ヴァニラでFREAKS CIRCUS展、人形制作講座も

【銀座新聞ニュース=2018年7月30日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は7月31日から8月12日まで「FREAKS CIRCUS」による人形展「おとむらい」を開く。

ヴァニラ画廊で7月31日から8月12日まで開かれる「フリィクスサァカス(FREAKS CIRCUS)」による人形展「おとむらい」のフライヤー。

人形を制作するクロさんと衣装、写真、アートワークを担当するシロさんの2人ユニット「フリィクスサァカス(FREAKS CIRCUS)」が新作を展示する。「絶望と希望が依存する今日を生き、暗涙に咽(むせ)びながら夜を迎える。何処か遠くで鳴る鐘の音と共にこの悲しみを深く深く埋めてしまおう」としている。

今回は目に見えない傷痕、矛盾する心、自己欺瞞、とこころの中に底泥するこれらの情感に寄り添い、内包し、人形作品へと昇華させている。「深い精神世界から生み出される作品と作り込まれたインスタレーション」を展示する。また、吉田良(よしだ・りょう)さんの撮り下ろし人形写真も展示する。

また、洋服感覚で着られるコルセットを展開する 「アビエタージュ(abilletage)」とフェティッシュファッションブランド 「ア・メイドゥン・デビル(a maiden devil)」の2ブランドが、「フリィクスサァカス」の人形のために制作した衣装も人形と共に展示する。

「フリィクスサァカス」は身体的な欠損や装飾を施した人形を制作しており、「そこに悲しみや哀れみ、痛ましさではなく、美的でポップな感覚を見出していく独自の世界観を打ち出し」(ヴァニラ画廊)ている。過去の展示では、屋根裏部屋の畸形(きけい)のドール、アルビノをモチーフにした大型の人形作品、地獄、餓鬼、畜生を3人の愛らしいキャラクターとして発表している。

「フリィクスサァカス」は2003年より陽月(ようげつ)さんに師事し、2012年から個展、グループ展を開いている。2014年にヴァニラ画廊で個展を開き、2015年にヴァニラ画廊で開かれた古屋兎丸(ふるや・うさぎまる)さんの個展「禁じられた遊び」にオマージュドールを制作し、2016年にヴァニラ画廊のグループ展示「オーセティティシズム(aestheticism)-耽美」に参加している。

4日17時30分から19時30分まで「フリィクスサァカス」による約27センチの球体関節人形を制作する初心者向けのワークショップを開く。定員は12人で、参加料は2万5000円。事前予約制。

開場時間は12時から19時(土・日曜日、祝日は17時)。入場料は500円。期間中、無休。