丸善丸の内でくまあやこ「猫の町の本屋さん」原画展

【銀座新聞ニュース=2018年10月31日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ、03-5288-8881)は11月1日から21日まで3階児童書売場壁面ギャラリーで、くまあやこさんによる「ねこの町の本屋さん ゆうやけ図書館のなぞ」原画展を開く。

丸善・丸の内本店で11月1日から21日まで開かれるくまあやこさんの「ねこの町の本屋さん ゆうやけ図書館のなぞ」原画展に展示される表紙。

イラストレーターで、絵本作家のくまあやこさんが絵を手がけた「ねこの町の本屋さん ゆうやけ図書館のなぞ」(文章は小手鞠=こでまり=るいさん、講談社、税別1200円)が9月13日に刊行されたのを記念して、原画展を開く。

「ねこの町の本屋さん ゆうやけ図書館のなぞ」はねこの町で、子どものための本屋さんを開いたクララさんだが、開店してもお客が来ない。ある日、犬の村にある「ゆうやけ図書館」では子どもたちが本に夢中になっているとのうわさを聞いて、様子を見に行ってみると・・・。

くまあやこさんは神奈川県生まれ、中央大学ドイツ文学専攻を卒業、イラストレーション青山塾ドローイング科を修了、灘本唯人(なだもと・ただひと、1926-2016)塾で絵を学び、犬をモチーフにした絵を描き、アクリル絵具、色鉛筆などによる混合技法で制作している。2004年より銅版画(エッチング・アクアチント)でも制作している。

書籍のさし絵や装画などを手がけており、第4回TIS公募展で入選(第8回で入選し、網中=あみなか=いづる賞、メグホソキ賞、第9回で入選し、南伸坊=みなみ・しんぼう=賞、五月女ケイ子=そおとめ・けいこ=賞)、2005年にHBファイルコンペ2005で副田高行(そえだ・たかゆき)特別賞、装画を描くコンペティションで作田えつ子(さくた・えつこ)賞を受賞している。また、絵本「そだててあそぼう『マンゴーの絵本』」や「きみといっしょに」、詩画集「犬ト詩ウ」などを刊行している。

10日15時30分からくまあやこさんによるワークショップを開き、16時から小手鞠るいさんとくまあやこさんによるサイン会を開く。ワークショップの参加は自由で、サイン会は対象書籍を購入すると、先着50人に整理券を配布する。

開場時間は9時から21時(最終日は20時)。

ホットペッパー調べ9月外食1.8%減、2カ月ぶり、頻度と単価減

【銀座新聞ニュース=2018年10月31日】大手情報会社のリクルートグループの旅行、レジャー、飲食などの情報サービス会社、リクルートライフスタイル(千代田区丸の内1-9-2、03-6835-1000)の「食」に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は10月30日に9月の「外食市場調査」を発表した。

ジローレストランシステムが運営する「ワイズ サンズ トウキョウ(WISE SONS TOKYO)」(千代田区丸の内2-4-1、丸ビル、03-6551-2477)が10月29日から2019年1月末まで提供中の「ターメリックラテ」(税別450円)。ターメリック(ウコン)、シナモン、ブラックペッパーをハチミツと混ぜ、カフェラテに入れてある。

それによると、9月の首都圏・関西圏・東海圏(東名阪)の3圏域の外食市場規模は前年同月比1.8%減の3245億円と2カ月ぶりに前年実績を下回った。首都圏が86億円のマイナス(4,2%減、4カ月ぶり減)で、関西圏が34億円のプラス(4.0%増、3カ月ぶり増)、東海圏が9億円のマイナス(2.4%減、2カ月ぶり減)と関東圏と東海圏が前年を下回った。

9月の3圏域の外食単価は前年比63円マイナスの2455円と4カ月ぶりに減少し、外食頻度(外食回数)も4.21回で同0.01回減り、外食実施率は同0.6ポイントアップの75.9%と2カ月続けて前年を上回った。

