第一ホテル東京、清田和美と芝口御門跡など築地を歩く(1)

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【銀座新聞ニュース=2013年2月28日】阪急阪神ホテルズ(大阪府大阪市北区芝田1-1-35)グループの第一ホテル東京(港区新橋1-2-6、03-3501-4411)は3月8日に清田和美さんによる「歴史ウォーキングツアー」を開催する。

第一ホテル東京で3月8日に開催される「歴史ウォーキングツアー」でガイドを務める清田和美さん。

第一ホテルが1938年に開業したのを記念して、3月から7月まで毎月1回、郷土史研究家でNPO法人「江戸前21」(港区虎ノ門5-7-16、仙石山関ビル1階、03-3436-8022)の代表を務める清田和美(きよた・かずみ)さんによる「歴史ウォーキングツアー」を開く。

第1回目が3月8日で「明治の外国人居留地周辺を歩きながら築地散策」と題して、第一ホテル東京2階の日本料理「明石」で昼食をとった後、清田和美さんの解説により、「新橋・鉄道唱歌(てつどうしょうか)の碑」(港区新橋2-17-16)から「カレッタ汐留展望室」(港区東新橋1-8-1、電通本社ビル、03-6216-5111)、「芝口御門跡」(中央区銀座8-10-8)、「銀座発祥の地碑」(中央区銀座2-7先)、「聖路加国際病院(せいろかこくさいびょういん)」(中央区明石町9-1)、「波除稲荷神社(なみよけいなりじんじゃ)」(中央区築地6-20-37、03-3541-8451)を歩く。

昼食は「春の散策弁当」で、九枡盛り、お造り、煮物、食事、甘味となっている。

清田和美さんは長年、港区教育委員会に勤務し、港区生涯学習センター所長を務め、20年ほど「文化財行政」や「生涯学習」などに関係し、現在は「江戸庶民の暮らし」や「外国人がみた幕末の江戸庶民の暮らし」をテーマに郷土史を研究している。

時間は11時15分から12時30分が昼食、散策が12時30分から15時30分。料金は4000円(食事、ガイド料、税、サービス料込み)。申し込みはホテルまで。

日米合意で目標が低くなる?政府は少人数のチームで交渉を(4)

【銀座新聞ニュース=2013年2月28日】日米首脳会談で日本の環太平洋経済連携協定(TPP)参加が事実上、決まった。あとは首相の安倍晋三(あべ・しんぞう)さんが正式に参加を発表する時期で、早ければ来週中にも表明するとみられている。

しかし、日米共同声明でアメリカの自動車の関税維持を日本が認め、アメリカも日本の農産品の例外を容認したため、TPPの「例外なき関税撤廃」という従来の目標が堅持されるかどうか微妙になっている。

この「例外なき関税撤廃」は主に農産物をイメージした話で、アメリカと100パーセントの関税廃止を謳ったFTAを2007年に結んだチリでさえ、砂糖など農産物の例外を要望している。そうした主張を配慮せず、「例外なき関税撤廃」を参加国に強く求めているのがニュージーランドだ。

ニュージーランドとアメリカはTPPを太平洋の貿易ルールにすべく、高い目標を設定してきた。新TPPのルールをドーハ・ラウンド(多角的貿易交渉)が停止したままで機能を失いつつあるWTOに代わる世界の貿易ルールの「デファクト・スタンダード(事実上の基準)」にしようとしているわけだ。

そうした交渉に水を差したのが日米共同声明で、アメリカの自動車関税維持で合意したことで、果たしてほかの参加国が日米の「合意」を容認するかどうかは3月のシンガポール会合でわかるだろう。

しかし、この「日米合意」が極めて異常なのは、ビッグスリーといわれるアメリカの自動車メーカー3社の業績を見ればわかる。

まずはビッグスリーの2年間の業績をみてみよう。GMの2011年の売上高は1502億7600万ドル(ドル=100円計算で、約15兆276億円、前年比10.8%増)、純利益が75億8500万ドル(約7585億円、62.5%増)と過去最高益を記録したが、2012年の売上高は前年比1%増の1522億5600万ドル(約15兆2256億円)、純利益が48億5900万ドル(約4859億円、36%減)となっている。

フォードの2011年の売上高は1363億ドル(約13兆6300億円、12.7%増)、純利益が202億1300万ドル(約2兆213億円、3倍増)とやはり過去最高を記録した。2012年の売上高は1343億ドル(約13兆4300億円、2%減)、純利益も56億6500万ドル(約5665億円、72%減)とマイナスとなった。

