ホットペッパー調べ外食1月、6カ月ぶり増、単価が増税分を上回る伸び

【銀座新聞ニュース=2020年3月5日】大手情報会社のリクルートグループの旅行、レジャー、飲食などの情報サービス会社、リクルートライフスタイル(千代田区丸の内1-9-2、03-6835-1000)の「食」に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は3月4日に1月の「外食市場調査」を発表した。

ポトマックが運営する東京ビアホール&ビアテラス14(千代田区丸の内1-4-1、 丸の内永楽ビルディング2階、03-6269-9585)は4月30日までテラス席限定で「ジンギスカンプラン」を提供している。全7品、2時間飲み放題付で4500円(税込)で、2000円をプラスするとクラフトビール「コエドビール(COEDO)」も飲み放題になる。

それによると、1月の首都圏・関西圏・東海圏(東名阪)の3圏域の外食市場規模は前年同月比0.8%増の3266億円と6カ月ぶりに前年を上回った。

外食市場規模は首都圏が48億円のマイナス(1.3%減、2カ月続けて減)、関西圏が66億円のプラス(7.6%増、9カ月ぶり増)、東海圏が7億円のプラス(1.8%増、4カ月ぶりの増)と首都圏以外はプラスだった。

外食単価は前年比70円プラスの2679円と2カ月続けての上昇(2.7%増)、外食頻度(外食回数)が月3.94回で同0.02回減り、5カ月続けて下回り、外食実施率は同0.4ポイントダウンの75.3%と2カ月続けて下回った。

外食頻度は2012年の調査開始以来、1月としては最低値を記録、単価は1月としては過去最高額となった。単価が10月からの2%増税分を上回ったのは初めて。されているほどには伸びなかったことから、市場規模は12月としては調査開始以来の最低額となった。

主要16業種(調査は26分類)を対象とした外食市場規模は、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」が23億円増の343億円、「居酒屋(焼鳥、串焼き、串揚げなどを含む)」が8億円増の689億円、「和食料理店(すし、割烹、料亭、郷土料理専門店等)」が4億円増の552億円など6業種だった。

これに対して、「フレンチ、イタリアン料理店(ファミリーレストランを除く)」が14億円減の217億円、「中華料理専門店」(ラーメン専業店を除く)」は7億円減の203億円など10業種が減少した。

外食単価は「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」が2957円高の1万595円、「和食料理店(すし、割烹、料亭、郷土料理専門店等)」が164円高の4124円、「レストラン、食堂、ダイジング、洋食店」が178円高の2288円などなど10業種が上昇した。

これに対して「バー、バル、ワインバー、ビアホール、パブ」が447円安の3644円、「カラオケボックス」が201円安の2455円など4業種が下落した。

調査は首都圏、関西圏、東海圏の各圏域中心部からの鉄道距離が、おおむね首都圏90分圏、関西圏80分圏、東海圏60分圏の市区町村に住む20歳から69歳までの男女を対象にインターネットによって実施した。

実施時期は事前調査が12月19日から27日まで53万5295件を対象に行い、回収数が3万0405件(回収率は5.7%)。本調査は1月31日から2月10日まで1万2320件を対象に実施し、回収数が1万0085件、回収率は81.9%、有効回答数が1万0019件だった。

本調査での「外食」とは、夕方以降の時間帯で店で食事した場合を対象とし、1日2回までの外食を含んでいる。また、2019年4月から調査対象に「イートイン」の選択肢を追加している。