ピカデリ「Fukushima」、佐藤浩市、渡辺謙、安田成美ら舞台挨拶

【銀座新聞ニュース=2020年2月26日】国内映画業界第3位の松竹(中央区築地4-1-1、東劇ビル、03-5550-1533)とカドカワ(中央区銀座4-12-15、歌舞伎座タワー)グループ傘下の書籍、映画配給などの事業会社で中堅配給会社のKADOKAWA(千代田区富士見2-13-3)は3月7日に丸の内ピカデリー(千代田区有楽町2-5-1、有楽町マリオン、050-6875-0075)で「Fukushima 50」の公開記念舞台あいさつを開く。

3月6日から一般公開される「Fukushima 50」((C)2020「Fukushima 50」製作委員会)。

7日9時の回上映終了後に、監督の若松節朗(わかまつ・せつろう)さんをはじめ、福島第一原発1、2号機当直長「伊崎利夫」役の佐藤浩市(さとう・こういち)さん、福島第一原発所長「吉田昌郎」役の渡辺謙(わたなべ・けん)さん、福島第一原発5、6号機当直長「前田拓実」役の吉岡秀隆(よしおか・ひでたか)さん。

福島第一原発緊急対策室総務班職員「浅野真理」役の安田成美(やすだ・なるみ)さん、福島第一原発第2班当直長「平山茂」役の平田満(ひらた・みつる)さん、福島第一原発 第1班補機操作員「西川正輝」役の堀井新太(ほりい・あらた)さん、伊崎利夫の妻「伊崎智子」役の富田靖子(とみた・やすこ)さんが舞台に登場してあいさつする。

「フクシマ(Fukushima)50」は門田隆将(かどた・りゅうしょう)さんのノンフィクション「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(2012年)を原作に、2011年3月11日の東日本大震に伴う福島第一原子力発電所事故発生時に発電所に留まって対応業務に従事した約50人の作業員たちの闘いを描いている。

物語は2011年3月11日14時46分、マグニチュード9.0、最大震度7という日本の観測史上最大となる地震が起こり、太平洋沿岸に押し寄せた巨大津波に飲み込まれた福島第一原発は全電源を喪失するところからはじまる。このままでは原子炉の冷却装置が動かず、炉心溶融(メルトダウン)によって想像を絶する被害がもたらされることは明らかで、それを防ごうと、伊崎利夫をはじめとする現場作業員や所長の吉田昌郎らは奔走する。

ウイキペディアなどによると、若松節朗さんは秋田県河辺郡河辺町(現秋田市)生まれ、日本大学芸術学部放送学科を卒業、テレパックのテレビドラマのAD、演出補として、1980年にフジテレビの「ゆく道くる道わかれ道」、1982年にフジテレビ「おまかせください、オレの女房どの」、1983年にフジテレビ月曜ドラマランド「どっきり天馬先生」などを手掛け、1986年に共同テレビに入社した。

同年にフジテレビ「透明少女」、1987年にフジテレビ「ラジオびんびん物語」などを手掛け、1994年に映画「コンプレックス・ブルー(COMPLEX BLUE)」を監督、2001年に映画「ホワイトアウト」で日本アカデミー賞優秀監督賞、2010年に「沈まぬ太陽」で日本アカデミー賞優秀監督賞などを受賞し、2012年10月に舞台「地球の王様」で演出を務め、2014年に「柘榴坂の仇討」を監督、2019年に「空母いぶき」を監督し、共同テレビジョン役員待遇エグゼグティブディレクターを経て、現在、フリー。

チケットはチケットぴあを通じて先行抽選を受付中で、27日11時締め切り。29日10時から一般発売する。料金は全席指定で2100円均一。

フード協、外食1月も1.9%増、FF堅調続く、新型肺炎は限定的

【銀座新聞ニュース=2020年2月26日】一般社団法人「日本フードサービス協会」(港区浜松町1-29-6、浜松町セントラルビル、03-5403-1060)は2月25日に1月の「外食産業市場動向調査」(全店ベース)を発表した。

全国でオイスターバーを展開するゼネラル・オイスターは日本酒メーカーのライスワイン(RiceWine)と共同で、カキ料理に合う日本酒「カッキー(CACCCI)No.6」(微発泡)と「No.7」(辛口)を開発、3月9日から全店舗で販売する。「No.6」(グラスは税別750円、ボトル300ミリリットルで2180円)は精米歩合70%、アルコール5度、「No.7」(グラスは税別880円、ボトル300ミリリットルは同じ)は精米歩合60%、アルコール16度。

