東宝1月映画、7カ月連続の50%減、ランキング1位が1点

【銀座新聞ニュース=2018年2月15日】大手映画会社の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)は2月14日、1月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年同月比50.0%減の33億4906万円で、7カ月続けて前年同月を下回ったと発表した。

現在、一般公開中の「祈りの幕が下りる時」((C)2018 映画「祈りの幕が下りる時」製作委員会)。

1月は例年、2月、6月、10月よりも観客動員数が多いものの、12月の反動で減少することが多く、2014年1月が91億円と大幅に伸びた反動で、2015年1月が56億円、2016年1月も61億円とほぼ横ばいで、2017年もアニメ「君の名は。」の好況もあって67億円とほぼ同じレベルで推移した。

それに対して、2018年1月は作品が少なく、新作も20日に公開された「嘘を愛する女」と27日公開の「祈りの幕が下りる時」で、初週で1位にランキングされたのは「祈りの幕が下りる時」のみだった。

一方、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(678スクリーン)の1月の入場料収入(売店収入は除く)は同20.6%減の41億6739万円だった。2013年6月発表からトーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。

1月の上映作品数は12月よりも1点少ない6作品だった。興行通信社の映画興行ランキングによると、1月6日、7日の週は「デスティニー(DESTINY)鎌倉ものがたり」が5週目で3位、「映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活」が4週目5位、「未成年だけどコドモじゃない」が3週目9位と前の週と同じく3作品だった。

13日、14日の週は「デスティニー 鎌倉ものがたり」が6週目で4位、「映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活」が5週目5位、「未成年だけどコドモじゃない」が4週目8位と前の週と同じく3作品だった。

20日、21日の週は「嘘を愛する女」が初週2位、「デスティニー 鎌倉ものがたり」が7週目で7位、「映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活」が6週目8位、「未成年だけどコドモじゃない」が4週目10位と前の週より1作品増えて4作品だった。

27日から28日の週は「祈りの幕が下りる時」が初週1位、「嘘を愛する女」が2週目3位、「デスティニー 鎌倉ものがたり」が8週目で8位と前の週より1作品減って3作品だった。

配給作品は「デスティニー 鎌倉ものがたり」、「映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活」、「未成年だけどコドモじゃない」、「嘘を愛する女」、「祈りの幕が下りる時」、「火花」の6作だった。