中央の百貨店4月、大丸、銀三、松屋が増、日本橋2店減、天候か

【銀座新聞ニュース=2019年5月8日】中央区とその周辺の主要百貨店の4月売上高(速報値、店頭ベース)は、大丸東京店、銀座三越、松屋銀座店の3店がプラスだったが、日本橋三越、日本橋高島屋店の2店舗は前年を下回った。ただ、前年を上回った3店のうち、大丸東京店、銀座三越とも1%未満の伸び率で事実上、横ばいだった。

4月の売上高で前年比1%超の伸び率となった松屋銀座店。

4月は「気温が前年より低く推移したことから、婦人・紳士ファッションの動きが鈍かった」り(J.フロントリテーリング)、「天候は寒暖差が激しく、初夏物が伸び悩んだ」(三越伊勢丹ホールディングス)と苦戦を強いられた。

三越伊勢丹ホールディングスの日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は前年同月比4.3%減(3月速報値5.0%増、確定値3.9%減の130億円、小型店舗と恵比寿三越、ソリューション統括部を含む)と店頭ベースでは3カ月ぶりに前年を下回った。

一方、銀座三越(中央区銀座4-6-16、03-3562-1111)は同0.7%増(同速報値1.9%増、確定値1.9%増の79億円、但し空港型免税店の売り上げを除く)と2カ月続けてプラスだった。

三越伊勢丹ホールディングスでは、ラグジュアリーブランドや宝飾、時計は引き続き好調に推移するものの、天候は寒暖差が激しく、初夏物が伸び悩んだとしている。基幹店では婦人コートやラグジュアリーブランドの衣料品、雑貨、宝飾、時計、化粧品などが好調に推移した。

また、日本橋店はリモデル工事に伴う催事場閉鎖などのマイナス与件もあったとしている。訪日外国人観光客売上高(免税売上高、インバウンド)は3月ほどの伸びはなかったが、基幹店計及び国内百貨店共に前年を上回ったという。

日本橋高島屋(中央区日本橋2-4-1、03-3211-4111)は同1.3%減(同速報値2.1%増、確定値1.9%増)と3カ月ぶりに前年を下回った。店頭売り上げは、ラグジュアリーブランドを中心とした高額品と訪日外国人観光客売上高が引き続き伸長したが、初夏ものをはじめとした衣料品が苦戦した。訪日外国人観光客売上高は前年比2.7%増だった。

日本橋店は、2018年9月からレストラン街の運営を「東神開発」に移管したため、百貨店としての売場面積が縮小している。

17店舗ベースの商品別では、特選衣料雑貨、宝飾品、食料品などが前年比プラスとなったが、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、子どもホビー・リビングなどはマイナスだった。

J.フロントリテーリングの大丸東京店(千代田区丸の内1-9-1、03-3212-8011)は同0.5%増(同速報値0.4%増、確定0.6%増)と3カ月続けて前年を上回った。

百貨店事業は、気温が前年より低く推移したことから、婦人・紳士ファッションの動きが鈍かったものの、化粧品とラグジュアリーブランドが国内・訪日外国人需要ともに売り上げを伸ばし、食品も好調に推移した。

また、訪日外国人観光客売上高(速報値)は前年比約22%増(客数同8%増、客単価同13%増)だった、4月27日から5月6日の10連休については、前年の同曜日期間(4月28日から5月7日)と比較して、入店客数は約1割増、売上高は約7%増だった。

J.フロントリテーリングでは2017年4月から「不動産事業」を独立させて、確定ベースで伸び率を公表しており(速報値ベースは未公表)、3月の「ギンザ シックス(GINZA SIX)」や「上野フロンティアタワー」などの家賃収入は同9.6%増だった。

