丸善丸の内で早川克己、篤史親子が銅作品展

【銀座新聞ニュース=2012年2月29日】丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は2月29日から3月6日まで4階ギャラリーで「カッパーズ(coppers)早川」による「銅の不思議な世界2012-カッパーズ(coppers)早川展」を開催する。

「銅の細胞を持つ生物たちが住まう世界」をコンセプトに、一貫して銅を基本材料にして作品を制作し続けている早川克己(はやかわ・かつみ)さんと息子の早川篤史(はやかわ・あつし)さん親子のユニット「カッパーズ(coppers)早川(はやかわ)」が最新作を展示する。

「カッパーズ早川」の作品は、何枚もの銅を叩き、張り合わせ、磨き、染め上げるという工程を経て作り出され、ゾウや魚などの生物、飛行機や船などの機械類、さらに抽象的な作品まで、独自の手法で生み出している。親子が一緒に合作することもあるが、基本的に親子で別々に作っている。

早川克己さんは1949年生まれ、早川篤史さんは1980年生まれ、2002年から「カッパーズ早川」として活動している。2003年に 「ライブマーケット2003」でグランプリを受賞、2004年に「球体関節人形展」に出品、2005年に愛知万博「愛・地球博」の企業館「夢みる山」のテーマゾーン「めざめの方舟」入り口にオブジェを展示した。

2007年に第34回日本銅センター賞を受賞、2008年に 四国「坂の上の雲ミュージアム」で司馬遼太郎(しば・りょうたろう、1923-1996)へのオマージュ展に出品した。2006年から丸善の各店舗で毎年展示会を開催している。

会期中は毎日、早川克己さんと早川篤史さんが来場する。時間は会場に問い合わせを。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。入場は無料。

永楽ビル開業イベント、14人の女性バイオリニストが競演

【銀座新聞ニュース=2012年2月29日】三菱地所(千代田区大手町1-6-1、大手町ビル、03-3287-5100)は3月2日に「丸の内永楽ビルディング」(千代田区丸の内1-4-1)でグランドオープンイベントを開催する。

3月2日11時から獅子舞が商業部門「イーヨ(iiyo)!!」を練り歩き、演技がいいとされる「かみつき」も行う。

18時、18時、20時から地下1階で「高嶋ちさ子と12人のバイオリニスト」が「イーヨ」にちなみ、1日限りの「14人のバイオリニスト」として出演し、モーツァルトの「フィガロの結婚」やリストの「ラ・カンパネラ」などを演奏する。

「丸の内永楽ビルディング」の商業部門「イーヨ(iiyo)!!」最大の売りとなる地下1階から地上2階までの商業部分「イーヨ(iiyo)!!」には飲食店が18店、物販店が4店、サービス店が4店入る。これらの商業部門が3月2日に開業することから、オープンイベントを開く。

「12人のバイオリニスト」はバイオリン奏者の高嶋ちさ子(たかしま・ちさこ)さんが2006年にデビュー10周年を機に、バイオリンの新たなる可能性を追求するためにはじめたプログラムで、「観ても、聴いても、美しく、楽しいクラシックバイオリンの新しい鑑賞方法を提案」(ウイキペディア)しており、メンバーはすべて公募した。

現在、瓜生田万紀子(うりうだ・まきこ)さん、大河内涼子(おおこうち・りょうこ)さん、坂田知香(さかだ・ちか)さん、白沢美佳(しらさわ・みか)さん、竹内愛(たけうち・あい)さん、田中紫帆(たなか・しほ)さん。

辻本雲母(つじもと・きらら)さん、友田絢(ともだ・あや)さん、中島知恵(なかじま・ともえ)さん、原田梢(はらだ・こずえ)さん、藤崎美乃(ふじさき・みの)さん、松浦梨沙(まつうら・りさ)さん、水野紗希(みずの・さき)さんが所属している。

