(「世界の噴水15選」は数回に分けて掲載します。過去の記事については店舗名、個人名などを検索すると見られます)
【銀座新聞ニュース=2012年11月25日】トリップアドバイザー(渋谷区恵比寿西1-10-11、03-6416-9333)はこのほど、バケットリスト「死ぬまでに行きたい!?世界の噴水15」を発表した。

トリップアドバイザーが発表した「バケットリスト 死ぬまでに行きたい!?世界の噴水15選」で6位のシカゴの「クラウン・ファウンテン」。
トリップアドバイザーの「バケットリスト(Bucket List、棺桶=かんおけ=リスト)」シリーズのひとつで、英語の口語表現では「死ぬまでにやっておきたいことの一覧」という意味になる。今回は「世界の噴水15選」で世界を代表する15の「世界の噴水」のうち、6位から10位までを紹介する。
6位はアメリカ・シカゴの「クラウン・ファウンテン(Crown Fountain)」だ。1955年スペイン・バルセロナ生まれの彫刻家、ハウメ・プレンサ(Jaume Plensa)さんが2004年にシカゴのミレニアムパーク(Millennuium Park)に、池の両端に対でつくった高さ15メートルの2つの巨大な立方体で、画面が映像式になっており、時間ごとに人の顔が変わり、いずれも口から水を出しているような顔になっている。
7位はイタリア・ボローニャのヴェッキオ宮殿脇にある「ネプチューン(ネットゥーノ)の噴水(Fontana del Nettuno)」だ。コジモ1世(Cosimo 1 de’Medici、1519-1574)が、オスマン帝国に対抗するため、1562年にピサの南リヴォルノ港に海軍を創設したのを記念して、トマソ・ロレッティ(Tommaso Laureti、1530?1602)が設計した。
「巨人」の愛称で呼ばれており、ブロンズで出来た海神ネプチューンと海の精霊セイレーンとイルカに乗った子どもの群像で飾られた噴水で、一番上にあるネプチューンはローマ法王を表し、下を向けている手は「ボローニャの町を守る」と「ボローニャは私の支配下」という意味があるそうだ。
4人のセイレーンはガンジス川、ナイル川、アマゾン川、ドナウ川の4大河を表し、セイレーンの胸から噴水が出ている。
8位はスペイン・バルセロナのスペイン広場にある「マジックファウンテン」だ。週末の夜には音楽と光と融合した噴水ショーがあり、ヨーロッパでは人気で観光客も地元の人も大勢集まり、大騒ぎする。
9位はロシア・サンクトペテルブルグの郊外、ペテルゴフにある「ペテルゴフ宮殿(ピョートル大帝の夏の宮殿)」だ。ピョートル大帝(Pyotr1 Alekseevich、1672-1725)が1703年にイングリア地方を占領し、ネヴァ川の河口にあるデルタ地帯に港湾都市の建設をはじめ、「サンクトペテルブルク(聖ペトロの街)」というドイツ語名を付けた。ピョートルはペトロのロシア語形であり、都市名は事実上、自分の名を冠した。
ピョートル大帝が初めてサンクトペテルブルグにきたのは1705年で、1710年に木造の小さな宮殿を造り、1714年から現在の大宮殿と庭園の建設が始まりまった。この間、都市は1712年に工事が完了し、この町に遷都し、大貴族や裕福な商人・職人を移住させ、1714年に人口3万4000人、1724年には7万人に達した。
宮殿には約150もの噴水があり、ポンプではなく、自然の傾斜を利用して水を飛ばしている。ペテルゴフ地区は1990年に世界遺産に登録されている。
10位はイタリア・ティボリにある「エステ家別荘」だ。16世紀半ば、ランゴバルド人の血統のエステ家の枢機卿イッポーリト2世・デステ(Ippolito 2、Est、1509-1572)がローマ教皇の座を巡る争いに敗れ、1550年9月にティボリに隠匿を決めた。イッポーリト2世は、ベネディクト会の修道院だった建物を住居とし、その周囲に大規模な庭園を造らせた。
設計はピーロ・リゴーリオ(Pirro Ligorio、1500-1583)で、1563年から1565年に斜面をならし、アニオ川から地下水道を別荘内に引き込む工事を行い、1565年ごろから本格的な建築物の工事が始まり、1572年にイッポーリトが死去しても完成されなかった。
イッポーリトの甥が別荘を引き継ぐも、1605年にアレッサンドロ・デステ(Alessandro d’Este、?-1615)の所有となり、レイアウトの変更など大規模な改修を行い、1641年以降はモデナの公爵家によって工事が続けられた。18世紀に入ると別荘邸宅は放棄され、荒れ放題となったが、1920年から1930年の間、修復運動が行われた。しかし、1944年の爆撃で破損を受けた。
4.5ヘクタールという広大な敷地の庭園内にはオルガンの噴水、エフェソスのアルテミス(多産の女神)、百噴水などがあり、モチーフにしたギリシャ・ローマ時代の噴水が500ほど築かれている。後期ルネッサンス期の代表的な庭園とされている。2001年に世界遺産に登録されている。