松屋でハローキティ展、山口裕子も

【銀座新聞ニュース=2011年8月20日】松屋銀座店(中央区銀座3-6-1、03-3567-1211)は8月24日から9月5日まで8階大催場で「ハローキティ アート展」を開催する。

サンリオ(品川区大崎1-6-1、03-3779-8111)のキャラクター「ハローキティ」が1974年に誕生してから37年になり、1980年からデザインを手がけている3代目デザイナーの山口裕子(やまぐち・ゆうこ)さんも31年目を迎えた。

今回は山口裕子さんが制作したタブローやオブジェのハローキティ作品17件を公開する。また、ハローキティグッズ約200点も展示する。1975年の「プチパース」、1980年のデジタルウォッチ、1981年のダイヤル式のキティ電話機、1996年の携帯ホルダーをはじめ、クラシックなキティ柄の文具や雑貨、グラフィックデザイナーの佐藤卓(さとう・たく)さんが監修した「いちごキティ」グッズなど約150アイテムのオリジナルグッズも販売する。

ウイキペディアなどによると、「ハローキティ」はスヌーピーグッズを販売していたサンリオがスヌーピーに対抗して自社オリジナルキャラクターを開発するために取り組んで、1974年に誕生した。1975年から関連商品が販売され、その第1弾が「プチパース」で、当時、キティを含め6種類のキャラクターで発売されたが、キティのものがとくに売れた。

当初は名がなく、「名前のない白い子猫」などと呼ばれ、1975年に「鏡の国のアリス」に登場する子猫にちなんで「キティ」と名付けられた。しかし、その後、低迷し、てこ入れのためデザイナーを山口裕子さんに変え、山口裕子さんは全国各地でキティの絵を描くサイン会を開いたり、毎年柄を変え、季節によっても変え、グッズの対象年齢によってデザインを変えるなどの工夫をこらして、売り上げ上位を維持し続けている。

1996年にハローキティブームが起こり、サンリオの収益の70パーセント近くをハローキティのライセンシング・キャラクターグッズの売り上げが占めたとされている。現在、世界109カ国で年間5万種類以上の商品が販売されている。

ハローキティは1974年11月1日が誕生日で、出身地がイギリス・ロンドン郊外、身長がりんご5個分、体重がりんご3個分、好きな食べ物がママの作ったアップルパイとしている。

山口裕子さんは高知県高知市生まれ、1980年からハローキティの3代目デザイナーとして今日までデザインを手がけている。1999年にキティのボーイフレンド「ディア・ダニエル」、2004年にキティのペット「チャーミーキティ」を生み出した。

8月24日と8月27日に山口裕子さんによるミニトークショーとサイン会を開く。8月24日が14時、8月27日が11時と15時の2回。ミニトークショーの後のサイン会は図録(1575円)を購入すると参加できる。各回20人まで。

8月28日11時、13時、15時の3回、ハリーキティとの撮影会「ハローキティスペシャル(SPECIAL)グリーティング」を開く。各回30組限定。

開場時間は10時から20時(最終日は17時)まで、入場料は一般1000円、高大生700円、中学生以下無料。ミニトークショーとサイン会、撮影会は当日10時から1階正面口で整理券を配布する。