丸善日本橋で万年筆展、石丸治らが実演、カリグラフィー展も

【銀座新聞ニュース=2012年2月28日】丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は3月1日から3月7日まで1階と地下1階で「第3回世界の万年筆展-持つうれしさ・書く楽しさ」を開催する。

丸善・日本橋店が全面改装開店して以来、3周年が経つのを記念して2010年から開いているイベントで、世界各国の名前の知られているブランドから国内の手づくり万年筆まで世界の万年筆を展示販売する。

今回、出品されるのは1937年に発売された「オノト万年筆」の「オノトマグナ」の復刻版(50本限定)や、「セーラー万年筆」の「プロフェッシャルギアスリム」、「パイロット万年筆」の「シルバーン朱鷺(とき)」など。イタリアの万年筆メーカー「アウロラ」のボールペン「イプシロンシルバーB34スペシャル」も販売する。

ウイキペディアによると、「万年筆」は1809年にイギリス人がペン軸にインクを貯蔵するペンを発明し、特許を取得したのが最初とされ、1883年にアメリカの保険外交員ルイス・エドソン・ウォーターマン(Lewis Edson Waterman、1837-1901)が、調書にインクの染みを作ってしまい、契約を取り逃がしたことをきっかけとして、毛細管現象を応用したペン芯を発明したことが万年筆の基となった。

万年筆が日本に入ってきたのは1884年で、横浜のバンダイン商会が輸入し、東京日本橋の丸善などで販売された。当時は「針先泉筆」と呼ばれ、「万年筆」と命名したのは、1884年に日本初の国産万年筆を模作した時計商の大野徳三郎(おおの・とくさぶろう、生没年不詳)と言われている。戦前は日本の万年筆製造が盛んで、1940年には世界生産量の50パーセントを日本で生産していたといわれている。

万年筆はペンとともに1960年代頃まで、手紙やはがき、公文書などを書くための筆記具として主流であったが、徐々にボールペンに取って代わられ、1970年代に公文書へのボールペンの使用が可能になり、また水性ボールペンが開発されたことにより、万年筆は事務用、実用筆記具としては利用されなくなっている。

1階催事フロアでは11時から19時まで「手作り万年筆の大橋堂」(宮城県仙台市青葉区中央3-8-5、新仙台駅前ビル1008、022-266-2332)が手作り万年筆の実演販売をする。2月24日からフランスの万年筆メーカー「エス・テー・デュポン」が140周年記念フェアを開いている。

3月1日から3月3日まで11時から19時まで「プラチナ万年筆」(台東区東上野2-5-10)の子会社「中屋万年筆」(台東区東上野2-5-16、岩原ビル2階)が手作り万年筆の実演販売をする。

3月4日から3月6日まで11時から19時まで「セーラー万年筆」(江東区毛利2-10-18、03-3846-2651)のインクブレンダーで入社以来30年以上経つ、石丸治(いしまる・おさむ)さんがインクの調合の実演販売をする

地下1階特別催事場では、「サンライズ貿易」(千代田区岩本町2-13-6、第3ミツボシビル、03-5833-7701)の内田成一(うちだ・せいいち)さんと前沢正俊(まえさわ・まさとし)さん、「ペリカン日本」(台東区上野1-1-12、03-3836-6541)の山本英昭(やまもと・ひであき)さんが「万年筆に関わる相談」を受け付ける。

3月1日11時から19時まで「パイロット」(中央区京橋2-6-21、03-3538-37)が万年筆組立て教室を開く。

3月2日と3月3日は11時から18時まで「セーラー万年筆」、3月4日と3月5日は11時から19時まで「パイロット」、3月6日と3月7日は11時から19時まで「サンライズ貿易」がそれぞれペンクリニックを開く。

3階ギャラリーでは会期中、「アート・オブ・レタリング(The Art Of Lettering)カリグラフィー作品展」を開く。

「カリグラフィー」作家の鈴木泰子(すずき・たいこ)さん、相田英子(あいだ・えいこ)さん、砂賀音智子(さがね・ともこ)さんらが「アルファベット」を手書きしながら、言葉をビジュアルに表現するカリグラフィー作品を展示する。

