【銀座新聞ニュース=2011年10月10日】中央区は10月16日に「月島社会教育会館ホール」(中央区月島4-1-1、03-3531-6367)で「新富座こども歌舞伎」と「ジャズ&こども月島五神太鼓」を公演する。
第1部の新富座こども歌舞伎は新富座こども歌舞伎の会(中央区新富 1-17-10、03-3551-2893)が主宰するこども歌舞伎で、日本舞踊の「藤間流(ふじまりゅう)」師範の「藤間文園(ふじま・ふみその)」という芸名をもつ諸河文子(もろかわ・ふみこ)さんが指導している。
「新富」という枕詞は明治時代に「新富座」があり、ウイキペディアなどによると、江戸時代に「中村座(当初猿若座)」、「市村座(当初村山座)」と並んで歌舞伎劇場の「江戸三座」といわれた「守田座(当初森田座)」を改称して 1875年に設立され、1923年の関東大震災で焼失した。その「新富座」を復興する狙いもあり、冠している。
出演者は中央区在住の小学生で、演目は「舞踊 義太夫 寿式三番嫂(ことぶきしきさんばそう)」と「三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)」、「白浪五人男(しらなみごにんおとこ)」だ。
口上は佃島小学校3年の岡香凛(おか・かりん)さん、「舞踊 義太夫 寿式三番嫂」は豊海小学校5年の大野真琴(おおの・まこと)さんと豊海小学校3年の大野千尋(おおの・ちひろ)さんの姉妹が演じる。
「三人吉三巴白浪」はもっとも人気のある「大川端庚申塚(おおかわばたこうしんづか)の場」で、「おとせ」が佃島小学校3年の黒木彩良(くろき・さら)さん、「お嬢吉三」が佃島小学校6年の岡部芽以(おかべ・めい)さん。
「お坊吉三」が月島第三小学校4年の本間天詞(ほんま・てんし)くん、「和尚吉三」が佃島小学校4年の手嶋雄也(てしま・ゆうや)くん、「金貸し太郎右ヱ門」が明石小学校2年の田島恭子(たじま・きょうこ)さん。
「白浪五人男」は「稲瀬川勢揃いの場(いなせがわせいぞろいのば)」で、「日本駄右衛門」が佃島小学校5年の前田啓吾(まえだ・けいご)くん、「弁天小僧菊之助」が京橋築地小学校4年の石黒舞(いしぐろ・まい)さん、「忠信利平」が岡香凛さん。
「赤星十三郎」が黒木彩良さん、「南郷力丸」が京橋築地小学校5年の村岡奎亮(むらおか・けいすけ)くん、捕手が田島恭子さん、明石小学校2年の佐藤暦(さとう・こよみ)さん、有馬小学校1年の大橋建介(おおはし・けんすけ)くん、成城学園初等学校1年の甲本帆未(こうもと・ほのみ)さん。
第2部のジャズは「リアヴェリア」が演奏する。出演者は1961年福岡県大川市生まれ、日本大学芸術学部音楽科卒業のトランペット奏者、島圭二(しま・けいじ)さん、1964年神奈川県生まれ、武蔵野音楽学院卒業のギター奏者、杉山泰史(すぎやま・やすし)さん。
北海道上士幌町生まれ、日本大学芸術学部器楽科チューバコース卒業のベース奏者、加藤人(かとう・じん)さん、1975年和歌山県生まれ、関西学院大学経済学部卒業のドラム奏者、川村成史(かわむら・しげひと)さんの4人編成だ。
当日は「マイ・ブルー・へブン」や「オール・オブ・ミー」、「A列車で行こう」などを演奏する。
開演時間は第1部が13時30分、第2部が16時30分、料金は無料。また、「新富座こども歌舞伎」は10月23日13時から「あかつき公園」(中央区築地7-9)で開催される「中央区福祉健康祭り」でも公演する。演目は口上と「白浪五人男」で2011年度に新たに加わった5期生の初舞台となる。