大丸東京で「絵画市」、平山郁夫、棟方志功、古屋麻里奈ら1000点

【銀座新聞ニュース=2020年3月25日】国内百貨店業界第2位の流通グループ、J.フロントリテイリング(中央区八重洲2-1-1)傘下の大丸松坂屋百貨店(江東区木場2-18-11)が運営する大丸東京店(千代田区丸の内1-9-1、03-3212-8011)は3月25日から4月7日まで11階催事場で「春の大絵画市」を開く。

大丸東京店で3月25日から4月7日まで開かれる「春の大絵画市」に出品される上村淳之さんの「翡翠鳥」。

今回は「花鳥が創りだす浄土の世界-上村淳之(うえむら・あつし、1933年生まれ)特集」や戦後の日本画壇に革新を起こし、共に名前に「山」がつくことから「三山」と呼ばれた平山郁夫(ひらやま・いくお、1930-2009)、東山魁夷(ひがしやま・かいい、1908-1999)、加山又造(かやま・またぞう、1927-2004)の「三山版画特集」など絵画、版画から、「若手画家特集」など幅広いジャンルの絵画1000点を展示販売する。

上村淳之さんの作品は「尉(じょう)びたき」(日本画、税込154万円)、「翡翠鳥(かわせみ)」(日本画、154万円)など。、また、平山郁夫の「流沙・朝」(セリグラフ+黄土岩絵具、352万円)、東山魁夷の「曙」(木版画、99万円)など。

同じくポール・アイズビリの「青い背景の花」。

若手画家は古屋麻里奈(ふるや・まりな、1988年生まれ)さんの「舞呼(まいこ)」(日本画、11万円)、清見佳奈子(きよみ・かなこ、1983年生まれ)さんの「月見桜」(日本画、15万4000円)、出口雄樹(いでぐち・ゆうき、1986年生まれ)さんの「ウォーターホールマンション」(ミクストメディア、51万7000円)など。

ほかに、出品するのは、棟方志功(むなかた・しこう、1903-1975)の「黄衣菩薩図」(倭画、27万5000円)、ポール・アイズビリ(Paul Aizpiri、1919-2016)の「青い背景の花」(ガッシュ、242万円)、中島潔(なかしま・きよし、1943年生まれ)さんの「風少女」(水彩画、55万円)、オリヴィエ・トラモーニ(Olivier Tramoni、1973年生まれ)さんの「禅のブーケ」(油彩・アクリルなど、99万円)など。

営業時間は10時(初日12時)から20時(木・金曜日は21時、最終日18時)。ただし、4月14日まで19時閉店。

注:「尉びたき」の「びたき」は「翁」と「鳥」を合わせた漢字です。

丸善丸の内で「ガラスの仮面」展、複製原画も

【銀座新聞ニュース=2020年3月24日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は3月25日から31日まで4階ギャラリーで「ガラスの仮面フェア」を開く。

丸善・丸の内本店で3月25日から31日まで開かれる「ガラスの仮面フェア」に出品される複製原画。

マンガ家の美内(みうち)すずえさんが1976年から連載を続けている「ガラスの仮面」の作中の架空の戯曲「紅天女(くれないてんにょ)」が1月に初めてスーパーオペラ「歌劇 紅天女」として公演されたのを記念して、「ガラスの仮面」オリジナルグッズをはじめ、複製原画を展示販売する。

ウイキペディアによると、「ガラスの仮面」はマンガ家の美内すずえさんが1976年から隔週刊マンガ誌「花とゆめ」(1976年から1997年、白泉社)、2008年から「別冊花とゆめ」(2008年から)に2018年5月(5月26日発売の7月号で休刊)まで長期連載された作品で、単行本「49巻」までの累計発行部数が2014年9月の時点で5000万部を突破している。

作品は平凡な一人の少女、北島マヤが眠れる芝居の才能を開花させ、ライバルの姫川亜弓と競いながら成長していく過程を描いている。ただし、現時点では作中の戯曲「紅天女」の主人公をマヤと亜弓のどちらが演じるかについては描かれていない。また、単行本の50巻目もまだ刊行されていない。「花とゆめ」は現在も隔週刊で刊行されているが、今のところ「ガラスの仮面」は掲載されていない。

1979年にミュージカル「ガラスの仮面」が公演され、1988年に舞台劇として公開され、2008年、2010年に音楽劇「ガラスの仮面」が上演された。2014年、2016年に舞台劇として公開され、2006年に能「紅天女(くれないてんにょ)」が公演され、2020年1月にはスーパーオペラ「紅天女」が公開された。1984年には日本テレビ系で初めてアニメ化され、1997年にはテレビ朝日系でテレビドラマ化されている。「紅天女」は美内すずえさんが監修してストーリーを完成させている。