「カリグラフィー」とはギリシャ語の「calli(カリー、美しい)」と「graphein(グラフィン、書くこと)」に由来する言葉で、16世紀から17世紀に生まれた手書きの文字のことだ。日本では「西洋書道」と訳され、日本の書道と同じく文字を美しく見せるための手法だが、筆記にペンまたはそれに類する道具を用いているため、毛筆の書道とは表現されたものが大きく異なる。

1文字ずつ手書きで書かれているため、書体の種類は数100の単位もあるが、その区分も明確でなく、代表的なものにはゴシック体、アンシャル体、イタリック体などがある。

ウイキペディアによると、カリグラフィーの起源は、1世紀後半から2世紀にかけての古代ローマにおける碑文、特にトラヤヌス帝(Marcus Ulpius Nerva Trajanus、53-117)が建立した石碑の文字とされ、当時のアルファベットには小文字はなく、文章はすべて大文字でつづられていた。「キャピタル・モニュメンタリス」と呼ばれるこの文字は、現代に至る活字書体の原型であり、また手書き書体の規範とされた。

一方で、2世紀から3世紀ころに、ギリシャ語の書体をもとにローマ字体にした「アンシャル体」が、主にキリスト教の文書に使われるようになり、これが現在の小文字の起源とされている。「アンシャル体」をもとにして、「ハーフアンシャル体」が生まれ、その後、6世紀後半にはフランク王国で「カロリング小文字体」が生まれ、現在、使われている小文字の形は、ほとんどこの書体が基本となっている。

3月6日11時から15時まで「万年筆で書くアルファベットメッセージ」を開く。講師は鈴木泰子さん、相田英子さん、砂賀音智子さんの3人で、アルファベットのメッセージや名前を独特の書き方でデザインする。参加は無料。

開場時間は9時30分から20時30分まで。入場は無料。

「ライアーゲーム」初日に松田翔太、多部未華子ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2012年2月26日】東宝(千代田区有楽町1-2-2、 03-3591-1221)は3月3日からトーホー(TOHO)シネマズスカラ座(千代田区有楽町1-1-3、03-3591-5358)で一般公開する「ライアーゲーム-再生(リボーン)」の初日に松田翔太さん、多部未華子さんらによる舞台あいさつを開催する。

3月3日10時5分の回上映終了後と13時50分の回上映前に、監督の松山博昭(まつやま・ひろあき)さん、主人公で心理学の教授「秋山深一」役の松田翔太(まつだ・しょうた)さん、ヒロインの「篠宮優」役の多部未華子(たべ・みかこ)さん。

事務局員の少女「アリス」役の芦田愛菜(あいだ・まな)さん、桐生チーム「猿川ケンジ」役の高橋ジョージ(たかはし・じょうじ)さん、手品師の「坂巻マイ」役の浜田マリ(はまだ・まり)さん、ライバルの桐生チームの中心「桐生ノブテル」役の新井浩文(あらい・ふろふみ)さん。

桐生チーム「犬塚エイコ」役の野波麻帆(のなみ・まほ)さん、プレイヤーのひとり「嶋タカヒロ」役の池田鉄洋(いけだ・てつひろ)さん、前回の参加者「福永ユウジ」役の鈴木浩介(すずき・こうすけ)さん、カルト教団教祖で張本チームの中心「張本タカシ」役の船越英一郎(ふなこし・えいいちろう)さんが舞台に登場してあいさつする。

「ライアーゲーム-再生」はマンガ家の甲斐谷忍(かいたに・しのぶ)さんが2005年から「週刊ヤングジャンプ」(集英社)に断続的に連載されている「ライアーゲーム(LIAR GAME)」が原作で、2012年1月までに単行本第13巻が刊行されている。

