長井製版が「飲めません」や「飲み過ぎました」カード

【銀座新聞ニュース=2012年5月24日】長井製版(台東区三筋2-23-1、03-3861-4727)はこのほど、「飲み過ぎましたカード」と「飲めませんカード」を発売した。

工作機械器具、一般機械器具の長井製版が考案した居酒屋などでお酒を飲めない人やお酒に弱い人などが使える名刺サイズ(材質はアートポスト)のカードだ。

居酒屋などでお酒が飲めない人やクルマを運転している人がソフトドリンク類を注文した際に「飲めませんカード」をわたすことで、お酒を強要されないようにしたり、「飲み過ぎましたカード」は店側が5杯頼んだ客に1枚わたすとか、酒に弱い人に特別にわたす、などして、客の間や店との間のコミュニケーションをよくする道具として利用できるとしている。

長井製版では「飲めない人はお酒を断るのに苦労しています、そんなときに笑いで乗り切れれば、飲酒の事故も防げるのではと思い」、制作したとしている。

ウイキペディアによると、飲酒運転は飲酒後にそのアルコールの影響がある状態で車両などを運転する行為のことで、道路交通車両は道路交通法第65条第1項により禁止されており、酒気帯び運転と酒酔い運転の2種類の罰則が規定されている。酒気帯び運転は2009年6月以降から呼気中アルコール濃度が0.15ミリ以上で違反点数13点、0.25ミリ以上で違反点数25点。

酒酔い運転は2009年6月から違反点数35点となり、即座に免許が取り消され、その上、免許の欠格期間(再受験が受けられない)も累積点数35点の場合で3年と長期にわたる。

また、酒気帯び運転でもひとつの行為で道路交通法の複数の規定に違反や事故を起こした場合、酒気帯び点数が加重された違反点数が適用されるため、0.25ミリ未満で重大とはいえない違反をした場合、初めての違反であっても、即座に免許の取消しに該当する場合がある。

さらに、2007年9月19日の道路交通法改正施行により、酒酔い運転の罰則が「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」、酒気帯び運転の罰則が「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」と厳罰化された。また、飲酒検知を拒否した場合も「3月以下の懲役又は50万円以下の罰金」と強化されている。

警察庁によると、一般に前歴(過去3年以内の停止・取消処分等の回数)がない場合で違反点数が6点以上になると30日の免許停止、9点以上で60日、12点以上で90日、15点で免許取り消し処分となる。運転免許試験を受けることができない免許欠格期間は15点から1年、25点から2年、35点から5年、40点から4年、45点以上は5年となる。

これに対して、特定違反行為にあたる酒酔い運転は前歴がない場合でも免許欠格期間が35点から3年と厳しく、70点以上では10年となる。

価格は250枚で3600円、500枚6300円、1000枚で9500円。長井製版のHP(http://nagais.shop-pro.jp/)で販売している。

プランタンで前田敬子、岡優太郎の「まこ」という名の猫展

【銀座新聞ニュース=2012年5月22日】プランタン銀座(中央区銀座3-2-1、03-3567-0077)は5月24日から5月31日まで本館特設会場で「まこという名の不思議顔の猫 写真展-凛としてぷっくり 2012」を開催する。

「ビギ(BIGI)」の「アデュー・トリステス(ADIEU TRISTESSE)」ブランドのチーフデザイナーを務める前田敬子(まえだ・けいこ)さんとグラフィックデザイナー、音楽家の岡優太郎(おか・ゆうたろう)さんが2003年からはじめたブログが2007年6月に「まこという名の不思議顔の猫」(マーブルブックス)として書籍化された。

それ以来、2008年6月に「続 まこという名の不思議顔の猫」(マーブルブックス)、2009年6月に「まこという名の不思議顔の猫 参」 (マーブルブックス)などが刊行され、今回、それらで知られた愛猫の「まこ」と妹弟分の「しおん」や「しろたろ」、新入り「えいた」の4匹の写真や「まこ・ラブズ・ミュージック(MAKO LOVES MUSIC)」をテーマにした創作写真を展示する。