1月は、記録的な暖冬により全国的に雪が少なく、客足にプラスとなったことに加え、引き続き好調なファーストフード(FF)業態にけん引され、外食全体の売上高は前年同月比1.9%増と3カ月続けて上回った。

また、不安視されている新型コロナウイルスについては、「一部で月末に影響が出始めたものの、外食への影響はまだ限定的だった」としている。

全業態で1月の店舗数は同0.6%減、客数が同0.4%増、客単価が同1.5%増だった。

業態別の売上高では、ファーストフードが同3.5%増で2015年12月から49カ月連続プラスだった。うち、「洋風」は期間限定商品の好調やお得なランチメニューのレギュラー化が奏功したところもあり、「和風」も引き続き定食メニューの好調やトッピングの提案などで定番商品も好調、「麺類」も肉の増量メニューなど各種キャンペーンが奏功、「持ち帰り米飯・回転寿司」は回転寿司の年末年始の持ち帰り需要が好調で単価上昇、「アイスクリーム」ががアイスケーキのキャンペーンで好調としている。

ファミリーレストラン(FR)が同0.2%増と2カ月ぶりにプラスだった。「洋風」と「和風」は、引き続き禁煙店舗の増加や営業時間短縮により客数減も見られたが、「洋風」の一部では回復傾向の店舗も見られた。「中華」は各種キャンペーンやテイクアウト、デリバリーが好調だった。「焼き肉」は年始需要の好調と店舗増が奏功した。

パブ・居酒屋業態は同1.9%増と8カ月ぶりにプラスだった。飲酒業態は金曜日が1日多い曜日回りのうえ、飲酒需要の多い月末が金曜日、しかも暖冬傾向というプラス要因がはたらき、客足が堅調だった。「パブ・ビアホール」の売上99.9%、「居酒屋」の売上101.2%となった。

ディナーレストランが同2.3%増と2カ月ぶりに上回り、雪が少なかった天候や、曜日回り、年始需要の好調などが要因としている。喫茶は同1.3%増と3カ月続けてプラスだった。商業施設立地の店舗の不調や、年始に店休や営業時間短縮により客数が伸び悩むところが見られたものの、価格改定などで単価が上昇したという。

日本フードサービス協会の統計は会員が188事業者数(2019年12月191、11月186、10月187、9月189、8月188、7月192、6月193、5月192、4月197、3月196、2月199、1月199、2018年12月197、11月202、10月201、9月199、8月190、7月194、6月200、5月204、4月207、3月200、2月195、1月192)。

店舗数が3万5001店(3万5583店、3万5342店、3万5005店、3万5237店、3万5544店、3万5390店、3万5617店、3万5646店、3万5763店、3万5798店、3万6467店、3万6659店、3万6637店、3万6567店、3万6380店、3万6602店、3万6572店、3万6524店、3万6689店、3万7232店、3万6843店、3万6759店、3万6359店、3万6197店)が対象。

内訳はファーストフードが49社(52社、50社、52社、51社、52社、52社、55社、57社、56社、57社、57社、56社、58社、57社、60社、57社、59社、61社、61社、60社、59社、55社、54社)、1万8957店(1万9369店、1万9273店、1万9217店、1万9118店、1万9275店、1万9131店、1万9326店、1万9370店、1万9461店、1万9444店、1万9913店、2万0219店、1万9954店、1万9990店、1万9844店、2万0086店、2万0001店、2万0024店、2万0163店、2万0603店、2万0023店、2万0571店、1万9689店、1万9768店)。

ファミリーレストランが50社(50社、50社、51社、49社、49社、49社、52社、50社、52社、50社、57社、52社、53社、52社、52社、51社、52社、50社、53社、52社、54社、56社、52社、52社、50社)、9556店(9601店、9667店、9338店、9569店、9646店、9578店、9749店、9667店、9629店、9622店、9838店、9770店、9814店、9847店、9759店、9848店、9778店、9848店、9921店、9911店、9875店、1万0061店、9187店、9946店、9773店)。