ホットペッパーグルメ外食総研では、「外食頻度と単価が前年割れし、特に外食単価減が響いた」としている。年代別では、60代で男女揃って外食実施率と単価が前年を割り込み、特に60代女性の外食実施率は2012年10月の調査開始以来、過去2番目に低い前年比2.1ポイント減の70.6%だった。「カレンダー上は土日祝の合計数が前年に比べると2日多く有利な面もあったが、天候面では2つの台風が本州に上陸したことが影響」したとしている。

主要16業種(調査は25分類)を対象とした外食市場規模は「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」が38億円増の353億円、「ファミリーレストラン、回転ずし等」が7億円増の244億円など9業種がプラスだった。これに対して、「和食料理店(すし、割烹、料亭、l郷土料理専門店等)」が31億円減の475億円、「フレンチ、イタリアン料理店」が24億円減の233億円、「中華料理店(ラーメン専業店は除く)」が9億円減の192億円と6業種がマイナスだった。

外食単価は「アジアン料理店」が150円増の2920円、「レストラン、食堂、ダイニング、洋食店」が122円増の2216円など7業種が前年を上回った。これに対して、もっとも高い「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」が1477円減の7464円、「カラオケボックス」が157円減の2685円、「フレンチ、イタリアン料理店」が271円減の3865円など9業種が前年を下回った。

調査は首都圏、関西圏、東海圏の各圏域中心部からの鉄道距離が、おおむね首都圏90分圏、関西圏80分圏、東海圏60分圏の市区町村に住む20歳から69歳までの男女9500人を対象にインターネットによって実施した。

実施時期は事前調査が8月23日から31日まで37万2310人を対象に実施し、回収数が3万4599人、本調査は10月1日から10日まで1万2193人を対象に実施し、有効回答数が9521人、回収率は78.7%だった。本調査での「外食」とは、夕方以降の時間帯で店で食事した場合を対象とし、1日2回までの外食を含んでいる。

丸善丸の内で坂本一樹展

【銀座新聞ニュース=2018年10月30日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ、03-5288-8881)は10月31日から11月6日まで4階ギャラリーで坂本一樹さんによる絵画展「-宙の譜」を開く。

丸善・丸の内本店で10月31日から11月6日まで開かれる坂本一樹さんの絵画展に出展される作品。

日本画家の坂本一樹(さかもと・いっき)さんが新作を中心に「宙(そら)の譜」と題して展示する。

坂本一樹さんは1966年岐阜県生まれ、多摩美術大学絵画科日本画専攻を卒業、1995年 に銀座で個展、1998年に三渓日本画賞展で優秀賞、第2回東京日本画新鋭選抜展で奨励賞、2001年に第3回東京日本画新鋭選抜展に出品、2003年に第21回上野の森美術館大賞展で賞候補となった。現在、日本美術家連盟会員。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。

ヴァニラで木村了子、五ノ井愛、三紙シンら「美男子」展

【銀座新聞ニュース=2018年10月30日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は10月30日から11月18日まで木村了子さん、五ノ井愛さんらによる「ヒュラスの柩」を開く。

ヴァニラ画廊で10月30日から11月18日まで開かれる木村了子さん、五ノ井愛さんらの「ヒュラスの柩」のフライヤー。

木村了子(きむら・りょうこ)さん、五ノ井愛(ごのい・あい)さんら9人による「男子」をモチーフにしたグループ展を開く。「愉悦、陰鬱(いんうつ)、憤怒(ふんぬ)、喜々、すべての表情を美しく彩る彼らの官能的な魅力は、私たちの心にも深く刻まれてきた」。

ヴァニラ画廊では「ギリシャ神話に登場する美青年ヒュラスを見た泉のニュムペーたちは、そのあまりの美しさゆえに思わず彼を水の中に引きずり込んでしまったように、少年・青年が内包する美というものは時に狂気を駆り立てるほどの抗いがたい魔力を内包」している。

「少年期の限られた時間に極まる刹那的な美学、うつろいやすくエモーショナルな青年期の儚(もろ)さ、情趣に富んだ優美な男性像」など、今回はそんな男性美をテーマとした絵画や立体作品を展示する。

ウイキペディアによると、「ヒュラス(Hylas)」はヘラクレスがドリュオプス人が非道な人々だったので、ドリュオプス人の王、テイオダマースを殺し、館から孫の幼いヒュラスを奪って、従者として育て、ヒュラスは優れた従者に成長し、ヘラクレスの弓矢持ちを務めた。