松屋銀座店(中央区銀座3-6-1、03-3567-1211)は同2.1%増(同速報値5.7%増、確定値5.7%増)と2カ月続けて前年を上回った。

銀座店は、4月を通して気温の寒暖差が大きかったことが影響し、婦人衣料品のボリュームゾーンにおいて、この時期の主力となるワンピースなどの動きがやや鈍かった一方、国内外のデザイナーによる高価格帯の婦人衣料品ゾーンは、堅調に推移した。

訪日外国人観光客売上高(速報値)については、「自家需要ニーズのさらなる高まりを受け、化粧品が大幅な伸び(前年比約8%増)を示し、全体を牽引するも、高単価となる一部ラグジュアリーブランドが前年の売り上げを越えず、全体としては前年をわずかに下回った」という。

一方、国内客の売り上げについては、引き続き堅調に推移し、特に文化催事などの各種来店施策が奏功したことにより、売上高が前年比3.4%増だった。

日本百貨店協会(中央区日本橋2-1-10、03-3272-1666)によると、国内78社216店舗(総従業員6万6334人)の3月売上高(店舗調整後)は前年同月比0.1%増の5148億7878万円で、2カ月続けてプラスとなった。

3月は「ラグジュアリーブランドを中心に高額品と訪日外国人観光客需要(インバウンド)が好調を維持し、雑貨と身の回り品が前年をクリア」したとしている。また、「催事などが好評だった食料品もプラスに転じ」たという。

顧客別では、国内市場(シェア93.5%、同0.8%減)とマイナスで、訪日外国人観光客需要は319億円(シェア6.5%、同14.9%増)と2カ月続けて過去最高を記録し、2カ月続けてプラスだった。

商品別では、身の回り品(同1.2%増)、雑貨(同3.6%増)と2カ月続けてプラス、
化粧品(同5.7%増)と48カ月連続プラスで、美術、宝飾品、貴金属などの高額品(同6.7%増)が引き続き好調で、食料品(同0.1%増)も5カ月ぶりにプラスに転じた。

一方で、衣料品(同1.4%減)は気温の上昇に伴い、ジャケットやワンピースなど春もの商材が動いたが、前年を上回らなかった。

全国の百貨店の営業日数は前年同月と同じ30.9日、121店舗の回答によると、入店客は40店が増え、40店が減ったとし、うち79店舗の回答によると3月の歳時記(ホワイトデー、卒業、入学、新生活)の売り上げについては6店が増え、20店が減ったとしている。東京地区(13社25店)の3月の売上高は同0.6%増の1423億3759万円と4カ月ぶりにプラスだった。

国内93店舗の訪日外国人観光客需要の3月の免税売上高は同14.9%増の約332億8000万円と過去最高で、2カ月続けてプラスとなり、国内の百貨店に占めるシェアが6.5%としている。

このうち、一般物品売上高は同12.3%増の約161億9000万円で、2カ月続けて前年を上回った。化粧品や食料品などの消耗品売上高が同17.4%増の170億9000万円、購買客数が同7.7%増の約45万2000人と2013年2月から74カ月続けてプラスとなり、1人あたりの購買単価が同6.7%増の7万4000円で、2カ月続けて前年を上回った。

人気のあった商品は1位が化粧品(2018年1月から2019年2月まで1位)、2位にハイエンドブランド(2018年1月から2019年2月まで2位)、3位に食品(2018年1月4位、2月3位、3月5位、4月3位、5月4位、6月から2019目2月まで3位)と前月と同じだった。

4位に婦人服飾雑貨(2018年1月3位、2月4位、3月3位、4月5位、5月3位、6月から2月まで4位)、5位に美術・宝飾品(2019年2月と3月は5位)で、1月に5位だった婦人服・用品(2018年1月と2月が5位、3月4位、4月4位、5月5位、6月6位、7月から1月まで5位、2月と3月6位以下)が6位以下に下がっている。

免税手続きカウンターの来店国別順位は1位が中国本土(2018年1月から2019年2月まで1位)、2位は韓国(2018年1月4位、2月から6月2位、7月3位、8月と10月2位、11月と1月まで3位、2月2位)、3位に香港(2018年1月2位、2月4位、3月3位、4月4位、5月と6月3位、7月2位、8月と10月3位、11月と1月2位、2月4位)が台湾を抜いて上がった。

