東宝4月映画、28%増の104億円、単月で過去最高

【銀座新聞ニュース=2019年5月17日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)はこのほど、4月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年同月比27.6%増の104億1231万円で、4月としては過去最高を記録したと発表した。

3月から4月にかけて6週連続で興行収入で1位を占めた現在、公開中の「映画ドラえもん のび太の月面探査記」((C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2019)。

4月は例年、7月などと並んで年間で観客動員数がそれなりに見込める時期で、2009年が49億円、2010年が57億円、2011年が55億円、2012年が79億円、2013年が46億円と主に40億円台から50億円台で推移してきた。その後、2014年が70億円、2015年が78億円、2016年が35億円、2017年が76億円、2018年が82億円と70億円台から80億円台に拡大し、2019年に100億円を突破した。

2019年は「映画ドラえもん のび太の月面探査記」、12日に公開された「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」、19日に公開された「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーンー失われたひろし」のアニメがいずれも好調だったことから、4月としては2カ月ぶりに前年同月を上回り、過去最高を記録した。

一方、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(687スクリーン)の4月の入場料収入(売店収入は除く)は同7.8%減の62億8459万円だった。2013年6月発表からトーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。

4月の新作は12日に公開された「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」、19日に公開された「キングダム」と「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーンー失われたひろし」の3作品だった。

興行通信社の映画興行ランキングによると、4月6日、7日の週は「映画ドラえもん のび太の月面探査記」が6週目も1位、「君は月夜に光り輝く」が4週目に6位と上昇し、トップ10入りが前の週と同じく2作品だった。

4月13日、14日の週は「名探偵コナン 紺青の拳」が初週で1位、「映画ドラえもん のび太の月面探査記」が7週目で2位に下がったが、トップ10入りが前の週と同じく2作品だった。

4月20日、21日の週は「名探偵コナン 紺青の拳」が2週目も1位、「キングダム」が初週で2位、「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーンー失われたひろし」が初週で3位、「映画ドラえもん のび太の月面探査記」が8週目で6位に下がり、トップ10入りが前の週より1点増えて3作品だった。

4月27日、28日の週は「名探偵コナン 紺青の拳」が3週目で2位、「キングダム」が2週目で3位、「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーンー失われたひろし」が2週目で4位、「映画ドラえもん のび太の月面探査記」が9週目で9位と、トップ10入りが前の週より1点増えて4作品だった。

配給作品は「マスカレード・ホテル」、「フォルトゥナの瞳」、「映画ドラえもん のび太の月面探査記」、「君は月夜に光り輝く」など8本だった。

日比谷「賭ケグルイ」大ヒット記念、高杉真宙、森川葵ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2019年5月17日】中堅の映画配給会社のギャガ(港区南青山2-22-8、TYビル)は5月22日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-3、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「映画 賭ケグルイ」の大ヒットを記念して出演者による舞台あいさつを開く。

現在、一般公開中の「映画 賭ケグルイ」((C)2019 河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「映画 賭ケグルイ」製作委員会)。

映画興行ランキング(興行通信社)によると、「映画 賭ケグルイ」は5月3日から135館で一般公開され、4日、5日の初週で6位、11日、12日の2週目も6位だった。

これを記念して、22日18時10分の回上映終了後に、「ポチ」の呼称で「家畜」扱いされる私立百華王学園2年華組の「鈴井涼太」役の高杉真宙(たかすぎ・まひろ)さん、私立百華王学園3年華組で生徒会長「早乙女芽亜里」役の森川葵(もりかわ・あおい)さん、ドラマと映画のオリジナルキャラクター「村雨天音」役の宮沢氷魚(みやざわ・ひお)さんが舞台に登場してあいさつする。

「賭ケグルイ」は河本(かわもと)ほむらさんが原作・原案、尚村透(なおむら・とおる)さんが作画を担当し、「月刊ガンガン ジョーカー(JOKER)」(スクウェア・エニックス)に2014年4月号から連載されているマンガが原作で、2018年12月時点でシリーズ単行本の累計発行部数は470万部を突破している。

2018年1月から3月までTBS系で「シ-ズン1」が放送され、2019年4月から5月まで「シーズン2」が放送された。今回の劇場版は原作者の河本ほむらさんが原案、監修を手がけた完全オリジナルストーリーになっている。