現在はイタリア・フィアットグループ傘下のクライスラーは2011年の売上高が550億ドル(約5兆5500億円、31%増)、純利益が1億8300万ドル(約183億円)で、2009年に経営破綻してから通期で初の黒字を計上した。2012年の売上高が658億ドル(約6兆5800億円、20%増)、純利益が17億ドル(約1700億円、8倍増以上)と大幅な増益を達成している。

これほどの巨大産業の関税(乗用車2.5%、商用車25%)が守られないといけないのか、誰しもが疑問をもつだろう。「日米合意」があっても、ほかの10カ国が承認しないと自動車の関税が守られるかどうかわからないが、少なくともアメリカと日本がスクラムを組んでアメリカの自動車関税維持を主張すると、他国も希望する「例外品目」があるので、アメリカに強硬に反対を貫くのは難しいだろう。

強硬派のニュージーランドでも、自由診療を容認してジェネリック(ソロゾロ)医薬品の使用を制限して、新薬の使用を拡大すれば、国民の医療費が増大するので、国家財政に影響を与えるため、ひじょうに慎重な立場だ。オーストラリアはISD条項について議会決議までして導入反対を主張している。アメリカとのFTAでISD条項を入れない代わりに、アメリカの多くの農産物の関税維持を容認している。

一方、アメリカのこれまでの2国間協議のやり方を見ていると、無理とわかっていても、まずは要望を口にして、交渉の結果、要望を下げる代わりに、相手の譲歩を引き出すという方式をとることがある。とくに、日米交渉ではほとんどの場合、アメリカは無理な要求をして、日本の譲歩を引き出すと、無理な要求を引っ込めるという「バーター方式」をとることが多い。

つまり、何も相手の主張を受け入れていないのに、要求を下げただけで得点になるという、強引な交渉なので、ニュージーランドに自由診療の要求を引っ込める代わりに、自動車などの関税維持を認めるよう「バーター取引」する可能性も出てくる。当然、自動車だけでなく、砂糖、乳製品、たばこ、繊維製品などいわゆる「センシビリティ」品目の関税維持を認めるよう要求するだろう。

他方、日本政府は「ツカサツカサ」が原則なので、国際交渉に欠かせない「バーター取り引き」が難しいという現実がある。農業関係者が農産品ばかりおそよ800品目の例外を求めているが、日本政府の交渉の仕方は各所管の役所単位なので、自動車と農産物のバーター取り引きができず、経産省所管のISD条項を認めない代わりに、国交省の軽自動車の規格制度見直しや財務省の自動車税の改正などのバーター交渉もできないのが現実だ。

農産物の関税引き下げ交渉では、相手の農産物の関税を容認するかどうか以外に、交渉となる「武器」をもたないので、主張が異なる11カ国と交渉しても、農水省は相手の農業交渉担当者と農業市場の話しかできないのが最大の「壁」になるのは見えている。

農産物を守るために、金融サービス交渉や知的財産交渉との取り引きといった場面も出てくるはずだが、日本では国際交渉を一括して担当する窓口がないため、少数精鋭で交渉するしかない途上国や国際交渉を専門とするUSTRをもつアメリカの方が、複数の分野を横断的に交渉して取り引きができるので、柔軟に取り組めるという利点がある。

民主党政権時代に、政府内に外務省をトップにしたTPP交渉チーム(約70人)を立ち上げたが、日本の関連団体との接触がない外務省では、各国交渉官との話し合いができず、実質、所管の役所が自分の分野だけ切り離して、交渉することになる。これで「聖域」を守れといわれても限界が出てくる。

安倍政権は交渉のできない外務省をトップから外して、農業、鉱工業品、税制、金融サービス、保険医療など、横断的にすべての交渉分野を担当する「TPP担当官」(局長もしくは次長クラス)を設置して、その下に4、5人から最大でも10人の少人数のチームをつくり、すべての分野をこの少数チームに委ねることが国益を守ることにつながる。民主党政権の交渉団を早急に変更すべきだ(銀座新聞ニュースではTPPなど貿易の自由化に対する取り組みを中心に随時コラムを掲載します。基本的にはリードと本文の一部を公開し、全文は会員のみ有料でお届けします。詳細はお知らせをご覧ください)。

息子と協力する姿を描いた「ダイ・ハード5」、次回は家族?(103)

【ケイシーの映画冗報=2013年2月28日】1988年、1本のアクション映画が世界中のエンタティメント作品に大きな影響を与えました。いつも災難に巻き込まれてしまう運の悪い主人公、ジョン・マクレーンをブルース・ウィリス(Walter Bruce Willis )が演じた「ダイ・ハード」(Die Hard)です。