4位に台湾(2018年1月と2月3位、3月4位、4月3位、5月から1月4位、2月3位)が3位から下がり、5位にタイ(2018年1月から10月5位、11月と12月6位、1月に5位)、6位にシンガポール(2018年1月から10月6位、11月と12月5位、1月6位)、7位がマレーシア(2018年1月から1月まで7位)と変わらなかった。

ギャルリー志門で「エナジー」展、秋山潔、浅野庚一ら41人

【銀座新聞ニュース=2019年5月7日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル3階、03-3541-2511)は5月6日から11日まで「交差するエナジー展」を開いている。

ギャルリー志門で5月11日まで開かれている「交差するエナジー展」のフライヤー。

秋山潔(あきやま・きよし)さんや浅野庚一(あさの・こういち)さんをはじめ、41人の画家などが新作を出品している。

秋山潔さん、浅野庚一さんのほか、阿津美知子(あづ・みちこ)さん、石原章吾(いしはら・しょうご)さん、伊藤洋子(いとう・ようこ)さん、一ノ瀬智恵乎(いちのせ・ちえこ)さん、犬飼三千子(いぬかい・みちこ)さん、大北利根子(おおきた・りねこ)さん、大島由美子(おおしま・ゆみこ)さん、小原義也(おはら・よしや)さん。

河口聖(かわぐち・せい)さん、木下宏(きのした・ひろし)さん、楠本慶子(くすもと・けいこ)さん、五島三子男(ごとう・みねお)さん、小鶴幸一(こづる・こういち)さん、小堀令子(こぼり・れいこ)さん、高橋俊明(たかはし・としあき)さん、田鶴浜洋一郎(たづるはま・よういちろう)さん、建畠朔弥(たてはた・さくや)さん、常松大純(つねまつ・だいじゅん)さん。

鶴巻美智子(つるまき・みちこ)さん、出店久夫(でみせ・ひさお)さん、中島(なかじま)けいきょうさん、中谷欣也(なかたに・きんや)さん、中村ミナト(なかむら・みなと)さん、中村陽子(なかむら・ようこ)さん、舩坂芳助(ふなさか・よしすけ)さん、桝本純子(ますもと・じゅんこ)さん、宮本和雄(みやおと・かずお)さん、三輪暁(いわ・あき)さん。

望月菊麿(もちづき・きくま)さん、柳川貴司(やながわ・たかし)さん、山県寿夫(やまがた・ひさお)さん、山口俊朗(やまぐち・としろう)さん、湯沢悦木(ゆざわ・えつこ)さん、湯村光(ゆむら・ひかる)さん、吉本義人(よしもと・よしひと)さん、和田喜代(わだ・きよ)さん、渡辺豊重(わたなべ・とよしげ)さん、建畠覚造(たてはた・かくぞう、1919-2006)、真板雅文(まいた・まさふみ、1944-2008)。

8日17時からオープニングパーティを開く。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)、入場は無料。

注:「田鶴浜洋一郎」の「浜」と「真板雅文」の「真」は正しくは旧漢字です。

注:「山県寿夫」の「県」は「県」と「系」を合わせた漢字、「寿」は正しくが旧漢字です。

玄品ふぐ銀座店等、低カロリー高蛋白の鱧をコースで

【銀座新聞ニュース=2019年5月7日】とらふぐ料理専門の「玄品ふぐ」チェーンなど約90店舗を展開する関門海(東京本部・中央区日本橋茅場町1-9-2、稲村ビル、03-5649-0029)は5月10日から8月末まで「玄品ふぐ 銀座一丁目の関」(中央区銀座1-13-5、十一屋ビル、03-3567-8488)などで「ハモ料理」を提供する。