物語は「ギャンブルの強さ」で生徒の階級が決まる名門校・私立百花王学園の2年華組に転校してきたギャンブル狂の少女・蛇喰夢子(浜辺美波=はまべ・みなみ=さん)は、学園の絶対的支配者である生徒会長・桃喰綺羅莉(池田エライザ=いけだ・えらいざ=さん)との対決を心待ちにしているところからはじまる。

そんな中、学園内で「非ギャンブル」や「生徒会への不服従」を掲げる白装束集団「ヴィレッジ」が台頭する。ヴィレッジ解体と夢子潰しをもくろむ生徒会は、全校生徒をタッグで強制参加させるギャンブルイベント「生徒代表指名選挙」の開催を宣言する。

チケットはチケットぴあを通じて、17日10時から一般発売する。料金は一般2000円、大・専門学生1700円、高校生・3歳以上中学生まで、障がい者1200円、シニア1300円、当日はレディースデーなので女性は1300円。

日比谷、日本橋「いぶき」西島秀俊、本田翼ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2019年5月17日】中堅映画配給会社のキノフィルムズ(新宿区西新宿6-5-1、新宿アイランドタワー、03-5908-2262)は5月24日と25日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-2、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)などで「空母いぶき」に出演している西島秀俊さん、本田翼さんらによる舞台あいさつを開く。

5月24日から一般公開される「空母いぶき」((C)かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/「空母いぶき」フィルムパートナーズ)。

TOHOシネマズ日比谷では24日12時30分の回上映終了後と16時15分の回上映前に、監督の若松節郎(わかまつ・せつろう)さんをはじめ、いぶき艦長「秋津竜太」役の西島秀俊(にしじま・ひでとし)さん、いぶきの副長「新波歳也」役の佐々木蔵之介(ささき・くらのすけ)さん。

ネットニュース記者「本多裕子」役の本田翼(ほんだ・つばさ)さん、「迫水洋平」役の市原隼人(いちはら・はやと)さん、コンビニのバイト店員「森山しおり」役の深川麻衣(ふかがわ・まい)さん、第5護衛隊群司令「湧井継治」役の藤竜也(ふじ・たつや)さんが舞台に登場してあいさつする。

TOHOシネマズ日本橋では25日14時55分の回上映終了後に、若松節郎さん、西島秀俊さん、佐々木蔵之介さん、深川麻衣さんが舞台に登場してあいさつする。

「空母いぶき」はマンガ家のかわぐちかいじさんが、恵谷治(えや・おさむ、1949-2018)の監修によって「ビッグコミック」(小学館)に2014年24号から連載している、架空の航空機搭載型護衛艦 (DDV) の艦長と副長、政治家とジャーナリストという思想信条の違いを対立軸にし、切迫する事態へいかに対処するかがメインテーマとなっている作品だ。

国籍不明の軍事勢力から攻撃を受ける中、それぞれの立場で国民の命と平和を守るため奔走する人たちの姿を描いている。2017年度に「第63回小学館漫画賞」一般向け部門を受賞している。また、作家の福井晴敏(ふくい・はるとし)さんが企画に携わっている。

物語は世界が再び「空母の時代」に突入した20XX年が舞台で、日本の最南端沖で国籍不明の軍事勢力が領土の一部を占拠し、海上保安庁の隊員を拘束する事態が発生する。未曾有の緊張感に包まれる中、政府は初の航空機搭載型護衛艦「いぶき」を中心とした護衛艦群を現場に派遣する。

若松節郎さんは1949年秋田県生まれ、日本大学芸術学部放送学科を卒業、テレパックのテレビドラマのAD・演出補などで1980年にフジテレビ系「ゆく道くる道わかれ道」、1980年にTBS系「天皇の料理番」の制作進行、1983年にフジテレビ系月曜ドラマランド「どっきり天馬先生」などを担当し、1986年に共同テレビに入社、同年にフジテレビ系「透明少女」のプロデュース、1993年にフジテレビ系「振り返れば奴がいる」などを手がけた。

