銀座ニコンで由良環展、森岡書店でも

【銀座新聞ニュース=2012年7月13日】ニコン(千代田区丸の内3-2-3、富士ビル、03-3214-5311)が運営する銀座ニコンサロン(中央区銀座7-10-1、03-5537-1434)は7月18日から7月31日まで由良環さんによる写真展「トポフィリア・シティーズ-アフター・サンライズ・ビフォアー・サンセット(TOPOPHILIA CITIES-After sunrise・Before sunset)」を開催する。
また、森岡書店(中央区日本橋茅場町2-17-13、第2井上ビル305号、03-3249-3456)でも7月23日から7月28日まで由良環さんによる写真展「トポフィリア・シティーズ-アフター・サンライズ・ビフォアー・サンセット(TOPOPHILIA CITIES-After sunrise・Before sunset)-都市の中へ」を開く。
写真家の由良環(ゆら・たまき)さんがパリ、ベルリン、ニュヨーク、北京、ニューデリー、イスタンブール、モスクワなど10都市を同一条件下で撮影した作品の写真集「トポフィリア・シティーズ-アフター・サンライズ・ビフォアー・サンセット(TOPOPHILIA CITIES-After sunrise・Before sunset)」(5250円)を7月18日に刊行するのを記念して、2カ所で個展を開く。
盛岡書店によると、展示する作品が異なり、「森岡書店と銀座ニコンサロン、2つの会場での雰囲気の違いを感じて頂けたら」としている。
「トポフィリア」とは中国生まれのアメリカの地理学者、イーフー・トゥアン(Yi Fu Tuan、1930年天津生まれ)さんが提唱した概念で、場所を表す「トポス(topos)」と、愛を表す「フィリア(philia)」を合わせた造語で、「場所への愛」あるいは「場所愛」などと訳されている。
由良環さんは2007年から10都市を選び、同一条件下で撮影し、長年、都市を撮影してきた本人の「都市とは」に対する「解釈」を反映した作品となっている。「出来上がった10都市の写真から匂い立つ空気は、そこに立った者にしか感じることのできないその都市の世界観であり、凝縮された姿」としている。
今回の条件は1)撮影は春か秋(一部の都市を除く)、2)各都市の都市を取り囲む環状線(環状道路、鉄道、城壁など)を基準に、そこから都市の中心へ向けて撮影をする、3)各都市およそ25地点(25日間)の撮影を行う、4)撮影時間は日の出1時間後と日の入り1時間前、5)カメラの高さは地面から1.6メートルで、水平を保つ、6)使用機材は4インチ×5インチのフィールドカメラ「コダックTXP320」(150ミリレンズ/絞り値F45)を使う、の6点だ。
1都市に25日間滞在し、日中は次の撮影地の下見に行き、黙々と街を歩き、自転車に乗り、バスや地下鉄を利用して、その都市の全体像を、感覚的に把握することに費やした、という。
由良環さんは1972年長野県長野市生まれ、東京造形大学建築専攻を卒業、在学中に建築をテーマとした絵画、インスタレーションを制作し、授業の課題で取り組んだ都市研究をきっかけに、東京の街を撮り始め、写真家を志す。
以後、一貫して都市をテーマに作品を撮り続け、31歳でフランスにわたり、パリで暮らし、2004年に「フィロソフィカル・アプローチ・トゥ・パリ(Philosophical approach to Pari)-哲学的考察・パリ」を制作、2006年に「シティ・エボルーション(City Evolutions)」を制作し、パリと東京で展示会を開いた。2007年より世界の10大都市で撮影をはじめ、2011年秋に10都市目のモスクワの撮影を終えた。
銀座ニコンサロンの開場時間は10時30分から18時30分(最終日は15時)、入場は無料。盛岡書店の開場時間は13時から20時、入場は無料。

ソニービルで沖縄の水族館、48種の500匹の魚が登場、サンゴも

【銀座新聞ニュース=2012年7月9日】ソニービル(中央区銀座5-3-1、03-3573-2371)は7月16日から9月9日まで「第45回ソニーアクアリウム(45rd Sony Aquarium)-ソニーで感じる沖縄美ら海水族館」を開催する。

ソニービル1階のソニースクエアに設置された大型水槽「ソニーアクアリウム」の中で生きた魚類が泳ぐイベントで、2012年で45回目となる。また、「沖縄美ら海水族館(おきなわちゅらうみすいぞくかん)」とソニービルが共同で実施するのは2008年から6回目で、2012年は「発見!海の中のドキドキ。」をテーマに開く。さらに、期間中、ソニービル壁面に147枚の太陽光パネルを設置して自家発電を行う。

