丸善日本橋で東山魁夷、岡田眞治、田崎広助ら絵画入札展、130点

【銀座新聞ニュース=2024年6月10日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は6月12日から18日まで3階ギャラリーで「日本橋絵画入札会」を開く。

丸善・日本橋店で6月12日から18日まで開かれる「丸善絵画入札会」に出品される東山魁夷の「道」(リトグラフ、1990年)。

東山魁夷(1908-1999)や加山又造(1927-2004)、ポール・アイズピリ(Paul Aizpiri、1919-2016)ら内外の著名画家から現代の画家の版画約130点をオークション方式で展示販売する。

今回、出品されるのは日本の風景画家で「国民的画家」として知られる東山魁夷、シルクロードの画家、平山郁夫(1930-2009)、日本画家で「帝展」や「院展」にたびたび落選し、「落選の神様」とまでいわれた片岡球子(1905-2008)、女性画や静物を生き生きと描いた小倉遊亀(1895-2000)、日本画の伝統的な様式美を現代的な感覚で表現した加山又造(1927-2004)。

上村松篁(しょうこう、1902-2001)の子息で、花鳥画の第一人者として知られる元京都市立美術大学副学長の上村淳之(あつし)さん(1933年生まれ)、日本画家で元京都造形芸術大学長、京都造形芸術大学(現京都芸術大学)の東京芸術学舎学舎長の千住(せんじゅ)博さん(1958年生まれ)、「人物画」シリーズや花鳥画を得意とし、桜、牡丹の絵画で知られる東京藝術大学名誉教授の中島千波さん(1945年生まれ)。

岩彩、箔、墨、コラージュなど多彩な技法を駆使し、「現代の琳派」と称される順天堂大学国際教養学部客員教授の平松礼二さん(1941年生まれ)、中村渓男(たにお、1921-2001)の子息で、四季の風景を題材とする日本画で知られる中村宗弘さん(1950年生まれ)、日本画の伝統的な技法・画法で、ヨーロッパの風景や女性像を描く、片岡球子に指導を受けた日本画家で、愛知県立芸術大学美術学部教授の岡田眞治さん(1962年生まれ)。

ヨーロッパで学んだ油彩画に、桃山美術や琳派、南画といった日本の伝統的な美術を取り入れ、装飾的な世界で知られた洋画家の梅原龍三郎(1888-1986)、バラの絵で知られる洋画家、中川一政(1893-1991)、日本を代表する板画(版画)家で、「仏」を題材にした作品で知られる棟方志功(1903-1975)、阿蘇山を好んで描き、「阿蘇の田崎」と呼ばれ、晩年は「朱富士」を描いた洋画家の田崎広助(1898-1984)、洋画家で「世界のオギス(Oguiss)」として知られ、パリを中心とするヨーロッパの歴史が刻まれた街並みを描き続けた荻須高徳(1901-1986)。

孤高の洋画家で自宅の虫や花を描き続けた熊谷守一(1880-1977)、アンニュイな女性、森にたたずむパリジェンヌ、海に浮かぶヨットなどの絵で知られるフランス人画家のジャン・ピエール・カシニョール(Jean Pierre Cassigneul、1935年生まれ)さん、具象系派の画家で、軽快なタッチと鮮やかな色彩で静物、風景、人物などのリトグラフを制作したポール・アイズピリ(Paul Aizpiri、1919-2016)、アメリカ在住でレーザーやホログラムを駆使した現代美術家、ヒロ・ヤマガタさん(1948年生まれ)ら。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は15時)まで。