その後、共同テレビジョン役員待遇エグゼグティブディレクターなどを歴任し、現在はフリー。2000年に「ホワイトアウト」を監督し、2001年に第24回日本アカデミー賞優秀監督賞、2009年に「沈まぬ太陽」を監督し、2010年に第33回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞している。

チケットはチケットぴあを通じて先行抽選を販売中で、19日11時締め切り。22日10時から一般発売する。料金は全席指定で2000円均一。

離れた親子を描き、物語にもインパクトのある「ピカチュウ」(263)

【ケイシーの映画冗報=2019年5月16日】1990年代、日本のテレビゲームを翻案とした映像作品がいくつも生まれました。おおくはゲームと親和性の高いアニメーションとして作られましたが、なかにはアメリカで実写企画として映画化され「ハリウッドを本気にさせちゃった」という刺激的な宣伝コピーの作品もありましたが、その評価はさほど大きくありませんでした。

現在、一般公開されている「名探偵ピカチュウ」((C)2018 Legendary and Warner Bros. Entertainment, Inc. All Rights Reserved.(C)2018 Pokemon)。

この時期、ゲームの映画化が不首尾であった最大の理由が「手がけた映画人に、原典であるゲームが理解されていなかった」ことだったとされています。新興勢力が既存のメディアと重なるとき、こうした無理解はしばしば発生します。

これを解決する一番有効な方法は「作ることをやめない」ですが、利益を求める商業メディアにとっては、「作り続けるリスク」もまた、避けねばならない課題でもあります。

不採算とされてきたゲームの映像化が、商業的にも成功を収めるのは、今世紀になってからです。キャストやスタッフにテレビゲームを楽しみ、ファンを公言する世代が増えてきたことがプラスに寄与しはじめたのです。原典に理解があり、作品を愛するかれらによって、映画作品としての地位が固まっていきました。

また、2001年の「アメリカ同時多発テロ」によって、現実味のあるストーリーの企画が忌避されたという説もあり、単純に「(映画の企画として)ゲームが認められた」のではないという意見もあることも、付記しておきます。

本作「名探偵ピカチュウ」(2019年、Pokemon:Detective Pikachu)で、青年ティム(演じるのはジャスティス・スミス=Justice Smith)は、ふしぎな生き物ポケモン(ポケット・モンスター)を自在に操るポケモントレーナーに憧れた過去を封印して、保険会社で働いていましたが、悲しい連絡を受けます。離れて生活している父ハリーが事故死したというのです。

ティムはハリーが探偵をしていたライムシティに向かいます。ライムシティは世界でここだけというヒトとポケモンが一緒に生活しているという町でした。ティムがだれもいない父の部屋にはいると、言葉をしゃべるポケモンのピカチュウ(声の出演はライアン・レイノルズ=Ryan Reynolds)に遭遇します。

なぜかティムとだけ話ができるピカチュウは記憶を失っていましたが、自分が探偵であり、「ハリーの死には大きな謎がある」と宣言し、むりやりティムをパートナーにして、「捜査」を開始します。

この事件を追っているという記者見習いの女性ルーシー(演じるのはキャスリン・ニュートン=Kathryn Newton)の助力もあって、ティムとピカチュウはハリーの死の真相に迫っていきますが、これはライムシティ全体に影響を与える、大きな陰謀につながっていくことにもなってしまいます。

アメリカ版の予告編で「WORLDWIDE PHENOMENON(世界的な現象)」と紹介されるポケモンは、誇張ではなく、世界的なキャラクターとなっているのは間違いありません。アメリカで一番ヒットした日本の映画は1998年の「劇場版ポケットモンスターミュウツーの逆襲」(Pokemon:Mewtwo Strikes Back!)で、この記録(興行収入8000万ドル、およそ80億円)はいまでも破られていません。

さらに、アメリカ最大のイベントとされ、放送時のCM料金が世界一高額(30秒でおよそ5億円)といわれるアメフットの頂上決戦「スーパーボウル」で、2016年にもっとも人気だったのが「ポケモン20周年」のCMだったそうです。ちなみに、本作のワンシーンは、この時のCMが原型となっていると思われます。

