中央の百貨店22年度売上高、銀座は三越が首位、日本橋は高島屋

【銀座新聞ニュース=2023年5月10日】中央区とその周辺の主要百貨店5店舗の2022年度(三越伊勢丹ホールディングスが3月期、ほかは2月期)の店舗別売上高が出そろった。

2022年度の店舗別売上高では、銀座三越は伸び率では松屋銀座店を下回ったものの、規模では依然として銀座地区首位を守っている。

三越伊勢丹ホールディングスの銀座三越(中央区銀座4-6-16、03-3562-1111)は前年度比36.7%増の773億400万円、松屋銀座店が同38.0%増の751億4200万円とわずかながらも、銀座三越が銀座地区の首位を堅持した。

一方、日本橋地区では、日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)が同20.9%増の1384億1400万円に対して、日本橋高島屋(中央区日本橋2-4-1、03-3211-4111)が同15.3%増の1430億2700万円と初の1400億円台を達成し、3年連続で日本橋三越を超えている。

また、J.フロントリテーリングの大丸東京店(千代田区丸の内1-9-1、03-3212-8011)は同34.9%増の642億3600万円で、松屋銀座店を下回った。大丸東京店は2019年度(2020年2月期)に791億8500万円(前年度比2.6%減)で、松屋銀座店の同年度の763億400万円(同2.5%減)を追い抜いたが、その後はコロナの影響もあって、2022年度まで3年連続で松屋銀座店を下回っていた。

2023年度(2024年2月期と3月期)の予想では銀座三越が887億円(前年度比14.7%増)を見込んでおり、松屋銀座店の842億万円(同12.1%増)を超える見通し。ただ、松屋銀座店の予想は2018年度(2019年2月期)の782億円を抜いて過去最高になる(銀座三越は2019年3月期に911億円を達成)。また、大丸東京店は同11.4%増の715億4000万円と固く見ている。

一方、日本橋地区では日本橋三越は1403億円(同1.4%増)の予想に対して、日本橋高島屋は1481億3000万円(同3.6%増)と過去最高を予想し、予想段階では日本橋高島屋が上回る(日本橋三越は2016年3月期に1683億円を超えている)。