日本橋三越で深堀隆介「金魚」展、枡の中に、ライブも

【銀座新聞ニュース=2022年7月27日】国内最大手の百貨店グループ、三越伊勢丹ホールディングス(新宿区新宿5-16-10)傘下の三越伊勢丹(新宿区新宿3-14-1)が運営する日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は7月27日から8月8日まで本館7階催物会場で深堀隆介さんによる個展「金魚解禁 日本橋」を開いている。

日本橋三越で7月27日から8月8日まで開かれている深堀隆介さんの個展「金魚解禁 日本橋」のフライヤー。

独自の技法で、まるで生きているかのような立体的な金魚絵を描く美術作家、横浜美術大学客員教授、愛知県弥富市広報大使も務める深堀(ふかほり)隆介さんが7月7日に「金魚酒」(芸術新聞社、特装版6050円、通常版2750円)を刊行したのを記念して約40点を展示する。

深堀隆介さんは器の中に樹脂を流し込み、アクリル絵具で金魚を描く技法をあみだし(2.5Dペインティング)、まずは立体的な金魚を枡の中に閉じ込めた「金魚酒」が誕生し、アトリエ「金魚養画場」も開設して、その後、「金魚酒」が進化している。その進化をまとめたのが書籍の「金魚酒」で、芸術新聞社によると、20年分の全作品を掲載し、初期の作品から現在までの技術の移り変わりが歴史を感じさせ、本物以上に“リアル”な金魚に驚かされるとしている。

深堀隆介さんは1973年愛知県生まれ、1995年に愛知県立芸術大学美術学部デザイン・工芸専攻学科を卒業、1999年から制作活動を始め、2000年ころから金魚を描きはじめ、2002年に器の中に樹脂を流し込み、絵具で金魚を描く技法をあみだす(2.5Dペインティング)、2007年に横浜市にアトリエ「金魚養画場」を開設している。

2000年に富士銀行・みずほ銀行ストリートギャラリーに採用され(2003年も)、2001年に京都嵯峨芸術大学アートコンペ2001で特別賞、2003年に「ターナー・アクリル・アウォード(Turner Acrylic Award)2003」で今井祝雄(のりお)賞、2006年に第9回岡本太郎現代芸術大賞展2006で入選、2012年に香港の「PERSPECTIVE 透視 40under40 2012」ART部門で受賞、 2013年にアメリカの「MY MODERN MET 10cutting-Edge Artist of the21st Century 2013」で受賞している。

27日14時から15時まで本館1階中央ホールで深堀隆介さんによるライブペインティングを披露する。天女像の前で、サウンドスケープ(音風景)をデザインする音楽家の斉藤尋己さんが奏でるシンセサイザーの前で、深堀隆介さんがライブで金魚絵を描く。

30日13時から書籍の「金魚酒」を購入すると、先着50人まで深堀隆介さんがサインをする。

営業時間は10時から19時(最終日は18時)。入場は無料。