監督・脚本(共同)のロブ・レターマン(Rob Letterman)は、アニメと実写映画で監督作品があり、対立しがちなふたつのジャンルに理解のある人物です。

「僕の子どもたちがポケモンの大ファンなんだ」(パンフレットより)と語るレターマンは自身がファンではありませんが、主演のスミスは「小さい頃からポケモンの大ファン」(パンフレットより)ということですし、ヒロインを演じたニュートンも親しみを持っていたとのことです。

しかし、本作は単なるキャラクター人気を当てこんだ作品ではありません。前回の「シャザム!」と同様、離れてしまった親子の関係が丁寧に描かれ、ストーリー的にも大きなインパクトを受けました。この部分はいわゆる「ネタバレ禁止」をつよく願うレベルのものです。

さいごにすこし、ハッピーなエピソードを紹介します。2001年の11月、アメリカ同時多発テロの被害で打ちひしがれたニューヨークの子どもたちを応援するように、ピカチュウの巨大バルーンが登場しています。本作のクライマックスの源泉はこのイベントなのだと思います。次回は「空母いぶき」の予定です(敬称略。【ケイシーの映画冗報】は映画通のケイシーさんが映画をテーマにして自由に書きます。時には最新作の紹介になることや、過去の作品に言及することもあります。当分の間、隔週木曜日に掲載します。また、画像の説明、編集注は著者と関係ありません)。

新橋演舞場で「東をどり」、芸者が踊りと唄、花柳流が構成

【銀座新聞ニュース=2019年5月16日】東京新橋組合「東をどり実行委員会」(中央区銀座8-6-3、新橋会館、03-3571-0012)は5月23日から26日まで新橋演舞場(中央区銀座6-18-2)で新ばし花柳界による「第95回東をどり」を開く。

5月23日から26日の4日間、新橋演舞場で開かれる「第95回東をどり」のフライヤー。

東京新橋組合に所属する料理茶屋と新ばし芸者が毎年、この時期に新橋演舞場を料亭に見立て、文化を遊ぶというもので、新ばい芸者の踊りと、料亭の味を楽しむ場となっている。

また、新ばし芸者は「花柳流」(家元は5代目花柳寿輔=はなやぎ・じゅすけ=さん)、「西川流」(家元は西川左近=にしかわ・さこん=さん)、「尾上流」(家元は尾上菊之丞=おのえ・きくのじょう=さん)の3つの流派の家元に指導を受けており、東をどりの総合演出も年ごとにひとつの家元に委ねており、今年は花柳流の2代目、花柳寿応(はなやぎ・じゅおう=4代目花柳寿輔)さんが総合構成演出を担当している。

今回は第1幕と第2幕の2部構成になっており、それぞれ2幕から3幕の演技を披露する。第1幕が「長唄吾妻八景 長唄連中」では振付が西川左近さんが手がけ、西川徹(にしかわ・とおる)さんと杵屋栄八郎(きねや・えいはちろう)さんが指導している。

出演する芸者は23日と25日が男役がのりえさんと清乃(きよの)さん。女役が千代加(ちよか)さん、君千代(きみちよ)さん、ちよ美(ちよみ)さん、小優(こゆう)さん、喜美緒(きみお)さん。

24日と26日が男役が小福(こふく)さんと春千代(はるちよ)さん。女役がきみ鶴(きみづる)さん、君二郎(きみじろう)さん、小花(こはな)さん、ぼたんさん、たまきさん。

続いて「清元卯の花 清元連中」で、振付指導が尾上菊之丞(おのえ・きくのじょう)さん、指導が清元菊輔(きよもと・きくすけ)さん。23日と25日が男役が七重(ななえ)さん。女役が三重子(みえこ)さん、秀千代(ひでちよ)さん。

24日と26日が男役が喜美弥(きみや)さん、女役が今千代(いまちよ)さん、くに龍(くにりゅう)さん。

第2幕が「新ばしはるあき 囃子連中 長唄連中 清元連中」で、1.「銀座囃子」が花柳寿応さんが構成、福原百之助(ふくはら・ひゃくのすけ)さんが指導している。出演する芸者は23日と25日が喜美弥(きみや)さん、秀千代さん、千代加さん、のりえさん、きみ鶴さん、君二郎さん、清乃さん、ちよ美(ちよみ)さん、小福さん、ぼたんさん、たまきさん、小優さん、春千代さん。

