アートアワードグランプリは芸大の小山真徳

【銀座新聞ニュース=2011年7月28日】「アートアワードトーキョー丸の内2011実行委員会」はこのほど、「アートアワードトーキョー丸の内2011」の受賞者をきめた。

「アートアワードトーキョー」は若い美術家の発掘、育成と同時に、丸の内を訪れる人々にアートを楽しんでもらうことを目的に2007年からはじめられたイベントで、実行委員会が3月に日本の美術系大学の卒業制作展に実際に訪れて、その中から選抜した作家約30人の作品を7月3日から7月31日まで行幸地下ギャラリーに展示し、その中からグランプリなどを決める。

グランプリは賞金が30万円、準グランプリが20万円、審査員賞が5万円だ。2011年のグランプリは東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻の小山真徳(こやま・まさよし)さん。

準グランプリが京都造形芸術大学美術工芸科日本画コースの今井悠子(いまい・ゆうこ)さん、審査員賞が東京芸術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻の揚妻博之(あげつま・ひろゆき)さんら8人だ。

賞金はないものの、化粧品ブランドのデザインを考案できるシュウウエムラ賞が京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画の伊藤彩(いとう・あや)さん。

8月に丸ビルで個展を開く権利が得られるアッシュ・ペー・フランス賞が東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻の小室貴裕(こむろ・たかひろ)さん、日仏会館で12月に個展を開く権利が得られるフランス大使館賞が京都造形芸術大学美術工芸科日本画コースの今井悠子(いまい・ゆうこ)さんだ。

今回の審査員は編集者で京都造形芸術大学教授の後藤繁雄(ごとう・しげお)さん、横浜美術館主席学芸員の天野太郎(あまの・たろう)さん、国立国際美術館主任研究員の植松由佳(うえまつ・ゆか)さん、東京芸術大学先端芸術表現科教授の木幡和枝(こばた・かずえ)さん。

小山登美夫ギャラリー(江東区清澄 1-3-2、03-3642-4090)代表の小山登美夫(こやま・とみお)さん、多摩美術大学准教授の佐藤直樹(さとう・なおき)さん、三菱一号館美術館館長の高橋明也(たかはし・あきや)さん、東京都現代美術館チーフキュレーター、多摩美術大学特任教授の長谷川祐子(はせがわ・ゆうこ)さんだ。また、彫刻家の小谷元彦(おだに・もとひこ)さんがゲスト審査員として参加した。

開場時間は11時から20時まで、入場は無料。

シネパトスで「ヘルドライバー」で西村喜広ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2011年7月27日】日活(文京区本郷3-28-12、03-5689-1002)は7月29日に銀座シネパトス(中央区銀座4-8-7先、三原橋地下街、03-3561-4660)で7月29日に「ヘルドライバー」の西村喜広さんらの舞台あいさつを開催する。

7月29日19時40分の回、上映終了後に、監督の西村喜広(にしむら・よしひろ)さん、特殊造型を手がけた百武朋(ひゃくたけ・とも)さんらが舞台に登場してあいさつする。

「ヘルドライバー」は日活が2010年から取り組んでいる主に北アメリカ市場を視野に置いた海外で先行して公開する企画「スシタイフーン(SUSHI TYHOON)」シリーズのひとつで、西村喜広さんが監督したゾンビ映画だ。
現在、銀座シネパトスでは「スシタイフーン」シリーズとして、「AVN/エイリアンVSニンジャ」と「極道兵器」、それに「デッドボール」が公開されており、毎週、スタッフ、俳優による舞台挨拶が予定されている。

物語はある事件により、人間がゾンビに感染し、日本列島が元人間のゾンビと、生き残った人間を壁で分離した世界になるところからはじまり、その事件に関係する母親によって父親の命を奪われ、自らの心臓をも奪われた少女キカ(原裕美子=はら・ゆみこ=さん)が謎の組織により人工心臓を埋め込まれ生きながらえる。

地獄のような日々を抜け出すため、仲間を守るため、母親に復しゅうするためにキカは日本刀型チェーンソーを手にゾンビ軍団と壮絶な戦いを繰り広げる。

西村喜広さんは1967年東京都生まれ、学生時代から自主映画を制作し、特殊造型、特殊メイク、撮影、照明など映像制作に必要な技術を独学で習得し、大学卒業後、CM制作会社「太陽企画」に入社、1995年に自主制作映画「限界人口係数」でゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター部門で審査員特別賞、太陽企画を退社、照明部としてアルバイトをしながら特殊造型や特殊メイクを担当した。

