伊東屋で建築士の渡辺哲也展、素材から作り出す絵の具で

【銀座新聞ニュース=2012年3月27日】銀座・伊東屋(中央区銀座2-7-15、03-3561-8311)は3月23日から4月1日まで本館9階ギャラリーで渡辺哲也さんによる「マテリアル・アーツ(MATERIAL ARTS)-素彩画展-その絵にはレシピがあった」を開催している。

1級建築士の渡辺哲也(わたなべ・てつや)さんがさまざまな素材からその色を抽出した絵の具を作り、それを使って素材そのものの「彩」をキャンバスに再構築する、独自の手法で描く「素彩画」46点と水彩画9点を展示している。

渡辺哲也さんはフランスパンを描く場合は、フランスパンの材料となる小麦粉をを焙せんすることによって茶系の絵の具を作り出し、それを使ってフランスパンを描く。同様に、コーヒーはコーヒーを、ワインはワインを、お地蔵は石を、抹茶は抹茶を、玉ねぎは玉ねぎを素材にして色を抽出して、絵の具をつくりだし、絵を描いている。

渡辺哲也さんは1955年愛媛県生まれ、設計事務所を経て、1991年に渡辺建築事務所を設立し、現在、設計士として建築バースを制作するかたわら、イラストや水彩画などを描いている。

3月31日と4月1日は渡辺哲也さんが来場する。

開場時間は10時から20時(日曜日、祝日は19時、最終日は18時)まで。入場は無料。