「六月燈の三姉妹」先行上映、吹石一恵、徳永えりら舞台挨拶

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【銀座新聞ニュース=2014年5月9日】ピーズ・インターナショナル(渋谷区神宮前5-12-4)は5月14日からトーホー(TOHO)シネマズ日本橋(中央区日本橋室町2-3-1、コレド室町2、050-6868-5060)で「六月燈の三姉妹」を先行上映する。

5月31日から一般公開される「六月燈の三姉妹」((C)「六月燈の三姉妹」製作委員会)。トーホー(TOHO)シネマズ日本橋で14日から先行上映される。

5月31日から一般公開される「六月燈の三姉妹」((C)「六月燈の三姉妹」製作委員会)。トーホー(TOHO)シネマズ日本橋で14日から先行上映される。

14日18時30分の回上映前に、監督の佐々部清(ささべ・きよし)さんをはじめ、主人公の「平川奈美江」役の吹石一恵(ふきいし・かづえ)さん、平川奈美江の妹「中薗栄」役の徳永(とくなが)えりさん、平川奈美江の姉「中薗静江」役の吉田羊(よしだ・よう)さん、平川奈美江の母親、中薗恵子の前夫「有馬真平」役の西田聖志郎(にしだ・せいしろう)さんが舞台に登場してあいさつする。

「六月燈の三姉妹」は実在の店をモデルに、家業の和菓子店再建をめざして奮闘する一家が繰り広げる人間模様を描いた、西田聖志郎さんが企画し、水谷龍二(みずたに・りゅうじ)さんが原作と脚本を手がけたオリジナルの作品だ。

「六月燈(ろくがつどう)」は旧暦の6月(現7月)を中心に鹿児島県の神社・寺院で行われる祭りで、鹿児島の夏の風物詩であり、県民には「ロッガッドー」と呼ばれている。島津光久(しまづ・みつひさ、1616-1695)が鹿児島城下の新昌院(しんしょういん、現鹿児島市新照院町)の上山寺の観音堂を再建した際に、旧暦6月18日に沿道に灯籠をつけさせたので、檀家でもこれにならって灯籠を寄進したのが始まりとされている。

物語は鹿児島県のとある寂れた商店街の一角にある家族経営の和菓子店「とら屋」が舞台で、店は大型ショッピングセンターに客を奪われ赤字が続いていた。そんな店を建て直すべく、離婚した父と母や出戻りの長女、離婚調停中の次女、結婚直前に婚約破棄し、不倫中の3女、さらに東京から次女を追ってきた夫も加わり、「六月燈」の夜に発売する新作和菓子「かるキャン」で逆転を狙う。

ウイキペディアなどによると、佐々部清さんは1958年山口県下関市生まれ、明治大学文学部演劇科を卒業、横浜放送映画専門学院(現日本映画大学)を卒業、1983年より映画とテレビドラマの助監督となり、2002年に「陽はまた昇る」で監督デビュー、日本アカデミー賞優秀作品賞、2003年に「チルソクの夏」で日本映画監督協会新人賞を受賞した。

2004年に「半落ち」で日本アカデミー賞最優秀作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞、2006年に「カーテンコール」で日本映画批評家大賞作品賞、2011年に「ツレがうつになりまして。」などを監督した。「チルソクの夏」、「四日間の奇蹟」、「カーテンコール」が「下関三部作」と呼ばれている。

チケットはトーホーシネマズ日本橋のHPと劇場窓口で販売しており、料金は1800円均一。