映画表現における「残酷効果」という分野を打ち出し、2004年にゆうばり出資により全編夕張ロケの「スピーカーマン」を監督。2008年に「東京残酷警察」を監督、モントリオール国際映画祭で観客賞と金賞などを受賞、2009年に「吸血少女対少女フランケン」でモントリオール国際映画祭観客賞・銅賞を受賞、2010年にテレビドラマ「古代少女隊ドグーンV」を監督した。

百武朋さんは岩手県生まれ、日活映画芸術学院を卒業、代々木アニメーション学院で特殊メイクを学び、1995年に独立、フリーランスとして活動し、2004年に「百武スタジオ」を設立している。多くの映画の特殊メイク、特殊造型などを手がけている。

料金は一般1800円、大高生1500円、中学生以下は1000円。「スシタイフーン」のほかの映画を観た場合は、その半券を提示すると200円割引になる。

マキシムで青木菜穂子、平田耕治、田中伸司がタンゴ

【銀座新聞ニュース=2011年7月27日】東京放送グループ傘下のスタイリングライフ・ホールディングス(渋谷区恵比寿4-3-8、恵比寿イースト438ビル、03-5449-672)の子会社、マキシム・ド・パリ(中央区銀座 5-3-1、ソニービル、03-3572-3621)は7月27日に地下3階のマキシム・バーラウンジで青木菜穂子さんと平田耕治さん、田中伸司さんによるタンゴコンサートを開催する。

タンゴピアノ奏者の青木菜穂子(あおき・なおこ)さん、バンドネオン奏者の平田耕治(ひらた・こうじ)さん、タンゴベース奏者の田中伸司(たなか・しんじ)さんがトリオで出演する。3人ともアルゼンチンでタンゴを学んでおり、現地でも演奏している。

青木菜穂子さんは東京都生まれ、武蔵野音楽大学ピアノ科を卒業、2002年にアルゼンチンにわたり、2003年からブエノスアイレス市立楽団「オルケスタ エスクエラ・ド・タンゴ(ORQUESTA Escuela de Tang)」のメンバーとして演奏、バンドネオン、チェロ、ピアノによる自己のトリオも結成して活動し、2004年に第6回ブエノスアイレス国際タンゴフェスティバルにソロピアノ、歌手サヤカ(Sayaca)さんとのデュオ、オーケストラと3部門で出場した。

2005年に最初のCDを発売し、帰国後、自身のグループを率いて活動、2006年に再びアルゼンチンにわたり、演奏活動を行い、11月に2枚目のCDを発売した。2007年1月にチリで第7回キュンバー・ムンディア(Cumbre Mundia、タンゴフェスティバル)に出場、3月に第9回ブエノスアイレス国際タンゴフェスティバルに出場、2009年にアメリカで公演、3月にバリローチェで第8回キュンバー・ムンディアに出場している。

平田耕治さんは1983年神奈川県横浜市生まれ、洗足学園音楽大学音楽音響デザインコース作曲専攻を卒業した。1996年に13歳でバンドネオンをはじめ、1999年にアルゼンチンにわたり、バンドネオン奏者のカルロス・ラサリ(Carlos Lazzari、1925-2009)らに住み込みで師事し、2005年にシンガポールで演奏した。

2007年にブエノスアイレス市立エスクラ・デ・タンゴのオーディションに合格、入団し、2008年にブエノスアイレスのタンゴショーレストランと専属契約し、2010年にアルゼンチン外務省の後援を受けてヨーロッパ演奏ツアーを行った。

田中伸司さんは高校時代から演奏活動をはじめ、1982年からコントラバスに転向、その後、アルゼンチンに繰り返し訪れて、タンゴを学び、グラナダ国際タンゴフェスティバルにも出演し、多くの音楽家と共演している。