また、ブックカバーやグリーティングカードをはじめ、ベーカリートート、ポシェット、まこ箸+箸袋セットなど新作のまこ関連グッズなども販売する。

まこは2002年生まれ、雑種のメス、2003年8月に一緒に暮らす。しおんは2003年生まれ、雑種のメスで、同年9月に加わる。しろたろは2007年生まれ、雑種のオス、同年12月に加わる。えいたは2010年生まれ、雑種のオスで、2011年4月に加わる。

開場時間は11時から20時30分(日曜日は19時30分)まで、入場は無料。

フランス・パリに毎年2、3回は訪れる洋画家の江幡武喜(えばた・たけよし)さん、同じく毎年のようにパリを訪れ、パリの街角を描き続ける鈴木美智子(すずき・みちこ)さん、イタリアをテーマに描く画家の毛利元郎(もうり・もとろう)さんの3人が新作を展示する。

江幡武喜さんは40年以上にわたってパリとベネチアの街角や風景を中心に油絵で描いている。

鈴木美智子さんはフランスの凱旋門エトワール大賞や「パレ・デ・コングレ賞」、日本・ロシア友好交流展文化交流大賞などを受賞し、現在、美術教室「アトリエ ラ・ベール」(杉並区梅里1-22-22-1004、03-3311-2631)を主宰している。

毛利元郎さんは1992年から1年6カ月、中世の街並みが残るペルージャ、トリノで暮らし、その間に閉ざされた扉からはじめ、次第に開かれた扉へ変わり、扉に光が入り、青空や尖塔が描かれ、街や夜の風景などへと広げてきている。

また、毛利元郎さんは絵を入れる額も「絵の内側すべてでひとつの世界を表現したい」(ギャラリー上原HP)ということから、ほとんど自分で作っており、「古い窓枠や教会の木部など、時間が経過した物の持つ懐かしさを表現」(同)している。

江幡武喜さんは1942年東京都生まれ、1967年に東京工業大学を卒業、40年以上も画家として活動している。

毛利元郎さんは1963年東京都生まれ、1988年に東京造形大学造形学部美術科を卒業、1992年から1993年までイタリア中部ウンブリアのペルージャに滞在、「ポルタ(PORTA、扉)」をテーマに絵を描くようになり、1994年から毛利絵画教室を主宰している。2003年から個展やグループ展を開催しており、2007年と2010年にイタリアを取材している。

開場時間は11時から20時30分(日曜日は19時30分)まで、入場は無料。

注:「江幡武喜」の「喜」は正しくは左に「示すへん」がついた漢字です。

シネパトスで女性映画の名手成瀬巳喜男、仏誌が4巨匠に

【銀座新聞ニュース=2012年5月20日】銀座シネパトス(中央区銀座4-8-7先、三原橋地下街、03-3561-4660)は5月27日から7月13日まで「庶民の哀歓を描きつづけた名匠・成瀬巳喜男」を開催する。

銀座シネパトスが2009年から開催している「日本映画レトロスペクティブ」シリーズのひとつで、今回は「女性映画の名手」といわれ、フランスの映画誌「カイエ・デュ・シネマ」に小津安二郎(おづ・やすじろう、1903-1963)、溝口健二(みぞぐち・けんじ、1898-1956)、黒沢明(くろさわ・あきら、1910-1998)に次ぐ日本の「第4の巨匠」と評された映画監督の成瀬巳喜男(なるせ・みきお、1905-1969)の作品24本を特集上映する。

ウイキペディアなどによると、成瀬巳喜男は1905年8月20日東京府(現東京都)四谷生まれ、工手学校(現工学院大学)を中退し、1920年に松竹蒲田撮影所に入社、小道具係、助監督を経て1930年に「チャンバラ夫婦」で監督デビューした。最初はドタバタ喜劇を手がけていたが、1931年に「腰弁頑張れ」で注目を集める。

しかし、監督に昇格しても個室も与えられず、大部屋暮らしが続き、1934年にPCL(東宝の前身)に移籍し、1935年に初トーキー映画「乙女ごころ三人姉妹」を監督、「妻よ薔薇(ばら)のやうに」で「キネマ旬報」ベスト1に選ばれ、「キミコ(Kimiko)」という英題で1937年にニューヨークで封切られ、アメリカで興行上映された初の日本映画となった。「妻よ薔薇のやうに」の主演女優の千葉早智子(ちば・さちこ、1911-1993)と1937年に結婚するが、1940年に離婚した。

