丸善丸の内で笹倉鉄平版画展、五輪記念でパリ等の絵も

【銀座新聞ニュース=2024年6月8日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ、03-5288-8881)は6月12日から18日まで4階ギャラリーで笹倉鉄平さんによる「新作展」を開く。

丸善・丸の内本店で6月12日から18日まで開かれる笹倉鉄平さんの個展に出品される「ウィンドラッシュ川のほとり」。

人の優しさや温もりを感じさせる詩情豊かな作品を描き、「光の情景画家」といわれる笹倉鉄平さんが夜の川辺や庭園、港などを描いた新しい作品を中心に約60点の版画を展示販売する。また、パリオリンピックの開催(7月26日から8月11日で、夏季は1924年以来100年ぶり)にちなみ、パリやフランスを描いた絵を集めたコーナーも開設する。

笹倉鉄平さんは1954年兵庫県生まれ、1977年に武蔵野美術大学商業デザイン科を卒業、グラフィックデザイナーを経て、広告制作会社のイラストレーターとなり、1980年に退職し、フリーとして活動をはじめる。主に森永製菓のパッケージイラストをおよそ10年間担当し、1987年から毎日新聞カラー別刷版に月1回連載した。

1990年に東京・青山で初の個展を開き、1991年にシルクスクリーンによる作品を発表、1992年にオランダで開かれた花の万博「フロリアード 1992」の記念版画を制作、1998年にフジテレビ・ニッポン放送本社ビル、新社屋完成記念のイメージアートを制作、2000年に「株式会社アートテラス」を設立した。

2001年にイタリア・フィレンツェに架かる1345年に完成された古い橋「ポンテ・ヴェッキオ(Ponte Vecchio)」を描いた作品「祝福」がイタリア・フィレンツェにある「日本文化経済交流協会」の公認作品となり、2004年と2005年にイタリアで個展、2007年に油彩、水彩、スケッチなどを展示する個人美術館「ちいさな絵画館」(兵庫県西宮市能登町11-17、0798-75-240)を設立した。

2008年にパリと京都で「京都市パリ市姉妹都市締結50周年記念」個展、2015年に京都とフィレンツェで「京都・フィレンツェ姉妹都市提携50周年記念事業」の個展、2021年に「上野の森美術館」で画業30周年記念個展などを開いている。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。