「玄品ふぐ 銀座一丁目の関」などで8月末日まで提供される「ハモ料理」の「松コース」。

関西以外では食べることの少ない「ハモ(鱧)」は疲労回復、免疫力向上、高血圧予防、美肌に効果があるとされている魚で、8月3日は「ハモの日」とされている。関西で「ハモ」のことを「ハミ」と呼ぶことから語呂合わせで、大辰水産が制定した。

ハモ初心者向けの「ハモセット」(ハモ落し、ハモすき、しめの素麺の3品、税別2980円)をはじめ、「梅コース」(ハモセットに「ハモカピタン漬け」と「デザート」がついて5品、3500円、飲み放題付で5000円)、「竹コース」(梅コースに「ハモと野菜の金ぷら」がついて6品、4500円、飲み放題付で6000円)、「松コース」(竹コースに「焼ハモ」がついて7品、6000円、飲み放題付で7500円)がある。

また、単品としては、「ハモカピタン漬け」(480円)、「ハモ落し」(1200円)、「ハモと野菜の金ぷら」(1150円)、「焼きハモ」(1700円)、「ハモすき」(素麺付き、2750円、追加でハモ1人前1000円、素麺1人前450円)。

ハモの栄養価を説明したイメージ。

ウイキペディアによると、ハモはウナギ目・ハモ科に分類される魚の一種で、沿岸部に生息する大型肉食魚で、京料理に欠かせない食材としてされている。全長1メートルほどのものが多いが、最大で2.2メートルにもなる。体は他のウナギ目魚類と同じように、細長い円筒形で、体色は茶褐色で腹部は白く、体表に鱗がない。

水深100メートルまでの沿岸域に生息し、昼は砂や岩の隙間に潜って休み、夜に海底近くを泳ぎ回って獲物を探す。肉食性で、小魚、甲殻類、頭足類などを捕食する。産卵期は夏で、浮遊卵を産卵するが、ウナギのような大規模な回遊はしないで、沿岸域に留まったまま繁殖行動を行う。

京都市では、生活に密着した食材で、スーパーにおいてもハモの湯引きなどが広く販売されており、季節の食材として扱われている。特に祇園祭の暑い季節に長いものを食べると精力がつくとして、ウナギと同じように食べる風習があり、夏の味覚の代表的なものとして珍重される。大阪市の天神祭でもハモ料理は欠かせない。

一方、関東など東日本では京料理を提供する高級日本料理店以外ではあまり目にしない魚で、関東のハモ消費量は関西の10分の1程度という。比較的臭みが強く、ウナギと同じように加熱しない状態では血液に毒性があるため、刺身など生では食べられず、必ず加熱処理が必要となる。

骨切りを施したハモを熱湯に通すと反り返って白い花のように開く。これを湯引きハモ(ハモちりと呼ぶことも)、または牡丹ハモといい、そのまま梅肉やからし酢味噌を添えて食べるほか、吸い物、土瓶蒸し、ハモ寿司、天ぷら、ハモの蒲焼や唐揚げなどさまざまな料理に用いられる。

また、骨切りしたハモと玉ねぎをしょう油ベースの割下で煮た「ハモすき」という鍋料理もある。さらに、ハモの身は上質なカマボコの原料に使われる。漁船の生簀(いけす)に入れると互いに噛みあって殺し合うため、市場に生きたまま運ぶのが難しい魚となっている。

食品の効果効能辞典によると、栄養面についてはカロリー(生)が100グラムあたり144キロカロリーで、成分としてはタンパク質、脂質、ビタミンA(レチノール)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、亜鉛などを含んでいる。

ただし、かつてはハモもウナギと同じように、ビタミンA(レチノール)が豊富といわれていたが、「五訂日本食品標準成分表」ではレチノール量が600マイクログラムから59マイクログラムに減らされているので、ビタミンA(レチノール)は多くない。