開場時間は10時から21時(最終日は16時)。

「フォルクストリトン店」等で月末までサーロインとフィレセットを特別価格

【銀座新聞ニュース=2020年3月24日】「牛丼の吉野家」を運営する吉野家を傘下にもつ吉野家ホールディングス(中央区日本橋箱崎町36-2、Daiwaリバーゲート、03-5651-8800)グループのアークミール(同、03-5651-8652)は3月31日まで「フォルクス晴海トリトン店」(中央区晴海1-8-16、トリトンスクエア、03-3532-2720)などで「ダブルロインステーキ&フルセット」を特別価格で提供している。

3月31日まで「フォルクス晴海トリトン店」などで実施されている「ダブルロインステーキ&フルセット」のフライヤー。

毎月、29日にアークミールが運営するフォルクス店、ステーキのどん店、しゃぶしゃぶすき焼どん亭で、その前後4日間に「肉の日特別企画」を実施しているが、3月は21日から31日まで延ばしている。

銀座周辺の「フォルクス新橋店」(港区区新橋1-18-21、第一日比谷ビル、03-3501-7979)と「フォルクス晴海トリトン店」で「熟成サーロインステーキ」150グラム(通常税抜1980円)と「フィレステーキ」100グラム(通常2380円)をひとつにして、サラダバーやドリンクバーまで全部セットにした「ダブルロインステーキ&フルセット」を2929円で提供する。また、来店した高校生以下のお客には「バニラアイス」をプレゼント(1個)する。

アークミールは富士フードが1976年に「ステーキのどん」1号店を群馬県前橋市に開店したのがはじまりで、1990年に旧「株式会社どん」が設立され、1991年に旧「株式会社どん」に商号変更し、1998年に旧「株式会社どん」が富士フード株式会社より「ステーキのどん」の店舗運営を譲受し、2005年に「株式会社フォルクス」の株式をダイエーから取得して子会社化した。

「フォルクス」は1970年にスーパーのダイエーがファミリーレストラン事業の一環として大阪市大淀区(現北区)に設立し、1号店の中津店を出店したのがはじまりで、1987年に大証に上場し、2006年に「株式会社どん」と「株式会社フォルクス」が合併し、フォルクスを存続企業とし、社名を「株式会社どん」としたが、大証では「不適当な合併等」(いわゆる「裏口上場」)に係る猶予期間入りとした(2010年に上場廃止)。

2007年に吉野家ホールディングスと業務提携し、2008年に吉野家ホールディングスの連結子会社となり、2010年に14億円の債務超過状態に陥るも、吉野家ホールディングスの資金貸付により解消し、2015年に株式交換により吉野家ホールディングスの完全子会社となり、商号を「株式会社アークミール」に変更し、2016年に東京都中央区に東京都北区から本社を移転した。現在、店舗は154店を展開している。

営業時間は晴海トリトン店も新橋店も11時から23時。

丸善日本橋で愛知芸大卒の鈴木靖代、森下麻子ら女流画家5人展

【銀座新聞ニュース=2020年3月23日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(東京都中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は3月25日から31日まで3階ギャラリーで「オンナゴコロと春模様-女流日本画五人展」を開く。

丸善・日本橋店で3月25日から31日まで開かれる「オンナゴコロと春模様-女流日本画五人展」に出品される加藤清香さんの「視線」。

愛知県立芸術大学(愛知県長久手市岩作三ヶ峯1-1)出身で、公益社団法人「日本美術院」の公募展「院展」を舞台に活躍する女流画家5人によるグループ展を開く。「日本画の伝統を継承しつつ新たな日本画を模索し創作活動を続けている」女流画家5人が各10点ずつ作品を展示する。

また今回、師事する院展同人で愛知県立芸術大学元学長、名誉教授の松村公嗣(まつむら・こうじ)さんをはじめ、ほかの教授の作品も特別に展示販売する。

今回、出品するのは加藤清香(かとう・さやか)さん、鈴木靖代(すずき・やすよ)さん、森下麻子(もりした・あさこ)さん、安井彩子(やすい・あやこ)さん、柳沢優子(やなぎさわ・ゆうこ)さん。

愛知県立芸術大学は1966年に開設された公立大学で、日本では初めて、美術学部と音楽学部を備えた公立芸術大学として誕生した。美術学部美術科に絵画専攻、彫刻専攻、デザイン専攻があり、音楽学部音楽科に作曲専攻、声楽専攻、器楽専攻(ピアノコース・弦楽器コース)を設置された。

1970年に大学院修士課程を設置し、1985年に中国・南京芸術学院と学術交流協定を結び、1989年に美術学部にデザイン・工芸科を増やした。1989年9月に法隆寺金堂壁画模写展示館を開館し、2007年に愛知県公立大学法人設立により、法人化し、2009年に大学院博士後期課程を設置している。東京芸術大学、京都市立芸術大学、金沢美術工芸大学とともに「四芸祭」を持ち回りで開いている。