開演時間は19時30分から2回で、音楽チャージは1500円。ジーパンなどのラフな格好では入場できない。

銀座・京橋等11画廊が若手作家展、シンポやチャリティも

【銀座新聞ニュース=2011年7月23日】銀座などの11カ所の画廊で構成されている「東京現代美術画廊会議」(事務局・藍画廊、中央区銀座1-5-2、西勢ビル2階、03-3567-8777)は7月25日から8月6日まで11カ所の画廊で「画廊からの発言 新世代への視点2011」を開催する。

東京現代美術画廊会議は1991年に「ギャラリーなつか」(中央区京橋5-8-17、銀座プラザ58の8階、03-3571-0130)など銀座、京橋の10カ所の画廊が集まって結成し、1993年から隔年で40歳以下の作家の作品を取り上げる「新世代への視点」を開催しており、10回目となる2009年から毎年開くことにした。

「新世代への視点」に参加する画廊は「ギャラリーなつか」のほか、「コバヤシ画廊」(中央区銀座3-8-12、ヤマトビル地下1階、03-3561-0515)、「ギャラリイK」(中央区京橋3-9-7、京橋ポイントビル4階、03-3563-4578)、「ギャラリー現」(中央区銀座 1-10-19、銀座一ビル3階、03-3561-6869)。

「ギャルリー東京ユマニテ」(中央区京橋2-8-18、昭和ビル地下1階、03-3562-1305)、「藍画廊」(中央区銀座1-5-2、西勢ビル2階、03-3567-8777)、「なびす画廊」(中央区銀座1-5-2、ギンザファーストビル3階、 03-3561-3544)、「ギャラリーQ」(中央区銀座1-14-12、楠本第17ビル3階、03-3535-2524)。

「ギャラリー58」(中央区銀座4-4-13、琉映ビル4階、03-3561-9177)、
「ガルリ ソル(GALERIE SOL)」(中央区銀座6-10-10、第二蒲田ビル地下1階、03-5537-6960)と2009年4月に自由が丘に移転した「ギャラリー21ヨウ(gallery 21yo-j)」(世田谷区等々力6-24-11、03-3703-7498)だ。

期間中に個展を開く作家は「ギャラリーなつか」が1982年東京都生まれ、2005年に武蔵野美術大学造形学部油絵学版画コースを卒業、2007年に武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻版画コースを修了した堀藍(ほり・あい)さん。

「コバヤシ画廊」が1973年インドネシア生まれ、1999年に愛知県立芸術大学大学院研修科を修了、名古屋造形大学講師の浜田樹里(はまだ・じゅり)さん。

「ギャラリイK」が1973年大分県生まれ、1995年に東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻(版画コース)を卒業した稲垣真幸(いながき・まさゆき)さん。

「ギャラリー現」が1982年長野県生まれ、2007年に武蔵野美術大学彫刻学科を卒業、2009年に武蔵野美術大学大学院修士課程彫刻コースを修了した伊藤純代(いとう・すみよ)さん。

「ギャルリー東京ユマニテ」が1984年東京都生まれ、2009年に多摩美術大学油画科を卒業した大久保愛(おおくぼ・あい)さん。

「藍画廊」が1981年埼玉県生まれ、2003年にミュンヘン国立芸術アカデミーに留学、2004年に東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業、2007年に同大学大学院美術研究科油画専攻を修了、2011年現在、東京芸術大学大学院博士後期課程に在籍している友政麻理子(ともまさ・まりこ)さん、

「なびす画廊」が1972年東京都生まれ 1992年に青山学院女子短期大学芸術学科を中退、中国・新きょうウイグル自治区ウルムチ市の新きょう大学に留学、1993年に中国・杭州市の中国美術学院で学んだ滝田亜子(たきだ・あこ)さん。

「ギャラリーQ」が1973年埼玉県生まれ、1996年に日本大学芸術学部美術学科彫刻専攻を卒業した小川浩子(おがわ・ひろこ)さん。

「ギャラリー58」が1983年神奈川県生まれ、2004年に国学院大学文学部史学科を中退、2008年に和光大学表現学部芸術学科を卒業した三浦健(みうら・たける)さん、

「ガルリ ソル」が1978年福井県美山町生まれ、1997年に静岡大学工学部物質工学科を中退、2002年に武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科金工専攻を卒業、同大学共通デザイン研究室教務補助員、2003年から共通デザイン研究室助手、2008年から2009年にフランス・パリに留学している角文平(かど・ぶんぺい)さん。