1937年に「雪崩」で黒沢明が助監督を務めた。戦争直後は民主主義路線映画の監督を余儀なくされ、東宝争議によって東宝撮影所の機能が麻痺したため、山本嘉次郎(やまもと・かじろう、1902-1974)、黒沢明らと共に東宝を離れ、「映画芸術協会」を設立、フリーの立場で東宝、新東宝、松竹、大映などで監督し、1955年に東宝に復帰後、「浮雲」を監督し、成瀬の最高傑作とされている。

純文学作品から大衆作品まで幅広いジャンルにわたる文芸映画を中心に、人間の細やかな情感を何気ないやりとりで描いた。遺作は1967年の「乱れ雲」で直腸がんにより死去した。生誕100周年にあたる2005年にDVDボックスのリリースや関連書籍の出版、各地の名画座での特集上映などが行われた。

上映される作品と日程は以下の通り(カッコ内は公開年、主な出演者、色彩、上映時間)。
5月27日から5月30日が「稲妻」(1952年、高峰秀子=たかみね・ひでこ、1924-2010=、白黒、88分、ニュープリント)と「めし」(1951年、上原謙=うえはら・けん、1909-1991=、白黒、97分)。

5月31日から6月3日が「流れる」(1956年、山田五十鈴=やまだ・いすず=さん、白黒、116分)と「晩菊」(1954年、杉村春子=すぎむら・はるこ、1906-1997=、白黒、101分)。

6月4日と6月7日が「浮雲」(1955年、高峰秀子、白黒、123分)と「夫婦」(1953年、上原謙、白黒、86分)。

6月8日から6月11日が「あらくれ」(1957年、高峰秀子、白黒、120分)と「妻の心」(1956年、高峰秀子、白黒、98分)。

6月12日から6月15日が「おかあさん」(1952年、田中絹代=たなか・きぬよ、1909-1977=、白黒、98分)と「妻」(1953年、上原謙、白黒、96分)。

6月16日と6月19日が「女が階段を上る時」(1960年、高峰秀子、白黒、111分)と「女の座」(1962年、高峰秀子、白黒、111分)。

6月20日から6月23日が「山の音」(1954年、原節子=はら・せつこ=さん、白黒、94分)と「驟雨」(1956年、原節子さん、白黒、90分)。

6月24日から6月27日が「いわし雲」(1958年、淡島千景=あわしま・ちかげ、1924-2012=、カラー、129分)と「杏っこ」(1958年、香川京子=かがわ・きょうこ=さん、白黒、109分)。

6月28日から7月1日が「ひき逃げ」(1966年、高峰秀子、白黒、94分)と「女の歴史」(1963年、高峰秀子、白黒、126分)。

7月2日から7月5日が「娘・妻・母」(1960年、原節子さん、カラー、122分)と「夜の流れ」(1960年、司葉子=つかさ・ようこ=さん、カラー、111分)。

7月6日から7月9日が「乱れる」(1964年、高峰秀子、白黒、98分)と「放浪記」(1962年、高峰秀子、白黒、123分)。

7月10日から7月13日が「乱れ雲」(1967年、加山雄三=かやま・ゆうぞう=さん、カラー、107分)と「女の中にいる他人」(1966年、小林桂樹=こばやし・けいじゅ、1923-2010=、白黒、101分)。

料金は一般1300円、シニア1000円。トークイベント付は前売りが1300円、当日が1500円、ぴあリザーブシート座席指定券が1700円。

西銀座で柳祭り、吹奏楽団の行進や子供芸人、復興支援も

【銀座新聞ニュース=2012年5月2日】銀座柳まつり実行委員会(03-3562-0838)は5月5日に西銀座通り(外堀通り)で「第6回銀座柳まつり」を開催する。

西銀座通りを全面的に交通止めにして実施するイベントで、例年80万人が見物に訪れる銀座でも最大規模のお祭りだ。2011年は東日本大震災により中止し、代わりに「銀座柳まつり東日本大震災復興応援チャリティイベント」を開き、100万円を「あしなが東日本大震災津波遺児基金」に寄付した。