「沖縄美ら海水族館」(沖縄県国頭郡本部町字石川424)は、沖縄の海洋博公園内にある水族館で、大水槽を泳ぐジンベエザメや、イルカショーなど、沖縄の有名な観光地となっている。

2005年にアメリカのジョージア水族館が開館されるまでは世界最大規模だったが、現在は世界で2番目の水族館という。特に館内の1階から 2階を貫く「黒潮の海」水槽は、幅35メートル、奥行き27メートル、深さ10メートル、水量7500トンで世界でも有数の大きさを誇っている。

今回も1階のソニースクエアに設置されるのは幅5メートル、総水量14トンの水槽で、サメや1.5メートルを超えるニセゴイシウツボ、ウミガメなどが入れ替わり泳ぐ。また、館内にも小型水槽2台を設置し、「イノ一(沖縄の方言で、サンゴ礁に囲まれた浅い海のこと)の生き物」やヒトデ、ウニ、ナマコなどが見られ、大型、小型の水槽合わせて48種類、500匹の魚類が登場するという。

大型水槽では、毎日朝と夕方に魚への餌やりを見ることができる。会期中、11時30分と16時から、それぞれ30分程度、給餌タイムとし、飼育員がエサを与える。

1階から4階のソニーショールームには、フィッシュ博士の「美ら海生き物研究所」を開設し、魚の出産の秘密や子育ての知恵などについて解説してもらえる。

8階コミュニケーションゾーン「オーパス」では13メートルのマルチシアターを使って8.5メートルのジンベエザメや4メートルのナンヨウマンタなど沖縄の海にすむ生き物の生態を映像で再現する。また、8階オーパスホワイエでは、「沖縄美ら海水族館」開館10周年を記念して、卵から育てられたサンゴを特別展示し、サンゴの種類や生態について、パネルなどを展示して解説する。

また、会期中、ソニービル内の店でも沖縄の食材を使った期間限定メニューやスイーツ、かりゆしウェアの販売など沖縄フェアを開催する。

営業時間は11時から19時。屋外に設置する大水槽は23時まで見られる。入場は無料。

中央の百貨店6月、銀座三越、高島屋増、松坂屋が4カ月ぶり減

【銀座新聞ニュース=2012年7月3日】中央区とその周辺の主要百貨店の6月売上高(速報値、店頭ベース)は日本橋高島屋、銀座三越、松屋銀座店がプラスだったものの、ほかはマイナスで、とくに、復調気配で推移してきた松坂屋銀座店がマイナスに転じた。
6月は前年に比べて休日が1日多かったものの、8年ぶりの台風上陸や気温が低かったことなどから、入店客数は「前年を下回る」(松屋)ところも出ているが、売上高では「ラグジュアリーブランドや時計宝飾品が好調に推移」(J.フロントリテーリング)し、「高額品の特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、美術品などは5月に続き前年比プラス」(高島屋)となっている。
三越伊勢丹ホールディングスの日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は前年同月比0.9%減(5月確定値0.1%増)と4カ月ぶりにマイナスとなった。一方、銀座三越(中央区銀座4-6-16、03-3562-1111)は同8.6%増(5月確定値11.1%増)と8カ月続けてプラスと好調が続いている。
日本橋高島屋(中央区日本橋2-4-1、03-3211-4111)は同1.1%増(5月確定値2.1%減)と2カ月ぶりに前年を上回った。商品別(18店舗ベース)では、夏物衣料の動きが鈍かった婦人服や前年の節電の影響による好調の反動などもあり、紳士雑貨が苦戦した。
J.フロントリテーリングの大丸東京店(千代田区丸の内1-9-1、03-3212-8011)は同3.5%減(5月確定値0.5%減)と2カ月続けて前年を下回った。松坂屋銀座店(中央区銀座6-10-1、03-3572-1111)は同3.8%減(5月確定値2.3%増)と4カ月ぶりにマイナスとなっている。J.フロントリテーリングは18店舗ベースで、ラグジュアリーブランドや時計宝飾品が好調で、婦人服も売り上げを伸ばしたが、気温が平年を下回って推移したことにより、ファッション雑貨の動きが鈍かったという。
松屋銀座店(中央区銀座3-6-1、03-3567-1211)は同1.6%増(5月確定値1.1%増)と5カ月続けて前年を上回った。中元商戦、8階ギフトセンターが期間が2日少ないことも影響し、苦戦したが、月後半に婦人、紳士部門でセールを一部はじめたことにより、婦人雑貨、ハンドバッグ、紳士かばんを中心に好調に推移した。ショップ・リニューアルした化粧品も順調な滑り出しとしている。