ぺんてる、銀座に落書きし放題カフェバー

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【銀座新聞ニュース=2014年5月28日】大手文具メーカーのぺんてる(中央区日本橋小網町7-2、03-3667-3333)は6月2日から7月27日まで落書きが自由にできるカフェバー「銀座ラクガキカフェ&バー・バイ・ぺんてる(GINZA RAKUGAKI Cafe&Bar by Pentel)」(中央区銀座5-6-5、NOCO7階、03-3572-7124)を開店する。

ぺんてるが6月2日から7月27日まで営業するカフェバー「銀座ラクガキカフェ&バー・バイ・ぺんてる(GINZA RAKUGAKI Cafe&Bar by Pentel)」の店内。

ぺんてるが6月2日から7月27日まで営業するカフェバー「銀座ラクガキカフェ&バー・バイ・ぺんてる(GINZA RAKUGAKI Cafe&Bar by Pentel)」の店内。

ぺんてるが期間限定で出店するカフェ&バーで、ビルの壁、窓、床、柱、テーブル、トイレなど店内のどこでも、すべてをキャンパスに見立てて、自由に落書きができる。また、コースターに描いたサッカー少年のぬり絵に自由に描き込んで、独自のストライカーを仕上げられる。

メニューも落書きが楽しめるプレートやパステルカラーのドリンクなどを用意している。た、専用の絵の具を使用し、顔にペイントするイベントも実施する。

ぺんてるは筆職人の堀江利定(ほりえ・としさだ)が1911年に浅草に筆や墨、すずりの卸問屋「堀江文海堂」を創業したのがはじまりで、息子の堀江幸夫(ほりえ・ゆきお、1911-2010)が1946年に現在地に移転し、「大日本文具株式会社」を設立、当初は文具の卸売業だった。その後、粉墨とクレヨンなどを自社生産し、1963年に開発した世界初の「サインペン」がヒットした。

落書きが自由な店内。

落書きが自由な店内。

当初、「サインペン」は日本では売れなかったが、アメリカ・シカゴの国際見本市で無料で配布したところ、当時のアメリカ大統領、リンドン・ジョンソン(Lyndon Baines Johnson、1908-1973)の報道官に渡り、それを使ってみたジョンソン大統領が気に入って大量発注し、「大統領お気に入りのペン」となった。そのため、現在でも売上高の6割を海外が占めている。

1971年に「ぺんてる」に社名変更し、その後、社長を息子の堀江利幸(ほりえ・としゆき、1936-1987)に譲るも、1987年に急死し、内部昇格により創業家以外が社長を務めていたが、2002年に堀江利幸の息子、堀江圭馬(ほりえ・けいま)さんが32歳で社長に就任した。しかし、2012年5月に堀江圭馬さんが取締役に降格し(その後、取締役も退任)、常務の和田優(わだ・まさる)さんが社長に昇格した。

店で提供される「ぺんてるソニック」。

店で提供される「ぺんてるソニック」。

2010年3月期が売上高(単体)227億円、純損益が5億円の赤字、2011年3月期が売上高247億、純損益は5億円の赤字、2012年3月期が売上高233億円、純損益は黒字(額は未公表)、2013年3月期が売上高216億円(純損益は未公表)。

料理は「粗挽きビーフの銀座ハンバーグ」(1242円)、「フレンチフライポテト パレットスタイル(STYLE)」(594円)、「お子さまハンバーグプレート」(972円)、「彩りチキンカレー」(1080円)、濃厚ミルクとチーズソースで食べる「特製パンケーキ」(756円)。ドリンク類はカクテルの「ぺんてるソニック」(680円)など。

座席数は54席で、平均予算がランチが1000円、バーが4000円から5000円。夜はチャージが800円(税抜き)。

営業時間はカフェが12時から17時、バーが18時から23時30分。期間中無休。