ヴァニラ画廊で台湾のKCN「変身」展、油彩、鉛筆、デジタルで

【銀座新聞ニュース=2024年5月28日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は6月1日から16日までKCNさんによる個展「The Metamorphosis」を開く。

ヴァニラ画廊で6月1日から16日まで開かれるKCNさんの個展「The Metamorphosis(メタモルフォーシス、変身)」のフライヤー。

台湾でマンガ、イラスト、美術デザインを手掛けるイラストレーターのKCN(ケーシーエヌ)さんがチェコ人作家のカフカ(Franz Kafka、1883-1924)が没後100年を迎えることから「The Metamorphosis(メタモルフォーシス、変身)」をテーマに、新作の油彩・鉛筆画、デジタル作品を展示する。

AI(人工知能)などの革新的な技術の流れは、今後どのような影響をもたらすのか、人との関係性や、生命の価値観はどのように変化していくのか、KCNさんが「変身」をモチーフに、現代においての人と社会との関係や、科学と人間性、心のつながりを探る。KCNさんは2016年5月、2019年5月以来、日本で3度目の個展を開く。

KCNさんは台湾生まれで、日本の小説やマンガ、ゲームなどの文化に触れながら育ち、今回はKCNさんが「繊細かつ不思議なタッチで、狂気を孕む崩壊的な世界を作り出し、SF世界に独自の暗黒美学を盛り込」んだとしている。今回は、原画とプリント作品も展示する。

KCNさんは台湾・高雄で生まれ育ち、マンガ、イラスト、美術デザインと幅広く手掛け、独学で幼少時より制作を行う。現在は油絵と鉛筆画に焦点を当て、伝統的、現代的な日本文化の両方に情熱を注ぎ、個人的な経験と独特のスタイルに基づいた独自の芸術的世界観を創造することをめざしている。

2007年に「周期表」展、2010年に「エッジ(edge)アニメとマンガ芸術展@台湾特展」、2012年に「台湾青酸カリ」展、2013年に「霊啓武徳印 (れいけいぶとくいん)」連展、2016年にスチームパンク芸術:過去への未来世界 スペシャル展に出品、2016年に個展「帝国の曙」、2017年に「スチームバッグ展:二千年後の君へ」に出品、2018年にヴァニラ画廊特別企画展「幽霊画廊4-百物語」に出品している。

開場時間は12時から19時(土。日曜日、祝日17時)で、入場はオンラインによる予約制で入場料は800円。当日、オンライン予約で空きがある場合のみ当日券を発行し、料金は料は1000円。