出勤する人も増えたのか、歩く人の姿も目に見えて増えている。

東京駅八重洲口にある大丸東京店は7日11時から1階と地下1階の食品売り場を再開したが、わずか3日ほどしか時間がない中で、午前中の段階では商品が揃っていた。ただ、一部のショップは休業しているが、フロア全体の中ではわずかなので、ほとんど目立たなかった。

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1階と地下1階とも入り口を1カ所に制限して、消毒液を設置した形での再開だが、東京駅に来る人数が減っているため、並ぶ人もほとんどなく、すんなりと入れた。ただ、社員の姿も多く、完全休業で仕事ができずにいた中で、ようやく仕事再開の一歩を踏み出し、うれしそうな表情で言葉を交わしているのが見えた。

東京駅の中では八重洲口有楽町方面側にある「ユニクロ」も7日から営業を再開した。ただし、形は「改装」後の再開なのだが、改札前と改札後でどう変わったのかが見た目ではわからない。大丸と同じで、外出自粛要請の中での営業なので、客が少ないのは仕方ないところか。

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有楽町駅前では、東京交通会館1階の三省堂書店が営業を再開した。駅前のもっとも目立つところにある書店が、東京都の休業要請には入っていないにもかかわらず、休業しているのに違和感があった。東京駅前の八重洲ブックセンターが営業を続けていただけに(2日から6日は休み)、どうして三省堂が休業したのかと思っていた。

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それが7日にようやく再開して、地方のアンテナショップが「むらからまちから館」が7日から再開している以外、すべてが休業していることで、東京交通会館全体に活気が感じられなかったが、三省堂が再開したことで、少しずつ活気を取り戻している。

また、2階の東京都パスポートセンターは「宣言」後の4月9日から休業しているが、手前の写真撮影やカバン類を扱う「トコー有楽町店」も9日から5月6日まで休業していた。東京都パスポートセンターが休業したままの中、7日から営業を再開した。しかし、パスポートの新規申請を受け付けず、すでに申請した後の受け取り窓口しか開いていないので、店を訪れる人はほとんどいない。

交通会館1階の有楽町マルイ側にあるアパレルの専門店などは「宣言」後も営業を続けており、本日もそのまま営業していた。少しずつ、お客も入るようになっており、動きが出てきた。

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3丁目の無印良品銀座店は1階の食品売り場や地下1階の食堂などは「宣言」後も営業を続けているが、5月6日までは入り口に食品売り場の営業を続けているというお知らせを貼っていただけで、入り口まで来ないと営業しているかどうかよくわからない対応だったが、本日は入り口前にスタッフが立ち、手の消毒を呼びかけ、営業しているフロアを説明し、入り口と出口を分けるようにしていた。

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無印良品の隣にある「マロニエゲート銀座2」と「銀座3」、銀座ロフト(ベルビア館内)など大型店が休業を続けている中だけに、無印良品の営業継続を歩行者に積極的に知らせる姿勢に転じたのは、面白い取り組みといえる。

また、銀座2丁目の「紳士服の青山」も7日から営業を再開した。昼ころに店内を見たら、店員がレジ前のビニールカバーを吊るすのに四苦八苦していた。1丁目のライバルの「アオキ」が時間短縮して営業を続けていただけに、青山も再開に向けていろいろと考えていたのだろう(「宣言」は緊急事態宣言が出された後の銀座と周辺の風景を随時、掲載します。また宣言は4月7日深夜に発令されましたが、実際に影響を及ぼしたのは8日朝からなので、8日を「初日」としています。さらに、5月4日に5月31日まで延長されました)。

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大丸東京店は入り口を1カ所にして、社員が消毒液の使用を進め、中に入ると、商品は普通にあった。地下1階も入り口は1カ所で、一部は休業したままだが、少しずつ営業するショップが増えそうだ。

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ユニクロ東京駅店は7日から営業を再開したが、こちらは改装後の再開なので、「宣言」対応とは異なる。ただ、一見すると、どこを改装したのかわからない。

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1丁目の高速下の食パンの専門店「セントル ザ ベーカリー」は、「宣言」後も営業を続けている。珍しくほとんど空いていたが、本日昼頃は人が並んでいた。その側に喫煙場所があり、煙草の匂いが漂ってくるのが困るところだ。

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東京駅前の八重洲ブックセンター。2日から6日まで休業していた際の貼り紙。7日から再開している。

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マクドナルド銀座インズ店も店内の飲食をやめて、テイクアウト専門にしている。ここには、喫煙室も設けられているが、今はそれも閉じられている。

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有楽町駅前の東京交通会館1階の三省堂書店。宣言後、休業していたが、7日から時間短縮で再開した。また、週末は休業する。

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東京交通会館2階の「トコー有楽町店」も隣のパスポートセンターが休業している中で、7日から営業を再開した。週末を除いて、平日に時間短縮で営業する。

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7日から営業を再開した「紳士服の青山銀座本店」。高速下の1丁目の「アオキ」が時間短縮しながら営業を続けてきたので、休業中の青山が7日からどうするか注目していたが、7日から時間短縮して、平日だけでなく、週末も店を開く。

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7日以降も休業を続けることを知らせた「ひろしまTAU」の貼り紙。多くの店は「当面の間休業」と書いて、日程を示していないので、変える必要がないが、「TAU」は貼り紙を変えた。