それでもハモには良質なタンパク質(18.5グラム)が多く含まれており、免疫機能の向上、体力向上、疲労回復に効果がある。また、脂質を構成する脂肪酸は一価不飽和脂肪酸のオレイン酸と多価不飽和脂肪酸のオメガ3系に分類されるドコサヘキサエン酸(DHA)が多く、血中の悪玉コレステロール(LDL)や中性脂肪を減らす働きがある。

ミネラル類ではカリウムが多く、ナトリウム(塩分)を尿とともに排泄してくれるので高血圧の予防に効果がある。また、ハモは骨ごと食べるので、カルシウムも豊富に摂れる。栄養価の比較では、ウナギ(255キロカロリー、タンパク質14.1グラム)、アナゴ(161キロカロリー、タンパク質14.1グラム)に劣るが、ハモは低カロリー高タンパクな食べ物で、骨を細かく砕いてから食べるため、カルシウムを多く摂ることができる。

中央区の近隣では、「銀座一丁目の関」のほか、「新橋の関」(港区新橋2-15-12、03-6268-8229)がある。

会社とウイキペディアによると、関門海は1980年に創業者である山口聖二(やまぐち・せいじ、1961-2005)が大阪府藤井寺市でとらふぐ料理専門店「ふぐ半」を創業したのがはじまりで、ふぐを下関を通さずに生産地から直接仕入れ、「てっちり」が1980円など安価にて料理を提供した。

1989年5月に「株式会社さかな亭」(2001年に「関門海」に改称)を設立、従業員への「のれん分け」をはじめたが、業績が下降し、1999年11月にのれん分け制度を廃止、各店舗を営業譲渡により本社直営とした。1999年7月に港区新橋に関東1号店「下関ふぐ新橋店」(現「玄品ふぐ新橋の関」)を出店した。

2002年6月から店舗名を「玄品ふぐ」に統一、2004年11月にはフランチャイズもはじめ、フランチャイズ「玄品ふぐ 銀座一丁目の関」を開店し、2005年6月に東証マザーズに上場、11月に創業者の山口聖二が事故死し、遺族3人が2007年2月に相続税を同社の株式で物納し、一時財務大臣(国)が筆頭株主となった。

2007年11月に創業者一族の資産管理会社「ヤタガラスホールディングス」が同社に対する株式公開買い付け(TOB)を実施し、財務省が応じ、主要株主がヤタガラスホールディングスになっている。ただ、関東財務局(国)が5386株(5.6%)を所有、3位の株主となっている。

2007年3月に「カネジ」を設立し、民事再生手続を申請して経営破たんした「かね治」より2億2000万円で総菜宅配事業の譲渡を受け、10月にサッポロビールと資本業務提携を結び(2012年8月に解消し、サッポロビール所有の5102株=5.3%=は当時、副社長だった波戸淳司=はと・じゅんじ=さんが約8000万円で買い取る)、2008年に「だいもん」を子会社化、回転すし事業をはじめ、11月にカネジとアクト・デリカを統合し「トドクック」に改称、2011年9月に「トドクック」を万代グループに譲渡した。

2011年11月期に債務超過に陥ったが、2012年5月に第三者割当増資を実施し、2013年3月期第3四半期連結決算で解消している。2018年3月期は売上高が前期比0.3%増の47億2500万円、営業利益が同15.9%増の1億9700万円、経常利益が同2.4倍の1億2500万円、純損益が3400万円(前期は1700万円の損失)と増収増益だった。

営業時間は銀座店が16時から24時30分(土・日曜日・祝日は23時30分)まで。無休。新橋店は平日が16時から23時、土・日曜日・祝日が12時から22時30分。無休。飲み放題は2人以上から利用できる。

丸善丸の内で田村勉「画業50年」展

【銀座新聞ニュース=2019年5月7日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は5月8日から14日まで4階ギャラリーで田村勉さんによる油絵展「第24回-画業50周年記念・花のささやき」を開く。