2年ぶりに開く第6回目は「明日(あした)へ」をテーマに、さまざまな吹奏楽団のパレードや大道芸人による演技などを行う。また、パレードには宮城広瀬高校が招待参加する。

12時からのオープニングセレモニーに続くのが最大の目玉となる12時15分からはじまる23楽団、およそ1500人が参加して楽器を演奏しながら行進するパレードで、13時30分まで「交通安全 銀座ゴールデンパレード」として、東京都吹奏楽連盟に所属する社会人、大学、高校、中学などの吹奏楽部が西銀座通りを1丁目から8丁目まで演奏しながら行進する。

先頭の人力車にはハローキティやペコちゃんなどが乗り、楽団の最後には高速道などでの事故を減らす運動を行っている「東京スマートドライバー」が歩き、パレード終了後には7丁目から8丁目にキャンペーン内容を展示する。

ウイキペディアによると、「ハローキティ」(キティ・ホワイト)は1974年11月1日に誕生し、1975年に最初の関連グッズが発売され、1975年ころに「鏡の国のアリス」に登場する子猫にちなんで、「キティ」という名が付けられた。現在、グッズは世界約70カ国で展開され、年間約5万種類が販売されている。

キティ・ホワイトは身長がりんご5個分、体重がりんご3個分で、イギリスの郊外に住んでいるという設定になっている。キティ・ホワイトの家族として妹のミミィ・ホワイト、父親、母親、祖父、祖母や友ちだのねずみのジョーイなど多くのキャラクターが生まれている。

不二家などによると、「ペコちゃん」という名前の由来は子牛を表す東北方言「ベコ」から来ており、身長が100センチ、体重が15キロ。ボーイフレンドの「ポコちゃん」が1951年に誕生し、1995年には仲良しの子犬「ドッグ」が生まれた。

1950年生まれの初代ペコちゃん人形は、紙の張り子で作られ、1955年初めに不二家の店舗数が増えていくのに伴って、ビニールやプラスチックに変わり、頭をなでるとペコちゃんが話す、ポケットに両手を入れたスタイルの「おしゃべりペコちゃん人形」も登場した。

定番の衣装、オーバーオールも1960年代前半まで右足のすそ部分に「ペコちゃん」の文字が書かれていて、胸元に不二家の企業マークである「Fマーク」が付いた人形が多くあった。この「Fマーク」は、1961年にフランス人工業デザイナーのレイモンド・ローウィ(Raymond Loewy、1893-1986)が手がけたデザインで、ズボンのラインは今より太めで、ダボンとした感じで、1970年代に入るとスリムなラインに変わった。

衣替えは基本的に年8回で、衣装はオンワード樫山が担当している。また、当初はペコちゃんの舌の向きも複数のイラストレーターが描いていたために一定していなかったが、1968年頃から左に揃えられている。

11時から16時まで5丁目の数寄屋橋公園では、小学校から高校、大学など14のバンドが交代で次から次へと休みなく演奏する「コンサートの森」を開く。

一方、13時30分から16時30分まで3丁目から6丁目の5カ所に東京都公認の大道芸人16組が登場し、「ヘブンアーティスト イン 銀座(in GINZA)」と題して、得意の芸を披露する。

一方、13時30分から16時30分まで2丁目から6丁目の5カ所に東京都公認の大道芸人16組が登場し、「ヘブンアーティスト イン 銀座(in GINZA)」と題して、得意の芸を披露する。

出演するのはボードビルのアキラさん、アコーディオンのアンザイノリエさん、糸あやつり人形の「江戸糸あやつり人形」、クラシックとポップスの「エバリー(Everly)」、和芸、不動金縛りの術の角福請(かど・ふくせい)さん、リフティングのグロッキーシオさん。

まきこみ型路上喜劇の清水宏(しみず・ひろし)さん、ウォーキング御伽草子(おとぎぞうし)の「すれいやーず(Slayers)」、中国雑伎の「中国雑技芸術団」、オブジェクトマイムのバーバラ村田(ばーばら・むらた)さん。