「ギャラリー21ヨウ」が1979年東京都生まれ、2003年に東京芸術大学美術学部工芸科彫金専攻を卒業、2005年に同大学大学院美術研究科修士課程木工芸専攻を修了、2008年に同大学大学院美術研究科後期博士課程工芸専攻木工芸研究領域を修了、現在、東京芸術大学大学院美術研究科非常勤講師、千葉大学非常勤講師の白木麻子(しろき・あさこ)さん。

期間中、「ギャラリーなつか」で東日本大震災による被災地を支援するため、「チャリティオークション小品」展を開き、売上金の一部を「東日本大震災芸術・文化による復興支援ファンド」に寄付する。

7月30日15時から18時まで銀座会議室(中央区銀座3-7-10)2階でシンポジウム「3・11以後のアートとアトム」を開く。武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科の学生が企画したシンポジウムで、武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科3年、1989年山口県生まれの原田裕規(はらだ・ゆうき)さん、1988年千葉県生まれの鈴木廉(すずき・れん)さん、1990年神奈川県生まれの和田怜子(わだ・れいこ)さんの3人が進行役を務める。

パネリストとして武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科非常勤講師で1952年東京都生まれの石黒敦彦(いしぐろ・あつひこ)さん、丸木美術館学芸員の岡村幸宣 (おかむら・ゆきのり)さん、武蔵野美術大学非常勤講師の沢山遼 (さわやま・りょう)さんが出演する。

アドバイザーとして、「ギャラリーQ」の経営者で多摩美術大学芸術学科 非常勤講師の上田雄三(うえだ・ゆうぞう)さんと武蔵野美術大学教授の岡部(おかべ)あおみさんも出席する。希望者は「藍画廊」(03-3567-8777)まで申し込む。定員は先着120人。シンポジウム終了後、同じ場所でレセプションを開く。

石黒敦彦さんは1952年東京都生まれ、科学・芸術系の編集者を経て、1986年に「”来るべき芸術”のためのワークショップ」を設立、多くの美術館、博物館で「芸術と科学のワークショップ」を開き、1991年から現在まで体験型アートの展覧会「メビウスの卵展」を開いている。

岡村幸宣さんは1974年東京都生まれ、東京造形大学造形学部比較造形専攻を卒業、同研究生過程を修了、2001年より原爆の図丸木美術館学芸員として勤務している。

沢山遼さんは1982年生まれ、武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻を修了、「美術手帖」誌を中心に執筆活動を行っている。

8月5日に「コバヤシ画廊」で15時からバイオリン奏者の桑田(くわた)みどりさん、「キャラリイK」で17時から、「キャラリー58」で19時からバイオリン奏者の木村友紀(きむら・ゆき)さんとビオラ奏者の松崎敦子(まつざき・けいこ)さんがミニコンサートを開く。

開場時間は11時30分から19時(最終日は17時)で、日曜日は休廊(「ギャラリー21ヨウ」は月曜日休廊)。入場はシンポジウム、ミニコンサートも含めて無料。

なびす画廊で滝田亜子新作展

【銀座新聞ニュース=2011年7月23日】なびす画廊(中央区銀座 1-5-2、ギンザファーストビル3階、03-3561-3544)は7月25日から8月6日まで滝田亜子さんによる個展「新世代への視点 2011」を開催する。

2005年から毎年、なびす画廊で個展を開催している画家の滝田亜子(たきた・あこ)さんが7年続けて新作展を開く。滝田亜子さんは書画のための大判の紙「画仙紙」に書や絵を描いており、時には巨大な筆を使って描くこともあるという。「連続する風景」はシリーズ化しており、今回で7作目となる。

滝田亜子さんは1972年東京都生まれ 1992年に青山学院女子短期大学芸術学科を中退、中国・新きょうウイグル自治区ウルムチ市の新きょう大学に留学、1993年に中国・杭州市の中国美術学院で学び、1996年に神奈川県・鎌倉市の早見芸術学園日本画塾に在籍し、1997 年から墨人会展に出品(2006年まで毎年)、2003年から個展を開催している。

開場時間は11時30分から19時(土曜日は17時)で、入場は無料。会期中は無休。

注:「滝田亜子」の「滝」は正しくは旧漢字です。