丸善・丸の内本店で5月8日から14日まで開かれる田村勉さんの油絵展「第24回-画業50周年記念・花のささやき」に出品される作品「薔薇(ばら)」。

「春陽会」会員で油彩画家、田村勉(たむら・つとむ)さんが丸善・丸の内本店で開く恒例の個展で2019年が24回目となる。今回も田村勉さんが「柔らかで透明感あふれる四季の花々や暖かく清楚な風景」など新作約35点を展示販売する。

春陽会は、日本美術院の日本画部と対立し、1920年に脱退した洋画部同人の小杉放庵(こすぎ・ほうあん、1881-1964)や梅原龍三郎(うめはら・りゅうざぶろう、1888-1986)ら7人によって1922年に創立された美術団体で、1923年に第1回展を開催し、戦時中は一時中断していたが、1947年から公募展として復活し、1951年から「版画部」と「絵画部」を並立し、1984年に社団法人「春陽会」として発足、2013年に第90回記念展を迎えた。

田村勉さんは1946年石川県白山市生まれ、1965年に春陽展に初入選して以後、毎年出品しており、1968年に名城大学を卒業、1970年に中京大学のモザイク壁画を制作し、1971年に春陽展研究賞を受賞、1972年に文化庁第6回現代美術選抜展に出品した。

1973年に春陽会準会員に推挙され、1978年に三越で三人展、1979年にフタバ画廊で個展、1981年にアメリカ国際展に出品、1982年に春陽会59回展で会員に推挙され、1983年から1993年まで資生堂ギャラリーで個展を開き、1990年にフランスのサージ・マルジス(Serge Marjisse、1936年生まれ)賞を受賞、現在も春陽会会員。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。

丸善日本橋で九州銘木と松原瑞雲「屋久杉工芸」展

【銀座新聞ニュース=2019年5月6日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は5月8日から14日まで3階ギャラリーで「第5回木の匠展 屋久杉工芸展」を開く。

丸善・日本橋店で5月8日から14日まで開かれる「第5回木の匠展 屋久杉工芸展」のフライヤー。

屋久杉の「土埋木(どまいぼく)」を使って、仏壇、神棚などを制作している「九州銘木」(鹿児島県鹿児島市東開町3-93、099-267-1366)の作品と、仏像彫刻家で、仏師の松原瑞雲(まつばら・ずいうん)さんが手作りした「仏像」などを展示販売する。

ウイキペディアによると、「屋久杉」は屋久島の標高500メートル以上の山地に自生する杉のことで、狭義にはこのうち樹齢1000年以上のものを指し、樹齢1000年未満のものは「小杉(こすぎ)」と呼ばれる。一般に、杉の樹齢は長くても500年程度だが、屋久杉は栄養の少ない花崗岩の島に生えるため、成長が遅く、木目が詰っており、降雨が多く湿度が高いため、樹脂分が多く腐りにくい特徴を持つ。そのため樹木の寿命が長いといわれ、樹齢2000年以上の大木が多い。縄文杉や紀元杉、ウィルソン株が有名である。

1560年頃に大隅正八幡宮(鹿児島神宮)の改築にあたって屋久島からスギ・ヒノキ材が運ばれたことが同神宮の石碑に記されている。これが記録に残る初の屋久杉の伐採利用とされている。1587年の九州制圧後、石田三成(いしだ・みつなり、1560-1600)が島津義久(しまづ・よしひさ、1533-1611)に命じて、屋久島の木材資源量の調査を行っており、1590年頃に小豆島の大型船11隻が京都方広寺大仏殿造営のため、屋久杉材を大阪へ運んだとされる。

江戸時代に入り、屋久島出身で薩摩藩に仕えていた日蓮宗の僧で儒学者の泊如竹(とまり・じょちく、日章=にっしょう、1570-1655)が屋久島の島民の貧困を目にして、屋久杉の伐採を島津家に献策したとされ、1640年頃から山岳部奥地の本格的な伐採が始まった。

