丸善日本橋でたなかしん「アスミルヒカリ」展、姫の美肌図鑑の原画も

【銀座新聞ニュース=2018年12月17日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は12月19日から24日まで3階ギャラリーでたなかしんさんによる個展「アスミルヒカリ-final」を開く。

丸善・日本橋店で12月19日から24日まで開かれるたなかしんさんの個展「アスミルヒカリ-ファイナル(final)」に出品される「お姫様の美肌図鑑」の表紙絵。

海の砂の上に描く画家で、絵本作家のたなかしんさんが「アスミルヒカリ」をテーマに、未来への祈りと思い描く明日を表現した作品40点余を展示販売する。

また、たなかしんさんが文章とイラストを手がけ、皮膚科専門医のまのえいこさんが監修し、高橋典子(たかはし・のりこ)さんがプロデュースした、絵本と美容成分キャラクター図鑑を一緒にし新刊「お姫様の美肌図鑑」(じほう、税別1600円)が11月26日に刊行されたのを記念して、原画展も開く。ほかに、画集や詩集、絵本やポストカード、カレンダー、ポスターなどのグッズも販売する。

「お姫様の美肌図鑑」は化粧品や美容目的の医薬部外品などに含まれる成分や、正しいスキンケアを理解しようという絵本で、45種類の美肌成分を妖精のキャラクターに仕立て、コラーゲン、ヒアルロン酸、トラネキサム酸など、これらの成分がどのような目的で配合され、どのような働きがあるのか、美に悩む「おひめさま」がフクロウの導きにより美肌成分を学んでいく。

前半は荒れ果てた夜の森が舞台で、アルブチン、アミノカプロン酸、アスタキサンチン、セラミドなど、45種類の美肌成分を妖精のキャラクターとして紹介し、フクロウが妖精を呼び出すことで、それまで荒れ果てていた森が美しさを取り戻していくようにしている。

たなかしんさんは1979年大阪府生まれ、神戸文化短期大学デザイン美術科を卒業、油絵を中心に作品を制作し、2001年ころから絵本に取り組み、第5回新風舎えほんコンテスト優秀賞、2003年に第7回越後湯沢全国童画展で優秀賞、2005年にイタリア・ボローニャ児童図書展(国際絵本原画展)のイタリア見本市会場に出品し、台湾の出版社から「巧克力熊」(「くまさんのチョコ」)を出版し、2007年にアートストリーム2007でサントリーミュージアム賞、第5回イルフビエンナーレ日本童画大賞で入選、2008年にアートストリームでホルベイン賞を受賞している。

その後、「かみさまのいたずら」や「モグちゃんのねがいごと」などを刊行し、2012年に台湾で2冊目となる絵本が日本語版と中国語版で出版され、2013年に「いつもきみと」を2カ国語で出版している。岡山県倉敷市のゆるキャラ「Gパンだ」のデザインも手がけている。

期間中、毎日13時から18時まで、たなかしんさんが来場する。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)まで。