公益社団法人日本美術院は1898年に岡倉天心(おかくら・てんしん、1863-1913)が東京美術学校を排斥されて学校長を辞職した際に、自主的に連座して辞職した横山大観(よこやま・たいかん、1868-1958)らが岡倉天心の計画する美術研究の構想に賛同し、同年7月に美術研究団体としての「日本美術院」を東京・谷中大泉寺(谷中初音町)にて結成したのがはじまりとされている(1952年に東京都の文化史蹟に指定され、現在、岡倉天心記念公園として岡倉天心先生旧宅趾・日本美術院発祥之地碑が建てられている)。

同年10月に落成開院した日本美術院は日本絵画協会と連合して「日本美術院展覧会(院展)」を開き、以後、日本絵画協会と合同で春秋2回、絵画展覧会を開催するも、1900年秋季の展覧会が最盛期で、以後、資金の欠乏、院の内紛、綱紀の乱れなどが原因で徐々に沈滞するようになった。

1905年に茨城県・五浦海岸へ別荘(六角堂)を建設した岡倉天心は、1906年に第1部(絵画)と第2部(彫刻)を改組し、第1部を五浦海岸へ移転させたが、当時、岡倉天心はフェノロサ(Ernest Francisco Fenollosa、1853-1908)の紹介でボストン美術館中国・日本美術部に入っており、五浦とボストンを往復するうちに日本美術院への興味を失っていった。また、第2部は国宝修理も行うことから1914年に「美術院」と改称し、1965年に「財団法人美術院」となり、2013年に「公益財団法人美術院」となった。

1910年に岡倉天心がボストン美術館中国・日本美術部長として渡米すると、日本美術院は事実上の解散状態となった。1914年に文展(文部省美術展覧会)に不満を持つ横山大観や下村観山(しもむら・かんざん、1873-1930)らは、1913年に岡倉天心が没したことを契機に、その意志を引き継ぎ、谷中上三崎南町に研究所を建設し(現在公益財団法人「日本美術院」がある)、日本美術院を再興した。

現在、日本を代表する日本画の美術団体として活動を継続している。日本美術院には日本画のほかに洋画部(1920年9月に脱退)と彫刻部(のち「彫塑部」と改称し、1961年2月に解散)も加わったが、現在は日本画のみになっている。

日本美術院展覧会(院展)は、1914年10月に日本橋三越旧館で「日本美術院再興記念展覧会」を開き、これが現在、東京都美術館で9月に開かれている日本美術院展覧会(院展)の第1回展にあたり、1944年、1945年を除き、毎年秋に開催されてきた。

日本美術院展覧会を開催できなかった1945年11月に「日本美術院小品展覧会」が日本橋三越で開かれ、こちらは第2回展から毎年春に開かれることになり、1959年に「日本美術院春季展覧会」と改称され、1970年からは「春の院展」として現在まで毎年開かれている。1958年5月に日本美術院は財団法人化され、2011年4月に公益財団法人化され、2014年に再興100周年を迎えた。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)まで。

Eggs’n Thingsが苺のパンケーキとトーストサンド

【銀座新聞ニュース=2020年3月22日】アメリカ・ハワイのカジュアルレストラン「EGGS’N THINGS」を日本で展開する「EGGS’N THINGS JAPAN」(港区六本木7-2-29、VORT乃木坂1、03-6447-0380)は3月19日から4月27日まで「Eggs’n Things 銀座店」(中央区銀座1-8-19、キラリトギンザ、03-6264-4949)などで「いちごのミルフィーユパンケーキ」と「フレンチトーストサンド」を販売する。

3月19日から4月27日まで「エッグスシングス(Eggs’n Things)銀座店」などで販売する「いちごのミルフィーユパンケーキ」と「フレンチトーストサンド」。

イチゴとカスタードクリームをサンドしたパンケーキに、マスカルポーネクリームとストロベリーソースをかけ、イチゴを盛りつけた「いちごのミルフィーユパンケーキ」(税抜1580円)は「爽やかな甘さと酸味を楽しめる春らしい一皿」としている。

特製のふわとろフレンチトーストにたまごサラダとロースハムを挟んで鉄板で焼き上げた「フレンチトーストサンド」(1180円)は「甘じょっぱい味わいがクセになるボリュームたっぷりの一皿」としている。

「エッグスシングス」は1974年にゲリー・フクナガ(Gerry Fukunaga)さんとジャン・フクナガ(Jan Fukunaga)さんの夫婦がハワイ・ホノルルに創業し、パンケーキやワッフル、オムレツ、クレープなどの朝食メニューを1日中売る方式で人気を集め、2010年3月にエッグスシングスジャパン(EGGS’N THINGS JAPAN)が海外第1号店として原宿店を開店した。

その後、「WDI ジャパン(JAPAN)」がフランチャイズとして2012年6月に横浜山下公園店を皮切りに両社によって国内展開している。「エッグスシングス」は「オールデイブレックファスト(All Day Breakfast)」をコンセプトにしている。

営業時間は9時から23時。