その後、ヘラクレスに従ってアルゴナウタイに参加したが、ヘラクレスは森に木を伐りに行き、ヒュラスは近くの泉に水を汲みに行った。そのとき、ニュムペーたちが歌舞団をつくってアルテミスを祭るときであり、ヒュラスが向かった泉のニュムペーたちも水底から水面に上がって来るところで、ヒュラスを発見して、一目で彼の美しさに魅了され、水を汲もうとするヒュラスの手を取って水底に引き込んでしまった。

ヘラクレスはヒュラスの名を呼びながら探したが、発見できず、その間にその他のアルゴナウタイたちは待っていた風が吹いたのでヘラクレスたちがいないことに気づかずに出航した。

ヒュラスは水底でニュムペーたちの夫となった。ヒュラスをさらったニュムペーたちはエウニス、マリス、ニュケイアで、ヘラクレスはヒュラスを探して大声で3度呼ぶと、ヒュラスも3度呼び返したが、水底から叫ぶため、ヘラクレスにはまるで遠くから叫ぶように聞こえた。ヘラクレスは結局発見できず、徒歩でコルキスに向かい、アルゴナウタイたちと再会した。

ニュムペーたちはヘラクレスがヒュラスを探し続けるので、いつか発見されるのではないかと考えて、ヒュラスを木霊に変えてしまった。ヒュラスはヘラクレスの呼び声に何度も声を返したが、結局発見されなかった。

出品するのはエン(En)さん、1971年京都府生まれ、東京芸術大学油画専攻を卒業、1997年同大学大学院を修了した木村了子さん、福島県生まれ、2001年に講談社フェーマススクールズを受講、2002年に文化庁新進芸術家国内研修制度・研修員に選ばれ、2010年から2014年まで国際アート&デザイン専門学校の非常勤講師を務めた五ノ井愛さん。

2000年4月よりドールスペース・ピグマリオンにて吉田良(よしだ・りょう)さんに師事し、2003年から個展を開き、デザインフェスタやグループ展に参加している球体関節人形作家の西條冴子(さいじょう・さえこ)さん、1984年に「別冊マーガレット」で少女マンガ家としてデビューし、1993年に早稲田大学法学部を卒業、1998年に1枚画の仕事に専念し、以来、「ニッポン、ROCK、色」をテーマに現代浮世絵を描いている「女浮世絵師」のツバキアンナ(つばき・あんな)さん。

2011年から制作し、2013年から現在名を使用してイラストに取り組んでいるイラストレーターの電Q(でんきゅう)さん、東京都生まれ、都内を中心にイラスト個展、グループ展、雑貨企画展などを開いているグラフィックデザイナーのネイチ(neychi)さん、2015年からイラストレーターとして活動しているホノジロトヲジ(ほのじろ・とおじ)さん、銅版画家で「人間の苦悩」をモチーフに制作している三紙シン(みかみ・しん)さんの9人。

開場時間は12時から19時(土曜日・日曜日、祝日17時)。入場料は500円。

ギャルリー志門で松岡曉子展

【銀座新聞ニュース=2018年10月29日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル3階、03-3541-2511)は10月29日から11月3日まで松岡曉子さんによる個展「遠い日々、はるかな海の記憶」を開いている。

ギャルリー志門で10月29日から11月3日まで開かれている松岡曉子さんの個展「」に展示されている作品「ヒア・アンド・ナウ(Here and Now)」。

画家で、美術団体「一般社団法人旺玄会」(台東区東上野3-33-9、戸辺ビル)の名誉委員を務める松岡曉子(まつおか・あきこ)さんが新作を中心に個展を開く。

松岡曉子さんは1957年に女子美術大学洋画科を卒業、1967年に「旺玄会」に入会し、1972年に旺玄会委員(2004年より常任委員)に就任し、1989年に個展を開き、1996年に吉田克朗(よしだ・かつろう、1943-1999)に師事し、2002年に河口聖(かわぐち・せい)さんからリトグラフの指導を受ける。さまざまなグループ展に参加し、2012年に旺玄会企画展に出品している。現在、旺玄会の名誉委員。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。