24日と26日が七重さん、秀千代さん、千代加さん、のりえさん、きみ鶴さん、君二郎さん、清乃さん、ちよ美さん、小福さん、ぼたんさん、小花さん、たまきさん、春千代さん。

2.「新橋五人女」は花柳寿応さんが構成と振付、花柳寿輔(はなやぎ・じゅすけ)さんと杵屋栄八郎さんが指導している。23日と25日が静香(しずか)さん、小喜美(こきみ)さん、小いく(こいく)さん、三重子さん、あやさん。24日と26日が静香さん、小喜美さん、民(たみ)さん、加津代(かつよ)さん、あやさん。

3.「座敷唄メドレー」で尾上菊之丞さんが振付と指導、杵屋栄八郎さんが指導している。さのさ、ぎっちょんちょん、東雲、ステテコ、並木駒形、深川くずし、きりぎりすを唄い、出演する芸者は23日と25日が喜美勇(きみゆう)さん、今千代さん、君千代さん、喜美弥さん、秀千代さん、千代加さん、のりえさん、きみ鶴さん、くに龍さん、君二郎さん、清乃さん、ちよ美さん、小福さん、ぼたんさん、たまきさん、小優さん、喜美緒さん。

24日と26日が喜美勇さん、三重子さん、七重さん、君千代さん、秀千代さん、千代加さん、のりえさん、きみ鶴さん、君二郎さん、清乃さん、ちよ美さん、小福さん、ぼたんさん、小花さん、たまきさん、春千代さん、小夏さん。

4.「廻り灯篭」で花柳寿応さんが振付、花柳寿輔さんと杵屋栄八郎さんが指導している。出演する芸者は23日と25日が今千代さん、千代加さん、きみ鶴さん。24日と26日が三重子さん、秀千代さん、君二郎さん。

5.「祭りの賑わい」で、西川左近さんが振付、清元菊輔さんが指導している。出演する芸者は23日と25日が民さん、加津代さん。24日と26日が小いくさん、喜美勇さん。

最後が「口上/フィナーレ」で2代目西川鯉三郎(にしかわ・こいざぶろう、1909-1983)が1951年に吉原に出向き「お宅の『さわぎ』を東をどりの舞台で踊らせてほしい」と要望し、当時の吉原組合の正式な許可を得て、歌詞を替えて作られた東をどりの名物とされている。このため、構成と振付も当時の2代目西川鯉三郎が担当したものを再現し、芸者衆全員が出演する。

地方(じかた)は4日間とも長唄の唄が照代(てるよ)さん、小玉(こたま)さん、三味線が晶子(あきこ)さん。清元では浄瑠璃が多賀子(たかこ)さん、清葉(きよは)さん、三味線が美葉(みは)さん、ゆめさん、小雪(こゆき)さん。陰囃子が百々香(ももか)さん、ゆいさん。

長唄では唄が照代(てるよ)さん、小玉(こたま)さん、三味線が晶子(あきこ)さん、ゆいさん。清元では浄瑠璃が多賀子(たかこ)さん、清葉(きよは)さん、三味線が美葉(みは)さん、ゆめさん、小雪(こゆき)さん。

現存するおもな「新橋」の料亭としては、「青柳」(中央区銀座8-18-7)、「金田中」(中央区銀座7-18-7)、「吉川」(中央区銀座8-16-6)、「東京吉兆本店」(中央区銀座8-17-4)、「小すが」(中央区築地2-11-5)、「新喜楽」(中央区築地4-6-7)、「立花」(中央区築地4-1-8)。

「松山」(中央区銀座7-16-18)、「やま祢」(中央区銀座7-15-7)、「吉田」(中央区銀座6-16-3)、「米村」(中央区銀座7-17-18)、「わのふ(wanofu)」(中央区築地4-2-10)などがある。

また、今回の「第95回東をどり」では、「味を競う陶箱 松花堂弁当」(税込6000円)は東京吉兆、新喜楽、金田中、米村、松山の5軒が日替わりで味を競う。「料亭の鮨折」(2000円)は東京吉兆、新喜楽、金田中、米村、わのふの5軒が話し合って内容を決めている。「東をどり桟敷膳」(2万2000円)は金田中が担当し、桟敷席と食事を合せた特別鑑賞券(25日と26日の壱の席のみ)として販売される。

