丸善日本橋で宮本茂利・智子、竹下努、アサ佳ら「酒宴の器」展

【銀座新聞ニュース=2020年3月9日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は3月11日から17日まで3階ギャラリー特設会場で江口智己さんらによる「酒宴のうつわ展-花の季節に寄せて」を開く。

丸善・日本橋店で3月11日から17日まで開かれる「「酒宴のうつわ展-花の季節に寄せて」のフライヤー。

古来より、人と人とがつながる大切なときに開かれるのが「酒宴」で、「人と向き合い」、「自然と向き合い」、「神と向き合う」など「向き合う」という、他の器にはない特徴を持つ「酒器」を花の季節にあわせて取り揃えている。

今回は江口智己 (えぐち・ともみ)さん、宮本茂利(みやもと・もり)さんと宮本智子(みやもと・さとこ)さん夫婦が主宰する「新道工房」(愛知県瀬戸市)、竹下努(たけした・つとむ)さん、松永真哉(まつなが・しんや)さん。

「陶工房 扇屋」(神奈川県鎌倉市)を主宰する渡辺信史(わたなべ・しんじ)さん、「光萌窯(こうぼうがま)」(徳島県)を主宰する中西申幸(なかにし・しんこう)さん、「ツチノネ工房」(岐阜県土岐市)を共同主宰するアサ佳(あさか)さん、「重山窯 金十製陶所」(岐阜県土岐市泉町大富247-2)の6代目の木村元(きむら・はじめ)さん。

江口智己さんは1971年東京都生まれ、武蔵野美術大学空間演出デザイン学科中退、千葉県富津市で制作している。

宮本茂利さんは1971年神奈川県横浜市生まれ、大学政経学部を卒業、愛知県立窯業高等技術専門校を卒業、「新道工房」を主宰し、愛知県瀬戸市で制作している。

宮本智子さんは1975年三重県上野市(現伊賀市)生まれ、1996年に短期大学を卒業、1998年に愛知県立窯業高等技術専門校を卒業、1998年から九谷の「青窯」で制作、2000年から瀬戸で修業、2002年に独立して「新道工房」を主宰している。

竹下努さんは1986年長野県生まれ、2007年岐阜県立多治見工業高校専攻科を卒業、「(有)玉山窯」に入社、岐阜県重要無形文化財保持者の玉置保夫(たまおき・やすお)さんに師事、2011年に土岐市織部の日記念事業第4回現代茶陶展で入選、2013年に「玉山窯」を退社、独立し、第20回美濃陶芸庄六賞茶碗展で銀賞を受賞し、岐阜県土岐市で制作している。

松永真哉さんは岐阜県で修業し、2010年から熊本県南関町で「素月窯」を構えて作陶している。

渡辺信史さんは千葉県我孫子市生まれ、1997年に武蔵野美術大学短期大学部工芸デザイン専攻科陶器コースを卒業、1997年に「九つ井 陶郷(ここのついど すえのさと)」(神奈川県)の陶器の制作スタッフとして入社、2006年に独立、「陶工房 扇屋」(神奈川県鎌倉市)を主宰し、現在、駒沢女子大学非常勤講師。

中西申幸さんは1968年大阪府大阪市生まれ、2000年に京都伝統工芸専門校を卒業、2001年に第56回姫路市美術展で入選、2003年に徳島県上坂町に「光萌窯」を築窯した。

アサ佳さんは1985年埼玉県朝霞市生まれ、2008年に明治学院大学を卒業、在学時に陶芸教室に通いはじめ、卒業後、建設会社に入社、経理を担当し、3年間後に岐阜県多治見市陶磁器意匠研究所に入り、2013年に同研究所を終了し、独立、岐阜県土岐市の「ツチノネ工房」を構え、その後、グループ展などに参加している。また、若手陶芸作家ユニット「ミノヤキセンパイ」に参加している。

木村元さんは1980年岐阜県土岐市生まれ、2005年に多治見市陶磁器意匠研究所デザインコースを修了、2005年に美濃焼伝統産業会館で作陶指導員として勤務、2008年に「重山窯 金十製陶所」を引継ぎ、6代目になる。現在、美濃陶芸協会会員。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)まで。