現在、一般公開中の「ダイ・ハード/ラスト・デイ」((C)2013 Twentieth Century Fox)。

昔気質(むかしかたぎ)の刑事マクレーンが、クリスマス休暇で招かれた高層ビルで事件に巻き込まれ、孤立無援の状況で武装集団と戦うという「ダイ・ハード」のプロットは、さまざまなメディア作品に「ダイ・ハードモノ」というジャンルを立ち上げてしまったほどなのです。

自身の境遇を呪い、絶体絶命の状況でも相手をからかったり軽口を叩くという「世界一運の悪い男」ジョン・マクレーンの活躍は、体を張ったアクショ ンをこなしたウィリスの熱演も相まってシリーズ化されます。すぐに制作された「ダイ・ハード2 」(Die Hard 2:Die Harder、1990年)と「ダイ・ハード3」(Die Hard:With a Vengeance、1995年)、「ダイ・ハード4.0」(Die Hard4.0、2007年)と続き、今回の「ダイ・ハード/ラスト・デイ」となっています。

それなりに腕っぷしは強く、射撃も1発で犯人を打ち倒したことが幾度もあって、刑事としての直感もピカいちと、犯罪者にはめっぽう強いマクレーンですが、走り回っているうちに息が上がってしまったことから禁煙を意識したり(「2」)、妻との離婚騒ぎではアルコールに溺れて警察を停職となる(「3」)など、人間味あふれる部分もあり、決して超人的なヒーローというわけではなく、そんな要素も作品の魅力となっています。

また、派手なアクションシーンによって見落とされがちですが、各作品でマクレーンが直面するのはすべて、彼にとっての「異界」となっています。第1作ではコンピュータ制御のハイテクビル、2作目は大雪で閉鎖された大空港。3作目はクイズ・ゲームを仕掛けてくる知能犯(マクレーンは直情型なので複雑なものは苦手)、「4.0」ではサイバー犯罪といったぐあいに、勝手の違う世界に放りこまれながらも、必死かつ真摯(しんし)に(ギャグやボヤキも入れますが)、事件に立ち向かっていくマクレーンには、反目していた人物をいつのまにか味方につけてしまうという特技もあり、3、4作目では即席の相棒に助けられて事件を解決に導いています。

こうした魅力もありますが、個人的に「ダイ・ハード」シリーズがこれまでのアクション映画を根本から変えてしまった最大のポイントは、「主人公が傷だらけになりながら戦う」というシチュエーションを確立したことにあるのでは、と考えています。

やはり人気刑事アクションで、こちらも5本が制作された「ダーティ・ハリー」(Dirty Harry 、1971年から1988年)のハリー刑事は、散弾銃のタマがかすったり、暴漢に襲われて気絶させられたくらいで済んでいましたし、このぐらいでなければ犯人を追うことなどできないはずです。

シリーズを通じてマクレーンは銃で撃たれ、ナイフで襲われ、爆弾で吹き飛ばされ、高層ビルから飛び下り、4作目では自分のカラダに自分で銃を撃ちこみ、貫通させたタマで相手を倒すといった荒技まで披露しています。

冷静に考えてみれば、「間違いなく死んでいる」はずなのですが、「ダイ・ハード」という「しぶとい」や「簡単にはあきらめない」といったタイトルどおりのキャラクターなので、どこか観客も納得してしまうのでしょう。

本作はシリーズ初の海外遠征ということになっています。疎遠になっていた息子ジャック(演じるのはジェイ・コートニー=Jai Courtney)が、ロシアで事件を起こしたことで、父親であるジョンが身元引受のため、現地に飛んだところで事件に巻き込まれてしまうのです。

ジャックはCIA(アメリカ中央情報局)の人間で、ロシアで核兵器にかかわった陰謀を阻止するために活動していたのです。こうして、マクレーン父子は反目しながらも共同で巨大な敵と戦うことになるのですが、保護対象であるロシアの要人ユーリ(演じるのはゼバスティアン・コッホ=Sebastian Koch)には大きな秘密が隠されているのでした。

4作目で娘と、本作で息子と深く関わったジョン・マクレーンの次回作はあるのでしょうか。ウィリス本人も「(第6作については)イエス」と答えていますし、本作でマクレーンが子どもたちと一緒になるシーンを見ると、可能性は高いでしょ う。

マクレーンの家族が揃ったシーンは、第1作の劇中に写る家族写真のみなので、第6作で家族の肖像が完結するのでは?と鑑賞後、勝手に創作してしまいました。次回は先日の第85回アカデミー賞で作品賞を獲得した「アルゴ」を予定しています(敬称略。【ケイシーの映画冗報】は映画通のケイシーさんが映画をテーマにして自由に書きます。時には最新作の紹介になることや、過去の作品に言及することもあります。当分の間、隔週木曜日に掲載します)。

