大丸松坂屋画廊で佐久間友香「少女画」展

【銀座新聞ニュース=2020年7月30日】国内百貨店業界2位の流通グループ、J.フロントリテイリング(中央区八重洲2-1-1)傘下の大丸松坂屋百貨店(江東区木場2-18-11)が運営するアートギャラリー「Artglorieux GALLERY OF TOKYO」(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3572-8886)は7月30日から8月5日まで佐久間友香さんによる個展「まひるのつき」を開いている。

大丸松坂屋百貨店の「アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー(Artglorieux GALLERY OF TOKYO)」で8月5日まで開かれている佐久間友香さんによる個展「まひるのつき」に出品されている「居待月」。

「美人画」で知られる佐久間友香(さくま・ゆか)さんが新作を中心に女性画を展示する。佐久間友香さんについては「少女達を通して描かれる独特の世界感」があり、「あの時こうしていたら・・・」とか「違う選択をしていたら・・・」など、時に大きな決断を下しながら今に至った私達が、「もしあの時に違う決断をしていたら、どんな違う今を生きていただろう。佐久間が描くのは、葛藤の中で生まれた、そんなもう一つの世界なのではないだろうか」(アールグロリュー)としている。

また、「今にも何かを語りだしそうな表情をした少女達は、そんな異世界の住人であり、彼女自身なのかもしれません。存在は感じることが出来るのに、隠されていて容易に見えないもの。葛藤や本心、想像した違う世界」を表現している。

ウイキペディアによると、美人画とは「美しい女性」をモチーフにした絵画と思われがちだが、必ずしも「美人」を描いたものではなく、浮世絵の美人画は様式化されたもので、美しい女性をリアルに描いたものではない。

美人画という用語は、1940年代から1950年代の頃に文部省美術展覧会で醸成されて造られた言葉で、それ以前は、女性をモチーフとした浮世絵に見られる諸作品は「美人絵(びじんえ)」や「女絵(おんなえ)」として分類されていた。特に「女絵」は源氏物語絵巻にあるような引目鉤鼻の記号的な女性図をも含んでいた。

明治末期頃は、新しい女性像を提案する画家の台頭や、過去の封建的な女性に対する社会的認知が変化を見せ始めたことが「美人画」という新しい分類が生まれた一因とみなされている。

江戸時代初期には「寛文美人図(かんぶんびじんず)」のような作品が現われ、これが浮世絵にも流れ込み、初期には菱川師宣(ひしかわ・もろのぶ、1618-1694)の肉筆美人画「見返り美人」がある。その後、錦絵の確立とともに、華奢で少女のようなあどけなさを持つ女性を多く描いた鈴木春信(すずき・はるのぶ、1725-1770)の美人画が流行した。

天明期には鳥居清長(とりい・きよなが、1752-1815)の八頭身で手足が長く描かれた美人が好評となり、寛政年間には喜多川歌麿(きたがわ・うたまろ、1753?-1806)が、より肉感的に美人を描き、大首絵などで一世を風靡した。

文化・文政期以降になると嗜虐趣味や屈折した情念を表すような退廃的な美人画が広まり、京都でも円山派を中心に、京阪の富裕な商人層に向けて美人画が描かれた。

浮世絵の女性の描き方には独特の傾向があり、小さい、あるいは切れ長の細い目、細面や下膨れした顔といった女性像が特色とされている。

佐久間友香さんは1990年愛知県名古屋市生まれ、愛知県立芸術大学美術学部日本画専攻を卒業、同大学大学院博士前期課程日本画領域を修了、2014年に同大学卒業・修了制作展で優秀作品賞(作品買い上げ)、第2回三芸大学生選抜H/ASCA展で優良賞、2015年に第6回星野真吾賞展で入選、「アートアワードネクスト(ART AWARD NEXT)3」で入選している。現在、名古屋芸術大学講師。

8月1日から3日まで佐久間友香さんが来場する。

開場時間は10時30分から20時30分(最終日は18時)まで。入場は無料。

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