コメディジャグリングの「ブーリー・ウーリー・カンパニー(Booly Oooly Company」、バイオリン演歌の福岡詩乃里(ふくおか・うたのり)さん、ミニミニマーチングの「プリコロハウス」、仮面コミカルショーの「ボロコップシバ(Boro Cop SHIBA)」さん、ジャグリングのミヤムさんだ。

14時から16時まで7丁目で、子どもたちが歌や踊りなどを披露する「こども夢舞台」を開催する。今回が2回目の開催となる。

11時から17時まで4丁目数寄屋橋公園に「レトロ遊び広場」を設け、ベーゴマなど昔のおもちゃを使って遊べる。青空囲碁体験教室も開く。

14時から16時は4丁目西銀座イベントスペースで「銀座のみつばちフェスタ」を開く。紙パルプ会館屋上でミツバチを飼育しているNPO(特定非営利活動)法人「銀座ミツバチプロジェクト」(中央区銀座1-20-15、前田山陽ビル10階、03-3562-0126)がミツバチを展示する。飼育しているミツバチから採蜜したハチミツも販売する。

14時から16時30分まで6丁目で「柳まつりスケッチ広場」を開催する。 NPO法人「アトリエ・パンセ」(小平市上水本町1-25-17、042-324-4143)が主催する教室で、子どもたちが銀座の風景を描く。2010年は「銀座に花咲く夢の森」をテーマにした子どもたちの作品を展示する。

14時から16時まで5丁目で地方の観光PRを行う、観光グッズ広場とする。大使が順番に登場して、地元の観光を宣伝する。

13時30分から16時30分まで7丁目に「花のストリートガーデン」を開設し、季節の花に囲まれて休憩することができる。また、1500人に「ガーベラ」をプレゼントする。

14時から16時30分まで6丁目から8丁目を人力車クルーズが往来し、乗車することもできる。

14時から16時まで6丁目で復興応援メッセージうちわを置いて、自由にメッセージを描けるようにする。うちわは宮城県などに届けられる。

8丁目で14時から16時まで「銀座の柳」の苗木をプレゼントし、柳の歴史などを紹介したパネルを展示する。

中央の百貨店4月、大震災の反動増で全店が連続プラス

【銀座新聞ニュース=2012年5月1日】中央区とその周辺の主要百貨店の4月売上高(速報値、店頭ベース)は日本橋三越、銀座三越、日本橋高島屋店、大丸東京店、松坂屋銀座店、松屋銀座店のいずれもプラスとなった。

4月は2011年の東日本大震災による需要減の影響で、各店とも大幅な増加となった。J.フロントリテーリングでは「婦人ワンピース、ブラウスや紳士ジャケット、パンツなど春から初夏に向けてのファッション衣料雑貨が活発に動き、ラグジュアリーブランドや美術、宝飾品など高額品も引き続き好調に推移した」とし、高島屋も高額品が「好調」という。

三越伊勢丹ホールディングスの日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は前年同月比8.0%増(3月確定値0.6%増、ただし外商、通信販売などを除く)と2カ月続けてプラスとなった。一方、銀座三越(中央区銀座4-6-16、03-3562-1111)は同22.6%増(3月確定値55,5%増)と6カ月続けてプラスだった。

日本橋高島屋店(中央区日本橋2-4-1、03-3211-4111)は同5.7%増(3月確定値27.0%増)と3カ月続けて前年を上回った。商品別(18店舗ベース)では、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨などのファッションアイテムが前年を上回り、特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、美術などの高額品も好調だったが、食料品がわずかに前年実績に下回った。

J.フロントリテーリングの大丸東京店(千代田区丸の内1-9-1、03-3212-8011)は同14.7%増(3月確定値52.8%増)と2カ月続けて前年を上回った。松坂屋銀座店(中央区銀座6-10-1、03-3572-1111)は同11.3%増(3月確定値26.5%増)と2カ月続けてプラスとなっている。

松屋銀座店(中央区銀座3-6-1、03-3567-1211)は同9.0%増(3月確定値37.3%増)と3カ月続けて前年を上回った。月を通して雨天日が多く、婦人衣料のワンピースやスプリングコートなど好調だったものの、売り上げ目標に届かなかったとしている。