Sリンク、尾木ママの子育て住宅講演

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【銀座新聞ニュース=2013年2月28日】教育コンサルティング企業のエスリンク(S-Link、千代田区永田町2-11-1、山王パークタワー、03-6205-3333)は3月16日13時からサンライズビル東京(中央区日本橋富沢町11-12、サンライズビル)2階で尾木直樹さんによる特別講演会を開く。

Sリンクが3月16日にサンライズビル東京で開く特別講演会で講師を務める尾木直樹さん。

Sリンクは2012年11月に「尾木ママ」で親しまれている尾木直樹(おご・なおき)さんの子育て論を住宅に取り入れた「尾木ママ監修住宅 マナビとココロの子育てプラン」を不動産会社向けに販売しており、今回、新居を探している家族や住宅関係者を対象に、「ビジョナリーキッズの育て方」と題して、「夢ある優しい子ども」を育てる方法として子どもの心を豊かにする7つのアプローチについて講演する。

7つのアプローチとは、1)いじめの加害者を産まない子育てこそ、いじめ解決の近道、2)自己管理能力こそが成長のカギ-体罰を乗り越えるために、3)コミュニケーション能力の高い子どもを育てるために、4)グローバルな視点を持った子どもを育てるために、5)問題解決能力豊かな子どもを育てるために。6)自己決定力のある自立した子どもに育てるために-自己肯定感の力、7)人にも、動物にも、物にも、優しい子どもに育てるために、というもので、住まいでの子育て論を「住育(じゅういく)」の視点から語る。

尾木直樹さんが監修した住宅「マナビとココロの子育てプラン」は、子どもの学ぶ力と心を育てるために、尾木直樹さんの教育ノウハウをまとめた子育て住環境プランで、子どもの学ぶ力と家族関係を向上させるため、住まいで取り組んで欲しいことを1)住まい環境、2)周辺環境、3)地域の取り組み、4)住宅購入後の活用術である住環境アドバイスという4つの視点から合計200項目を選んで取り入れている。

ウイキペディアなどによると、尾木直樹さんは1947年滋賀県坂田郡伊吹町(現米原市)生まれ、早稲田大学教育学部国文学科(現国語国文学科)を卒業、私立海城高校の教員、練馬区立石神井中学校教員などを経て、1994年に教員を退職、臨床教育研究所「虹」を設立、東京大学教育学部非常勤講師、法政大学キャリアデザイン学部教授を経て、2012年4月から法政大学教職課程センター長、早稲田大学大学院教育学研究科客員教授を務めている。2011年7月に滋賀県米原市の「まいばらふるさと大使」に就任している。

定員は600人で、時間は13時から15時。入場は無料。問い合わせ、申し込みはHP(https://www.k-sp.net/seminar/juiku/)から。3月13日18時まで。

博水社が缶チューハイ、首都圏のスーパー、酒屋などに拡販

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【銀座新聞ニュース=2013年2月27日】「ハイサワー」など清涼飲料水メーカーの博水社(目黒区目黒本町6-2-2、03-3712-4163)は3月1日からアルコール入り缶チューハイ「ハイサワー缶レモンチューハイ」を首都圏のスーパーや酒販店などに販売する。

博水社が3月1日からスーパーや酒販店にも拡販するアルコール入り缶チューハイ「ハイサワー缶レモンチューハイ」(中央)。左がキャンペーンガールの野村瑠里(のむら・るり)さん、右が社長の田中秀子(たなか・ひでこ)さん。

「ハイサワー缶レモンチューハイ」は博水社(はくすいしゃ)初のアルコール飲料で、2月5日から首都圏のコンビニで先行販売したところ、目標を40パーセント上回る売れ行きで、駅飲みや列車飲みなど従来の酒の割り材「ハイサワー」にはない需要を取り込んでいるという。3月からスーパー、酒屋、飲食店などにも販売を広げ、初年度580万本のをめざす。

「ハイサワー缶」は従来のイタリア産のレモンの真ん中だけを絞り、えぐみなどを除いた「ハイサワー」と同じ真ん中の3割部分だけを使い、焼酎で割り、果汁7パーセント、アルコール分7パーセント、炭酸ガス圧も通常の缶入りチューハイの約2に対して約1.5倍の3を実現した商品で、缶には「しずる感」のないデザインを採用している。2012年9月に卸、販売について酒の免許を取得し、製造はジャパンフーズに委託している。

希望価格は168円(350ミリリットル)。