ホワイトストーンでAzuki Furuya「女性像」展、初日レセプション

【銀座新聞ニュース=2024年5月30日】ホワイトストーンギャラリー銀座新館(中央区銀座6-4-16、03-3574-6161)は5月31日から6月22日までAzuki Furuyaさんによる「Sacred Contours」を開く。

ホワイトストーンギャラリー銀座新館で5月31日から6月22日まで開かれるでAzuki Furuyaさんの「Sacred Contours(セイクリッド・コントゥア、聖なる輪郭)」に出品される「A Paradise You Shouldn’t Peek into(パラダイス・ユー・シュドゥント・ピーク・イントゥ)」(2024年、アクリル・油彩・コラージュ・ミクストメディア)。

英国ロンドンの芸術大学、多摩美術大学、アメリカ・ニューヨークのブルックリン・カレッジの3カ所で美術を学んだAzuki Furuya(古谷亜月)さんが、「カンバスという2次元の形態を採りつつも、サンディングやコラージュを駆使した重層性で、描かれた対象に動的な生を吹き込むと同時に、実存の儚さをあぶりだす」(ホワイトストーンギャラリー)というアーティストで、レイヤーを重ねる創作プロセスそのものがAzuki Furuyaさんによる「物語を語ること」(ストーリー・テリング)になる。

今回は「Sacred Contours(セイクリッド・コントゥア、聖なる輪郭)」と題して、裸婦を中心とした女性像を描いた作品を展示する。「女性像ひいては裸婦像はアートとしての崇高さやそれと一枚岩に潜むエロティシズムをどのように保つのか。近代の裸婦像の名画の数々にオマージュを捧げつつ、新たな生の輪郭へと挑む」(同)としている。

また、「GLITCH COFFEE GINZA(グリッチ・コーヒー銀座)」(中央区銀座4-14-8、VORT銀座イーストⅢ、03-6260-6638)とのコラボで、Azuki Furuyaさんのドローイング作品を数点店内に展示するとともに、産地ごとのコーヒー豆の特徴を記したテイストカードに、Azuki Furuyaさんの作品をプリントした限定バージョンを配布する。

Azuki Furuyaさんの作品は、記憶の脆さを探求しており、素材そのものが物語を伝える形式となっている。木や金属の板に写真の構図を描いた後、色紙、雑誌の切り抜き、写真の断片を重ねて構築し、紙の表面を廃墟の看板のように露出するまで丁寧にやすりで磨き、輪郭の内側と周囲にペイントを施す。その結果、生まれた作品は、質感があり明るく、生命、記憶、神話の危うさと持続性を証明しているという。

Azuki Furuyaさんは北海道札幌市生まれ、2012年に英国ロンドンのアーツロンドン大学を卒業、2014年に多摩美術大学絵画学科を卒業、アメリカ・ニューヨークのブルックリンカレッジの大学院へ進学し、2019年にブルックリン大学ファインアート学科を修了、アメリカを拠点に活動し、2020年に日本に帰国し、東京を拠点として国内外で活動している。

6月1日16時からオープニング・レセプションを開く。

開場時間は11時から19時。日、月曜日は休館。入場は無料。