志門で撫子展、鶴岡慶子、伊藤行子ら美術文化協の画家

【銀座新聞ニュース=2019年4月8日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル3階、03-3541-2511)は4月8日から13日まで「撫子祭り’19」展を開いている。

ギャルリー志門で4月13日まで開かれている「撫子祭り’19」展のフライヤー。

「美術文化協会」に所属する女流画家26人が出品している。今回は椋野茂美(むくの・しげみ)さん、近藤頼有子(こんどう・ようこ)さん、八木泉(やぎ・いずみ)さん、北川規子(きたがわ・のりこ)さん、鶴岡慶子(つるおか・けいこ)さん。

長谷川宮子(はせがわ・みやこ)さん、志波美弥子(しば・みやこ)さん、佐藤輝世(さとう・てるよ)さん、斉木章代(さいき・あきよ)さん、寺岡(てらおか)ひとみさん。

片山久美子(かたやま・くみこ)さん、伊藤行子(いとう・ゆきこ)さん、伊沢寿子(いざわ・ひさこ)さん、村上(むらかみ)まゆみさん、直原清美(じきはら・きよみ)さん。

水こし町子(みずこし・まちこ)さん、中尾範子(なかお・のりこ)さん、上田真澄(うえだ・ますみ)さん、堤光子(つつみ・みつこ)さん、大和三枝子(やまと・みえこ)さん。

広石都(ひろいし・みやこ)さん、山口裕美子(やまぐち・ゆみこ)さん、信岡和恵(のぶおか・かずえ)さん、西島好美(にしじま・よしみ)さん、柴田洋子(しばた・ようこ)さん、横山美知子(よこやま・みちこ)さんの26人。

美術文化協会は1939年に当時の独立美術協会、新造型美術協会、創紀美術協会、新日本洋画協会、ナゴヤアバンガルドクラブ、二科九室会などのシュルレアリスムを志向する前衛作家が集結し、銀座アラスカにて発会式が行われ、設立された前衛芸術家の団体だ。

1940年から公募展が行われ、戦争により、1941年から1944年まで文化統制され、画家が投獄されるなど抑圧され、会員の中には戦死者、戦病死者、病死者、住所不明者などが続出し、会員数が半減し、1945年の公募展は中止に追い込まれた。

1946年から公募展が復活し、1950年から東京以外でも開催され、1971年にデザイン部を新設し、1978年に創立40周年記念展を開催し、写真部を復活させた。1980年に第40回展を機に機関誌「美術文化」を復刊し、彫刻部を独立させた。

2011年に東日本大震災により宇都宮市で開催予定だった公募展を中止し、2012年から東京都のほか、名古屋市、京都市、2013年から大阪市、2015年から宇都宮市でも巡回展を開いている。現在、代表は 浅野輝一(あさの・てるかず)さんが務めている。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。

注:「水こし町子」の「こし」は正しくは「さんずい」に「鹿」を合わせた漢字です。

注:「広石都」の「広」は正しくは旧漢字です。

注:「西島好美」の「島」は正しくは旧漢字です。名詞は原則として常用漢字を使用しています。