東京新橋組合によると、「東(あずま)をどり」とは、明治の頃、芸能を街の色に決めた新ばし芸者が一流の師匠を迎えて踊りと邦楽、技芸をみがき、やがて「芸の新橋」といわれるようになり、1925(大正14)年に新橋演舞場で第1回の東をどりを公演し、大東亜戦争でレンガの壁を残して焼けた演舞場は戦後の復興の中で、「東をどり」の舞踊劇の脚本として、吉川英治(よしかわ・えいじ、1892-1962)、川端康成(かわばた・やすなり、1899-1972)、谷崎潤一郎(たにざき・じゅんいちろう、1886-1965)、井上靖(いのうえ・やすし、1907-1991)、川口松太郎(かわぐち・まつたろう、1899-1985)らが書いた。

女だけの舞踊劇、台詞の稽古などしたことのない芸者衆の舞台は大きな挑戦で、そうした中でまり千代(まりちよ、1908-1996)というスターが現れる。1948年に戦後復活の東をどりで、男役を務め、凛々しい踊りの名手として「まり千代ブーム」を巻き起こし、東をどりは春秋のふた月の興行となった。

ウイキペディアによると、花街としての「新橋」は、現在の中央区銀座における花街で、昔から「芸の新橋」と呼ばれ、日本各地の花柳界からも一目置かれている。1857(安政4)年に現在の銀座8丁目付近に三味線の師匠が開業した料理茶屋が始まりといわれている。

当時、新橋の芸者(芸妓)の「能楽太夫(のうがくだゆう)」(芸妓の最高位)の名にちなみ「金春芸者」(こんばるげいしゃ)と呼ばれ、「金春新道」沿いに粋な家屋が明治初年まで並んでいた。

明治に入り、江戸期からの花街柳橋とともに「新柳二橋(しんりゅう・にきょう)」と称し、人気の花街となり、明治期に新政府高官が新橋をひいきにして集い、伊藤博文(いとう・ひろふみ、1841-1909)の愛人「マダム貞奴(まだむ・さだやっこ、1871-1946)」、板垣退助(いたがき・たいすけ、1837-1919)の愛人「小清(こせい、後に板垣清子、1856-1874)」、桂太郎(かつら・たろう、1848-1913)の愛人「お鯉(おこい、1880-1948)」らが知られている。また、殺人事件で知られた「お梅(おうめ、1863-1916)」は金春芸者の中ではもっとも有名だった。

大正期になると芸者の技芸の向上に取り組み、1925(大正14)年に新橋演舞場のこけら落とし公演として「東をどり」を初演した。1926(大正15)年度の花柳名鑑によると、今の中央区(当時の京橋区、日本橋区)に組合の事務所を置く芸妓屋は、新橋(当時は京橋区竹川町)、柳橋(日本橋区吉川町)、葭町(日本橋区住吉町)、新富町(日本橋区新富町)、日本橋(日本橋区数寄屋町)、霊岸島(京橋区富島町)と5つあった。

昭和中期には最盛期を迎え、芸者約400人を擁し、高度経済成長期、石油ショック以後には料亭、芸者数が減り、2007年には料亭12軒、芸者70人に減っている。

新橋演舞場は1922(大正11)年に当時の「新橋芸妓協会」が中心となり、新橋演舞場株式会社を設立し、1925年に大阪にある演舞場や京都の歌舞練場を手本に新橋芸者の技芸向上を披露する場として建設され、3階建て、客席数1679席、こけら落しとして「第1回東をどり」が開かれた。銀座にありながら「新橋」と名付けられたのは、新橋芸者の技芸向上を披露する場とされたためという。

開始時間は23日と24日が昼が13時、夜が15時50分の2回。25日と26日が壱の席が11時30分、弐の席が13時40分、参の席が15時50分と3回。料金は桟敷席9000円、1階席7500円、2階正面席と右席6000円、2階左席と3階席2500円。

注:「花柳寿応」の「寿応」と「花柳寿輔」の「寿」は正しくは旧漢字です。