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【銀座新聞ニュース=2014年12月26日】ソニー(港区港南1-7-1、03-6748-2111))はソニービル(中央区銀座5-3-1、03-3573-2371)で12月27日から2015年2月1日まで8階「コミュニケーションゾーン オーパス(OPUS)」で「ハイレゾ・ラブズ・アニメ・ミュージック(loves Anime Music)-プレミアム体験を!」を開催する。
2010年代のアニメテーマソングを歌う歌手のミュージックビデオを、200インチの大型スクリーンで上映し、CDより高音質な「ハイレゾリューション音源(ハイレゾ)」で聴くイベントで、1月16日の前半が男性歌手編、1月17日から2月1日の後半が女性歌手編としている。
男性歌手は西川貴教(にしかわ・たかのり)のソロユニット「ティー・エム・レボリューション(T.M.Revolution)」、ボーカル、ギター担当の光村龍哉(みつむら・たつや)さん、ギター担当の古村大介(ふるむら・だいすけ)さん、ベース担当の坂倉心悟(さかくら・しんご)さん、ドラム、コーラス担当の対馬祥太郎(つしま・しょうたろう)さんの4人組ロックバンド「ニコ・タッチズ・ザ・ウォールズ(NICO Touches the Walls)」。
ボーカル、ギター担当のコウシ(KOHSHI)さん、ボーカル担当のケイゴ(KEIGO)さん、ギター、コーラス、プログラミング担当のタケ(TAKE)さん、ベース、コーラス担当のゴッツ(GOT’S)さん、ドラム、コーラス担当のイワサキ(IWASAKI)さんの5人組ロックバンド「フロウ(FLOW)」の3組。
女性歌手は2011年にテレビアニメ「フェイト・ゼロ(Fate/Zero)」のエンディングテーマ「メモリア(MEMORIA)」でデビューした藍井エイル(あおい・えいる)さん、2010年に第4回全日本アニソングランプリでファイナリストとなった春奈(はるな)るなさん、2014年10月22日にテレビアニメ「フェイト・ステイナイト(Fate/stay night)」のオープニングテーマ「イデアル・ホワイト(ideal white)」でデビューした綾野(あやの)ましろさん。
ウタ・ネット(Uta-Net)やウイキペディアなどによると、日本のアニメソングは1929年にレコード・トーキーによる実験映画「黒ニャゴ」(1931年公開)が制作され、市販のレコードがサウンドトラックとして使用されたことが始まりとされている。戦後は1963年にフジテレビ系「鉄腕アトム」が放映され、その主題歌として「鉄腕アトム(アトムマーチ)」(上高田少年合唱団が歌唱)が歌われたのが最初で、1971年に日本コロムビアによりシングルカットされた。
東映動画が本格的に長編まんが映画を制作し始める以前、および東映動画の初期の作品では、アニメソングは主に登場人物によって歌唱される劇中歌の扱いが多く、主題歌はテレビ・ラジオドラマで主に使用されていた。それらのアニメソングはレコードとして発売されることが少なく、ほとんどの曲は未発売である。
1963年に朝日ソノラマの「まんがソノシート」が発売され、連続テレビまんがの放映がはじまり、主題歌フォノシートの各社競作発売、日本コロムビアの専用規格での参入から「まんがの歌(アニメソング)」がほぼ成立し、「テレビまんが」や「まんが映画」から「アニメ」と呼称の変化を経て「アニメソング」がジャンルとして確立した。
また、1960年代後期から多くのアニメソングを歌う、「アニソン歌手」が登場し、第一次アニソンブームが起こり、1975年に子門真人(しもん・まさと)さんの「およげ!たいやきくん」の大ヒットにより、アニメソングの形態が変化し、数々のアニメソングを歌ってきた実力派歌手が手がけるようになり、子門真人さんに、「宇宙戦艦ヤマト」のささきいさおさん、「マジンガーZ」の水木一郎(みずき・いちろう)さん、「キャンディ・キャンディ」の堀江美都子(ほりえ・みつこ)さんを加えて「アニソン四天王」と呼ばれた。
1966年に発売された「オバQ音頭」がレコードだけで200万枚以上を販売、石川進((いしかわ・すすむ、1933-2012)の「オバケのQ太郎」が第8回日本レコード大賞の童謡賞、1970年に玉川砂記子(玉川さきこ)さんの「ムーミンのテーマ」が第12回日本レコード大賞の童謡賞、1975年に「ひらけ!ポンキッキ」内で放送された「およげ!たいやきくん」がシングルレコードとして発売され、後に「日本でもっとも売れたシングル・レコード」(450万枚)としてギネス世界記録に認定された。
