ピカデリ「人魚」、篠原涼子、西島秀俊ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2018年11月9日】国内映画業界第3位の松竹(中央区築地4-1-1、東劇ビル、03−5550−1533)は11月17日に丸の内ピカデリー(千代田区有楽町2-5-1、有楽町マリオン、03-3201-2881)で「人魚の眠る家」に出演している篠原涼子さん、西島秀俊さんらによる舞台あいさつを開く。

11月16日から一般発売される「人魚の眠る家」((C)2018「人魚の眠る家」製作委員会)。

17日9時40分の回上映終了後と13時25分の回上映前に、監督の堤幸彦(つつみ・ゆきひこ)さんをはじめ、主人公の主婦「播磨薫子」役の篠原涼子(しのはら・りょうこ)さん、播磨薫子の夫でIT機器メーカー社長「播磨和昌」役の西島秀俊(にしじま・ひでとし)さん、播磨和昌のIT機器メーカーの開発者「星野祐也」役の坂口健太郎(さかぐち・けんたろう)さん、星野祐也の恋人「川島真緒」役の川栄李奈(かわえい・りな)さん、播磨薫子の母親「千鶴子」役の松坂慶子(まつざか・けいこ)さんが舞台に登場してあいさつする。

「人魚の眠る家」は直木賞作家の東野圭吾(ひがしの・けいご)さんが2015年に作家としてデビュー30周年を記念して書かれた同名の小説が原作で、発売後1カ月で27万部を発行したとされている。

物語は2人の子どもを持つ播磨薫子が、夫の和昌が浮気をしたのが原因で別居しており、娘の小学校受験が終わったら離婚することになっていた。そんなある日、娘の瑞穂がプールで溺れ、意識不明の状態に陥ってしまう。回復の見込みがないと診断され、深く眠り続ける娘を前に、薫子と和昌は和昌の会社の最先端技術を駆使して前例のない延命治療を開始する。

治療の結果、娘はただ眠っているかのように美しい姿を取り戻していくが、その姿は薫子の狂気を呼び覚まし、次第に薫子の行動はエスカレートしていく。それは果たして愛なのか、それともただの欲望なのか。過酷な運命を背負うことになった彼らの先には、衝撃の結末が待ち受けていた。

堤幸彦さんは1955年三重県四日市市生まれ、法政大学社会学部社会学科を中退、東放学園専門学校放送芸術科に入学し、放送業界に入る。アシスタントディレクターを経て、TBS「エキスポ(EXPO)スクランブル」や日本テレビ「コラーッ!とんねるず」(1985年から1989年)のディレクターを務め、1986年に秋元康(あきもと・やすし)さんと会社「ソールド・アウト(SOLD OUT)」を設立した(後に、退社し、「オフィスクレッシェンド」に所属)。

1988年にオムニバス作品「バカヤロー! 私、怒ってます」の第4話「英語がなんだ」で劇場映画監督としてデビューし、1989年にアメリカ・ニューヨークに渡り、1年半滞在する間にオノ・ヨーコさんの映画「ホームレス(Homeless)」を監督し、1995年に日本テレビ「金田一少年の事件簿」シリーズで注目され、2000年にTBS「池袋ウエストゲートパーク」、テレビ朝日「トリック(TRICK)」、2010年にTBS「スペック(SPEC)-警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿」シリーズなどを監督した。

2006年に「明日の記憶」、2008年に「まぼろしの邪馬台国」などシリアスな作品や、2012年にTBS「ケセンヌマ・ボイス(Kesennuma,Voices.)東日本大震災復興特別企画-堤幸彦の記録」などの社会派作品も手掛けている。2010年に愛知工業大学客員教授に就任している。

チケットはチケットぴあを通じて10日12時から一般発売する。料金は全席指定で2000円均一。