ホットペッパー調べ外食9月、市場3割減に改善、単価上昇、実施率回復傾向

【銀座新聞ニュース=2020年10月30日】大手情報会社のリクルートグループの旅行、レジャー、飲食などの情報サービス会社、リクルートライフスタイル(千代田区丸の内1-9-2、03-6835-1000)の「食」に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は10月29日に9月の「外食市場調査」を発表した。

銀座コージーコーナーは11月1日から銀座1丁目本店(中央区銀座1-8-1、池田園ビル、03-3567-5015)などで「キリ クリームチーズ」を使用したチーズケーキを販売する。「とろけるバスクチーズ」(税込453円)、「生チーズパイ」(453円)、「チーズケーキ」(367円)、「フォンダンチーズシフォン」(399円)、「プチセレクションーチーズ」(9個入、2592円、画像)など。

それによると、9月の首都圏・関西圏・東海圏(東名阪)の3圏域の外食市場規模は前年同月比29.9%減の2220億円と7カ月続けて前年を下回ったものの、8月(39.6%減)に比べ、およそ9.6ポイント改善している。

圏域別では首都圏が1339億円(同29.2%減、10カ月続けて減)、関西圏が619億円(同29.1%減、8カ月続けて減)、東海圏が262億円(同35.5%減、7カ月続けて減)と、いずれも前年を大幅に下回っているが、8月よりも首都圏(8月42.8%減)と関西圏33.2%減)、東海圏(36.9%減)とも改善した。

外食単価は前年比33円プラスの2480円と3カ月ぶりに上昇(同1.3%増)、外食頻度(外食回数)が月3.63回で同0.52回減って、3月以来7カ月続けて下落、外食実施率は同15.6ポイントダウンの60.4%と2019年12月以来、10カ月続けて下回った。

外食単価が前年実績を上回ったことと、外食実施率が2020年3月以来の6割台に回復し、マイナス幅が縮小したことが市場規模の改善につながった。

また、業態別でも7カ月連続して主要16業態すべてで市場規模が前年比マイナスで、4月以降、マイナス幅が大きかった飲酒主体業態(居酒屋、バー、カラオケ、スナック)のうち、居酒屋が6月(49.4%減)に回復傾向を見せ、7月(54.7%減)に再び悪化していたが、8月(50.3%減)に続き、9月(42.1%減)も改善している。

主要16業種(調査は26分類)を対象とした外食市場規模は、増えた業種がゼロで、「居酒屋(焼鳥、串焼き、串揚げなどを含む)」が296億円減の407億円、「和食料理店(すし、割烹、料亭、郷土料理専門店等)」が90億円減の361億円、「フレンチ・イタリアン料理店(ファミリーレストラン以外)」が63億円減の171億円、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」が73億円減の267億円だった。

外食単価は「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」が3928円高の1万1739円、「フレンチ・イタリアン料理店(ファミリーレストラン以外)」が157円高の4238円、「和食料理店(すし、割烹、料亭、郷土料理専門店等)」が368円高の4064円など11業種が上昇した。

一方で、「アジアン料理店」が139円安の2551円、「お好み焼き、鉄板焼き等の専業店」が54円安の2599円、「中華料理店(ラーメン専業店は除く)」が80円安の2090円など5業種が下落した。

調査は首都圏、関西圏、東海圏の各圏域中心部からの鉄道距離が、おおむね首都圏90分圏、関西圏80分圏、東海圏60分圏の市区町村に住む20歳から69歳までの男女を対象にインターネットによって実施した。

実施時期は事前調査を8月19日から31日まで51万8612件を対象に行い、回収数が3万3588件(回収率は6.5%)。本調査は10月1日から9日まで1万2686件を対象に実施し、回収数が1万0107件、回収率は79.7%、有効回答数が9994件だった。

本調査での「外食(実施率)」とは、夕方以降の時間帯で店で食事した場合を対象とし、1日2回までの外食を含んでいる。また、2019年4月から調査対象にコンビニなどの「イートイン」の選択肢を追加している。