屋久杉は船材・建築材などさまざまな形で製品化されたが、多くは「平木」と呼ばれる屋根材に加工され、出荷された。屋久杉は薩摩藩により専売制のもと、販売が独占された。島民は薩摩藩に年貢として主に平木を納め、またそれ以外のさまざまな産物も平木に換算して石高が計算され、いわば「平木本位制」ともいうべき経済統制がおこなわれた。

また、年貢の割り当て分以外の屋久杉は、米その他の品物と交換される形で薩摩藩に買い上げられ、島民の収益となった。明治時代、1873年の地租改正で島の90%以上が国有地とされ、島民による伐採が制限された。これを不服とし、屋久島側が国有林の払い戻し(返却)を求めて裁判を起こすが敗訴した。しかし、これによる島の経済的困窮が問題となり、1921年に山林局鹿児島大林区署によって「屋久島国有林経営の大綱」が発令された。判決で国有林化が決定し、屋久杉伐採は本格的に開始された。2001年に各種の保護区以外の国有林では伐採可能な林分を切り尽くし、天然屋久杉伐採は終了した。

「津山銘木有馬店」によると、「土埋木」とは「土に埋もれた木」のことで、自生している木ではなく、かつて伐採され、山に放置された材木や台風などによって倒れた材木などを総称して「土埋木」という。屋久島の山には、「屋久杉」が「土埋木」として多く残存している。

屋久島が薩摩藩に編入されると、江戸時代に大規模な伐採がおこなわれた。屋久島は石でできた島のため、土地が肥沃にならず、安定的に米を作ることができず、年貢として米に代わって「屋久杉」が収められていた。

年貢には、短冊形の小板(長さ50センチ×幅10センチ×厚さ5ミリ程度)に加工されて上納された。油分が多く、年輪が緻密で、丈夫な屋久杉の特性を活かして、屋根材として利用するためで、この小板を「平木」と呼んだ。このため、加工に向かない繊維の入り組んだ屋久杉は、伐採後も山に放置された。これがいまも山に放置されている「土埋木」になる。

「杉」は上空に向かって真っ直ぐに伸びる木のことで、ここから「杉」と呼ばれ、屋久杉も杉なので真っ直ぐ伸びる。しかし、1000年もの樹齢の屋久杉は、根っこの部分やコブなど、繊維の入り組んだ、真っ直ぐとは言えない部位が出てくる。これらの屋久杉は平木への加工に向かないため、山に放置された。屋久杉は多くの樹脂を含んでいるため、数百年たった今でも朽ちることなく、樹木の姿をとどめている。

屋久島は島の山林の85%が国有林で、屋久杉を含む原生林について国がほとんどを管理している。また、1982年に屋久杉の伐採は禁止されたが、国有林の中で、一部の地域は土埋木に限り搬出が認められている。そのために、伐採禁止後も、現在でも屋久杉が市場に出回っている。林野庁が主体となり、土埋木の競り市が定期的に鹿児島でおこなわれてきたからだ。しかし、このままのペースで搬出が進むと、限定地域の土埋木が数年で枯渇するとみられ、そのため近年、屋久杉の原木価格が高騰している。

九州銘木は1977年に設立され、数千年の風雪に耐え、豊富な樹脂分を含んだ樹齢1000年以上の屋久杉の「土埋木」を使って、仏壇、神棚などを制作している。

松原瑞雲さんは1979年大阪府生まれ、2001年に仏師の松原瑞芳(まつばら・ずいほう)さんに師事し、仏像彫刻の道に入り、2005年に第28回日本美術工芸会展で新人賞(2008年会長賞、2010年大阪市長賞、2013年大阪府知事賞、2018年大阪市立美術館館長賞)。

2009年に「日本美術工芸会」事務局長に選任、2013年に独立し、第49回新創美術展で奈良県知事賞(2014年和歌山県教育委員会賞、2015年兵庫県教育長賞)、第49回秋の小品展で大阪府知事賞などを受賞している。

会期中、松原瑞雲さんが仏像彫刻を実演する。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)まで。