2007年4月から6月にかけてフジテレビ系列で戸田恵梨香(とだ・えりか)さんの主演でドラマ化され、そのテレビドラマをもとに決勝戦の様子を描き、2010年3月に公開された「ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ」の第2弾で、今回は詐欺師「秋山深一」役の松田翔太さん以外は出演者を一新している。

物語は天才詐欺師秋山の奮闘により、出資者たちが多大な打撃を受けたファイナルステージから2年が過ぎ、すべてが終わったように見えた「ライアーゲーム」だが、事務局は再度復活を果たし、今回は総額20億円をかけて20人のプレイヤーが争う「イス取りゲーム」を舞台に、復しゅう劇を仕掛ける。

松山博昭さんは1973年生まれ、長年テレビの演出を手がけ、2009年に「ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ」で初めて監督を務め、今回が監督第2作目となる。

松田翔太さんは1985年東京都杉並区生まれ、父親が俳優の松田優作(まつだ・ゆうさく、1949-1989)、母親が女優の松田美由紀(まつだ・みゆき)さんで、兄の松田龍平(まつだ・りゅうへい)さんも俳優だ。少年時代にサッカーの体験留学でイタリアセリエAの「サンプドリアユース」に所属、17歳から2年間、イギリス・ロンドンにある美術系の専門学校に留学した。

2005年にテレビドラマ「ヤンキー母校に帰る-旅立ちの時 不良少年の夢」で俳優デビューした。2006年に映画「陽気なギャングが地球を回す」で映画デビュー、2007年の映画「ワルボロ」で初めて主演を演じた。2008年にNHK「篤姫」に出演、2009年にテレビドラマ「名探偵の掟」で連続ドラマで初めて主役を演じた。

多部未華子さんは1989年東京都生まれ、2002年にスカウトされてヒラタオフィスに所属し、2002年に「レイニー(Rainy)-愛の調べ」のPVに出演し、テレビドラマ「ハッピー!ハッピー!(HAPPY! HAPPY!)スペシャル」に出演、2003年に映画「ヒノキオ(HINOKIO)」のオーディションで主役に起用され、2005年にブルーリボン賞新人賞を受賞した。

2007年にテレビドラマ「山田太郎ものがたり」に出演、2009年にNHK連続テレビ小説「つばさ」のヒロインに起用され、2010年にエランドール賞新人賞を受賞、2011年にテレビドラマ「デカワンコ」で初主演し、第68回ザテレビジョン ドラマアカデミー賞主演女優賞を受賞した。日出高校を卒業、現在、都内の大学に在学中。

チケットは応募フォームによる受付は終了しており、初日舞台挨拶先行特別抽選販売(http://pia.jp/sp/liargame/)を2月27日11時まで受け付けている。料金は一般2000円、大高生1700円、3歳以上から中学生、シニア、障がい者1200円。

プランタンでハブが「空」の写真詩集展、本人も来場

【銀座新聞ニュース=2012年2月27日】プランタン銀座(中央区銀座3-2-1、03-3567-0077)は2月28日から3月5日まで本館6階アートギャラリー「ギャルリィ・ドゥ・プランタン」でハブ(HABU)さんによる写真展「空を見上げよう」を開催する。

空と雲を題材にした写真で知られる写真家のハブ(HABU、羽部恒雄=はぶ・つねお)さんが2011年11月18日に5年ぶりの写真詩集「空を見上げよう」(パイインターナショナル、1344円)を刊行したのを記念して30点の作品を詩とともに展示する。

ハブさんは1955年東京都中野区生まれ、社会人生活を10年送った後に、出張で行ったオーストラリアにほれて、32歳で退社して写真家をめざし、以来、「空の風景」をテーマに各地の風景を撮影している。

1993年に写真展「オーストラリア普通の一日」を開き、その後、1996年から毎年写真展を開いている。

会期中、午後からハブさんが来場する。

営業時間は11時から20時30分(日曜日は19時30分)で、入場は無料。