デジカメ4月出荷台数2%減、金額も3%減、対中向けは好調続く

【銀座新聞ニュース=2024年6月11日】キヤノン、ニコン、ソニー、富士フイルムなど13社で構成されているカメラ映像機器工業会(CIPA=Camera&Imaging Products Association、港区芝浦3-8-10、MA芝浦ビル、03-5276-3800)はこのほど、4月のデジタルカメラ生産出荷実績を発表した。

リコーイメージングが6月21日から発売する防水エントリーモデルの「PENTAX WG-1000」(希望小売価格税別4万4000円)。コンパクトサイズのボディに水深15mでの水中撮影が可能な防水性能やカメラを泥や埃から守る防塵性能、高さ2mからの耐落下衝撃性能などを備えている。

それによると、4月のデジタルカメラの生産が台数で前年同月比1.4%増の60万9295台で2カ月ぶりのプラス、金額で同11.9%増の367億5971万円で5カ月続けてプラスだった。一方、出荷が台数は同1.7%減の64万1587台で4カ月ぶりのマイナス、金額が同2.8%減の630億9086万円と同じく4カ月ぶりのマイナスだった。

うち、日本国内向けの出荷台数が同1.7%減の8万2426台、金額が同7.3%減の57億4716万円、輸出(日本向け以外の出荷)は台数が同1.7%減の55万9161台、金額が同2.4%減の573億4370万円だった。

デジタルカメラの輸出の地域別では、中国向けが台数で同19.0%増の17万7705台、金額で同21.5%増の224億8358万円、日本・中国以外のアジア向けが台数で同5.5%減の8万4395台、金額で同10.7%減の89億0117万円、ヨーロッパ向けが台数で同7.5%減の14万1705台、金額で同3.6%減の122億9741万円、アメリカ向けが台数で同11.5%減の13万6522台、金額で同22.1%減の116億0893万円だった。

タイプでみると、レンズ一体型は生産が台数で1.2%減の13万1386台、金額で同20.3%増の52億7306万円、出荷が台数で同2.5%減の14万3091台、金額が同26.2%増の76億0418万円だった。うち、日本国内向けの出荷台数が同7.3%増の3万6199台、金額が同26.1%増の12億6147万円、輸出(日本向け以外の出荷)は台数が同5.5%減の10万6892台、金額が同26.2%増の63億4270万円だった。

パナソニックが6月20日に発売する35mmフルサイズミラーレスカメラ「LUMIX S9」(ボディ ダークシルバー(DC-S9-S)でカメラの大林で税込20万7900円)。約403gと携帯性に優れ、約2420万画素のフルサイズCMOSセンサーと新世代ヴィーナスエンジンが可能にする高い描写性能で、動画周辺歪み補正と強モードを新たに搭載し、歩き撮り時での大きなブレや周辺の歪みを大幅に軽減する進化した「アクティブ I.S.」を搭載している。

レンズ交換式は生産が台数で同2.2%増の47万7909台、金額で10.6%増の314億8665万円、出荷が台数で同1.4%減の49万8496台、金額で同5.8%減の554億8669万円だった。うち、一眼レフの生産が台数で同30.3%減の7万2818台、金額が同28.2%減の23億8561万円、出荷の台数が同27.8%減の7万3577台、金額が同22.8%減の34億5526万円だった。

そのうち、一眼レフの日本国内向け出荷が台数で同30.0%減の2982台、金額で同20.2%減の1億7569万円。輸出(日本向け以外の出荷)が台数で同27.7%減の7万0595台、金額で同23.0%減の32億7957万円だった。

ミラーレスが生産の台数で同11.5%増の40万5091台、金額が同15.7%増の291億0104万円、出荷の台数が同5.2%増の42万4919台、金額が同4.4%減の5203143万円だった。

うち、日本国内向け出荷が台数で同5.7%減の4万3245台、金額で同13.5%減の43億0999万円。輸出(日本向け以外の出荷)が同6.6%増の38万1674台、金額で同3.5%減の477億2143円だった。

輸出の地域別ではレンズ一体型が中国向けが台数で同3.8%増の1万8456台、金額で同35.7%増の11億8981万円、日本・中国以外のアジア向けが台数で同20.4%減の1万8242台、金額で同15.0%増の11億3297万円、ヨーロッパ向けが台数で同15.7%減の3万1272台、金額で同12.6%増の17億2851万円、アメリカ向けが台数で同10.9%増の3万3594台、金額で同34.4%増の18億9559万円だった。

レンズ交換式が中国向けが台数で同21.0%増の15万9249台、金額で同20.8%増の212億9377万円、日本・中国以外のアジア向けが台数で同0.3%減の6万6153台、金額で同13.5%減の77億6820万円、ヨーロッパ向けが台数で同4.8%減の11万0433台、金額で同5.8%減の105億6890万円、アメリカ向けが台数で同16.7%減の10万3928台、金額で同28.0%減の97億1334万円だった。

レンズ交換式のうち、一眼レフは中国向けが台数で同44.2%減の7111台、金額で同27.4%減の6億7422万円、日本・中国以外のアジア向けが台数で同36.3%減の4977台、金額で同12.6%減の3億7323万円、ヨーロッパ向けが台数で同18.8%減の3万0161台、金額で同10.4%減の11億6188万円、アメリカ向けが台数で同28.2%減の2万7362台、金額で同33.2%減の10億3283万円だった。

ミラーレスは中国向けが台数で同28.1%増の15万2138台、金額で同23.5%増の206億1954万円、日本・中国以外のアジア向けが台数で同4.5%増の6万1176台、金額で同13.5%減の73億9497万円、ヨーロッパ向けが台数で同1.7%増の8万0272台、金額で同5.2%減の94億0702万円、アメリカ向けが台数で同11.7%減の7万6566台、金額で同27.3%減の86億8051万円だった。

デジタルカメラの統計対象はOMデジタルソリューションズ、カールツァイス、キヤノン、シグマ、ソニー、ニコン、パナソニック(パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション)、富士フイルム、リコーイメージングの9社。