1978年に「宇宙戦艦ヤマト三部作」が第20回日本レコード大賞の企画賞を受賞した。1980年代になると、アニメは「子供向けテレビまんが」からシリアスなテーマや人間ドラマを盛り込んだものが多くなり、沢田研二(さわだ・けんじ)さん、布施明(ふせ・あきら)さんらプロの歌手が起用され、ゴダイゴの「銀河鉄道999」、杏里(あんり)さんの「キャッツ・アイ(CAT’S EYE)」など、歌謡曲としてヒットチャートの上位に名を連ねた。1980年にアニメ映画「ヤマトよ永遠に」の主題歌だった布施明(ふせ・あきら)さんの「愛よその日まで」は第31回NHK紅白歌合戦で歌われた。
1990年代になると、音楽業界におけるテレビ番組やCMとのタイアップ戦略の影響をうけて、アニメ作品のテーマとの関係性が低い、楽曲がオープニングテーマに使用されるようになり、主題歌喪失の時代を迎えるも、中には、「美少女戦士セーラームーン」や「新世紀エヴァンゲリオン」など作品世界を表現した新アニメソングが誕生した。
このころ、声優ブームがあり、女性アニソン歌手が次々に登場し、「アイドル声優」が生まれた。「声優グランプリ」をはじめ、複数の声優雑誌が発売され、声優がラジオ番組のパーソナリティーなどを務めるまでになり、その後、ブームが沈静化したという。
1990年には「ちびまる子ちゃん」のエンディングテーマとして使われた(後にオープニングテーマにも起用)B.B.クイーンズの「おどるポンポコリン」が第32回日本レコード大賞のポップス・ロック部門大賞、2001年に「犬夜叉」のエンディングテーマだった浜崎(はまざき)あゆみさんの「ディアレスト(Dearest)」が第43回日本レコード大賞の大賞を受賞した。
2011年に「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニングテーマだった高橋洋子(たかはし・ようこ)さんの「残酷な天使のテーゼ」が2010年度の日本音楽著作権協会(JASRAC)における著作権使用料分配額(国内作品)で1位を記録、2011年のJASRAC賞金賞を受賞した。
ハイレゾリューション音源は音楽用CD(CD-DA)を超える音質の音楽データの総称で、略して「ハイレゾオーディオ」、「ハイレゾ音源」と呼ばれることもある。サンプリング周波数と量子化ビット数のうちどちらかがCD-DAスペック(44.1キロヘルツ、16ビット)を超えていればハイレゾと見なされる。
一般にCDは44.1キロヘルツ、16ビット、DATは48キロヘルツ、16ビットで、これらを超える情報量(サンプリング周波数、あるいはビット数のいずれかで)を持つ音源をさす。
2014年3月26日に、一般社団法人「電子情報技術産業協会 (JEITA)」によって呼称と定義について周知され、6月12日に一般社団法人「日本オーディオ協会」 (JAS)がハイレゾ音源の定義や推奨ロゴを発表している。
デジタル音声信号の音の質は、サンプリング周波数と量子化ビット数で構成されており、サンプリング周波数とは、1秒間にアナログ信号を何回デジタル信号に変換するかの回数を表し、数値が高いほど、よりきめ細かく、より大量の変換を行なえる。
サンプリング周波数が96キロヘルツの場合、CDのサンプリング周波数44.1キロヘルツの2倍以上、192キロヘルツであれば4倍以上のきめ細かさになる。
量子化ビット数とは、アナログ信号をデジタル信号に変換する際に、音の強弱を何段階に表現するかの数値で、この数値が高いほど、より元信号に忠実に、より大きな音の変化まで変換することが可能となる。
CDの量子化ビット数は16ビットなので、2の16乗(6万5536階調)の音の強弱に変換できる、ブルーレイの24ビットであれば2の24乗(1678万階調)の変換まで可能となり、CDの約256倍の音の強弱に変換することができる。
これらCDをしのぐ量のデジタル信号に変換された音楽を、ブルーレイ・プレーヤーなどを使って、より限りなく原音に近い音声を再現したものを「ハイレゾリューション・オーディオ」という。
ブルーレイでは、CD同様の手軽なプレーヤー操作で、今まで聴こえてこなかったホールトーンや、楽器の奥深い音色、ボーカルの息づかいまで聞き分けることができるとされている。
開場時間は11時から19時(12月31日、1月2日、3日は18時)まで。入場は無料。1月1日は休み。