三越の飾り窓に飯沼英樹、河野愛らがアート、競売、バスツアーも

【銀座新聞ニュース=2012年1月26日】三越伊勢丹(新宿区新宿3-14-1)は2月1日から日本橋三越本店(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)と銀座三越(中央区銀座4-6-16、03-3562-1111)のショーウィンドウで「第1回キス・ザ・ハート(KISS THE HEART♯1)」を開催する。

アートフェア「トウキョウ・フロントライン(TOKYO FRONTLINE)」と共同で、アートを通じて東日本大震災の復興を支援するのが目的で、彫刻家の飯沼英樹(いいぬま・ひでき)さんや写真家の長浜徹(ながはま・とおる)さんら23人が伊勢丹新宿店、日本橋三越本店、銀座三越のショーウィンドウに作品を飾り、3月4日に銀座三越でオークション方式で作品を販売する。

オークションによる売上額は消費税分を除いて、全額を東北芸術工科大学と京都造形芸術大学が共同で行う東日本復興支援事業「こども芸術の家プロジェクト」に寄付する。三越伊勢丹は3年間、この「キス・ザ・ハート」を続ける予定としている。

「トウキョウ・フロントライン」は京都造形芸術大学教授の後藤繁雄(ごとう・しげお)さんが中心になって、35人の作家が参加して、2011年2月から毎年「3331 アーツ・チヨダ(Arts Chiyoda)」(千代田区外神田6-11-14)を会場にして「アートフェア」を開くために集まったグループだ。

「こども芸術の家プロジェクト」は、被災地の子どもたちに芸術する心(想像力と創造力)を育むプログラムをこんご10年間にわたり、無償で提供していく事業で、2012年4月からスタートする。

今回は、「トウキョウ・フロントライン」が企画して、2月1日から2月27日まで伊勢丹新宿店と日本橋三越本店で、2月1日から2月26日まで銀座三越で、ショーウィンドウに22人が作品を発表し、うち21点をオークションで販売する。

参加するのは伊勢丹新宿店が台湾の張騰遠(ちゃん・てんゆあん)さん、台湾の陳敬元(ちぇん・ちんゆあん)さん、韓国のヒョンギョン(ひょんぎょん)さん、飯沼英樹さん、神馬啓佑(じんば・けいすけ)さん。

川久保ジョイ(かわくぼ・じょい)さん、真鍋大度(まなべ・だいと)さん、石橋素(いしばし・もとい)さん、長浜徹さん、ナクヨン・スン(なくよん・すん)さん、ナクへ・スン(なくへ・すん)さん、うつゆみこ(うつ・ゆみこ)さん、河野愛(かわの・あい)さん。

銀座三越はヤノベケンジ(矢延憲司=やのべ・けんじ)さん、ジュナイダ( Junaida)さん、緒方範人(おがた・のりと)さん、中国の孫浚良(れす・そん)さん、桑久保徹(くわくぼ・とおる)さん。

日本橋三越本店は池添彰(いけぞえ・あきら)さん、寒川裕人(かんがわ・ゆうじん)さん、小室貴裕(こむろ・たかひろ)さん、小牟田悠介(こむた・ゆうすけ)さん、小山泰介(こやま・たいすけ)さん、植松琢磨(うえまつ・たくや)さん、村山圭(むらやま・けい)さん。

このうち、ヤノベケンジさんと村山圭さんは作品を販売しない。

2月11日は1954年大阪府生まれ、編集者、クリエイティブ・ディレクターの後藤繁雄さんと1963年東京都生まれ、社会人で300点以上の現代美術品を収集する宮津大輔(みやつ・だいすけ)さんが伊勢丹新宿店、日本橋三越本店、銀座三越のショーウィンドウに飾られている作品を説明するバスツアーを開催する。

13時から銀座三越、日本橋三越本店、伊勢丹新宿店ルートを回るコースと17時30分から伊勢丹新宿店から日本橋三越本店、銀座三越ルートを案内するコースがあり、いずれも所要時間はおよそ3時30分。定員はそれぞれ30人で、参加費は無料。伊勢丹と三越のホームページで2月4日まで募集している。

3月4日18時から銀座三越9階銀座テラスで、作品21点のチャリティオークションを開催する。参加するには事前の登録が必要で、伊勢丹と三越のホームページで2月1日から2月19日まで募集する。定員は60人で、1人の同伴が可能としている。オークションにかける作品は2月29日から3月3日まで銀座テラスに展示する。

営業時間が伊勢丹新宿店が10時から20時、日本橋三越本店が10時から19時、銀座三越が10時から20時。ただし、各店とも2月は日によって開店、閉店の時間が変更されたり、休業することもある。