フィリピン展でバルディカントスが報告会、チャリートがライブ

【銀座新聞ニュース=2012年5月26日】日本アセアンセンター(港区新橋6-17-19、新御成門ビル、03-5402-8001)は5月29日から6月14日まで1階ホールで「アジアの写真家たち2012-フィリピン」を開催する。

公益社団法人「日本写真協会」(千代田区一番町25、JCIIビル、03-5276-3585)と東京都写真美術館(目黒区三田1-13-3、03-3280-0099)で構成する「東京写真月間実行委員会」が1996年から6月1日の「写真の日」前後に開催している「東京写真月間」の関連企画だ。

「東京写真月間2012」では「心が光る瞬間」をテーマにした日本の写真家展をコニカミノルタプラザギャラリーなど4カ所で開催し、「アジアの写真家たち」シリーズとしてフィリピンの12人の写真家の作品展を「銀座ニコンサロン」と「リングキューブ」とキヤノンSタワー2階の「ギャラリーS」(港区港南2-16-6、キヤノンSタワー2階)、「日本アセアンセンターホール」(港区新橋6-17-19、新御成門ビル1階、03-5402-8001)の4カ所で開催する。

日本アセアンセンターでは、「アジアの写真家たち2012-フィリピン-セクション(Section)4」として、ニール・オオシマ(Neal Oshima)さん、ヴィンセント・ルフォ(Vincent Rufo)さん、シェリル・バルディカントス(Cheryl Baldicantos)さんの3人の作品を取り上げる。

ニール・オオシマさんはアメリカ・ニューヨーク生まれの日系3世で、1950年代から1960年代初頭にアメリカ・ニューヨークで育ち、コネチカット州ウェスリアン大学で建築を学び、カリフォルニア州サンフランシスコ大学で写真を学び、写真家として活動しており、現在、フィリピン在住。

ヴィンセント・ルフォさんはフィリピン生まれ、写真活動を始めてまもなくフィリピン人写真家連盟主催の「フォトフラフィーワークショップ」に参加し、デザインと写真の会社に写真家として起用され、カンボジアにわたり、「アートワックススタジオ(ARTWOX STUDIOS)」を設立、アンコールワットなどの遺跡などで結婚式などの撮影をしている。妻が日本人で、2人の間に2011年7月に誕生した男の子がいる。

シェリル・バルディカントスさんはフィリピン・ミンダナオ島生まれ、聖テレジア大学を卒業、マスコミュニケーションの芸術学士号を取得、アテネオ・デ・マニラ大学でフォトジャーナリズムの研究助成を受け、カンボジアのアンコール写真ワークショップでアジアの若手30人の1人に選ばれた。2011年にインドネシアのビーナス(Binus)国際写真コンペでベスト13に選ばれ、イギリス・ロンドンで写真展、2012年にスペインでも写真展を開催する。現在、マニラ・ブルティン(Manila Bulletin)のスタッフ写真家。

5月31日14時30分からシェリル・バルディカントスさんによるセミナー「フォト・ジャーナリストの現場報告 フィリピン-シェリル・バルディカントスさんを迎えて」を開催する。セミナー開催後、フリートークがある。入場は無料だが、事前にHP(http://www.jps.gr.jp/events/other/intsem_201201.pdf)もしくは日本写真協会ファックス(03-3265-7460)、メール(info@jps.gr.jp)で申し込む。

6月13日18時30分からフィリピンの女性ジャズ歌手、チャリート(Charito)さんのグループによる「フィリピン・ジャズ・ナイト」を開催する。入場は無料だが、事前に日本アセアンセンターにメール(ajc-pr@asean.or.jp)で申し込む。

チャリートさんはフィリピン生まれ、1990年に日本で最初のアルバムを発売し、1992年のアルバムでは日野晧正(ひの・てるまさ)さんと共演、1993年のアルバムでコーネル・デュプリー(Cornell Dupree、1942-2011)やバディー・ウイリアムス(Buddy Williams)さん、デイビッド・スピノザ(David Spinozza)さんと共演した。1995年にアメリカのシカゴ、ニューヨーク、カナダのオタワ、トロント、モントリオールで公演し、1996年に韓国、中国の上海、香港、シンガポール、マレーシア、タイ、台湾、神奈川県横浜市で公演している。

1999年にジュディス・ヘンダーソン(Judith Henderson)さんらのオリジナル曲のアルバムを発売した。2001年に日本とフィリピンの身体的または精神的な障害を持つ子どもを支援する団体「ビコーズ・ウィ・ケア基金」を設立、2004年にブラジル・サンパウロで録音したアルバムがスイングジャーナル誌のゴールドディスク賞に選ばれ、2005年と2007年のアルバムがスイングジャーナル誌のジャズ・ディスク大賞ボーカル賞(国内部門)を受賞した。現在も日本をはじめ、アジア、アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパなどで公演している。

開場時間は9時30分から17時30分。入場は無料。土・日曜日、祝日は休館。