パブ・居酒屋が34社(33社、32社、31社、34社、31社、34社、35社、31社、33社、33社、33社、32社、33社、32社、34社、33社、32社、30社、33社、34社、34社、33社、32社、31社)、2326店(2254店、2253店、2198店、2401店、2312店、2366店、2335店、2317店、2366店、2395店、2378店、2296店、2388店、2335店、2393店、2381店、2241店、2193店、2271店、2361店、2245店、2467店、2247店、2202店)。

ディナーレストランが26社(27社、26社、25社、26社、25社、26社、23社、25社、26社、25社、25社、26社、25社、26社、26社、26社、23社、23社、24社、25社、26社、26社、26社、27社)、983店(1046店、1032店、991店、988店、1006店、911店、991店、997店、1003店、999店、1010店、1007店、1013店、1012店、1010店、959店、999店、1004店、999店、1000店、1002店、978店、1017店)。

喫茶が13社(13社、12社、12社、13社、15社、14社、13社、13社、13社、15社、14社、14社、14社、16社、16社、14社、15社、15社、15社、15社、17社、16社、16社、16社)、2042店(2048店、1856店、2020店、2040店、2041店、2037店、2038店、2040店、2033店、2062店、2057店、2063店、2062店、2064店、2054店、2059店、2061店、2097店、2081店、2130店、2239店、2229店、2227店、2164店)。

外食産業(上場企業)の売上高上位3社の1月の既存店売上高は1位のゼンショーホールディングス(すき家、国内店舗数1935店)が同1.9%増と6カ月続けてプラス、2位のすかいらーく(全グループ、国内外店舗数3251店)が同2.4%減と2カ月続けてマイナス、3位のコロワイド(全グループ、国内2526店)も同1.3%増と2カ月ぶりにプラスだった。

Eggs’n Thingsが10周年記念で10枚重ねのパンケーキ

【銀座新聞ニュース=2020年2月26日】アメリカ・ハワイのカジュアルレストラン「EGGS’N THINGS」を日本で展開する「EGGS’N THINGS JAPAN」(港区六本木7-2-29、VORT乃木坂1、03-6447-0380)は2月28日から3月31日まで「Eggs’n Things 銀座店」(中央区銀座1-8-19、キラリトギンザ、03-6264-4949)などで10周年を記念して「10th Anniversary Pancakes」と「2種のコンビベネディクト」を販売する。

2月28日から3月31日まで「エッグスシングス(Eggs’n Things)銀座店」などで販売する「10周年記念パンケーキ(10th Anniversary Pancakes)」。

2010年3月10日に海外1号店として「エッグスシングス(Eggs’n Things)原宿店」を開店して以来、10周年になるのを記念して、10周年記念の第1弾の企画として、創業時から「エッグスシングス」の味としてきた、バターミルク香るもちっとした食感のパンケーキを10枚重ね、5種のフルーツ(イチゴ、パイナップル、バナナ、オレンジ、キウイ)を盛り付けた「10周年記念パンケーキ(10th Anniversary Pancakes)」(税別1680円)を提供する。3種のシロップ(メープル、ココナッツ、グァバ)を好みでかけて食べる。

また、定番のパンケーキに次いで人気のある「エッグスベネディクト」の中から「スモークサーモンとアボカド」と「ホウレン草とベーコン」の2種を同時に味わえる「2種のコンビベネディクト」(1280円)を販売する。特製オランデーズソースとポーチドエッグからトロっと溢れ出す黄身を具材に絡めて味わう。

「エッグスシングス」は1974年にゲリー・フクナガ(Gerry Fukunaga)さんとジャン・フクナガ(Jan Fukunaga)さんの夫婦がハワイ・ホノルルに創業し、パンケーキやワッフル、オムレツ、クレープなどの朝食メニューを1日中売る方式で人気を集め、2010年3月にエッグスシングスジャパン(EGGS’N THINGS JAPAN)が海外第1号店として原宿店を開店した。

その後、「WDI ジャパン(JAPAN)」がフランチャイズとして2012年6月に横浜山下公園店を皮切りに両社によって国内展開している。「エッグスシングス」は「オールデイブレックファスト(All Day Breakfast)」をコンセプトにしている。

営業時間は9時から23時。

丸善丸の内で東山魁夷、上村淳之、中川一政ら入札展、東日本支援

【銀座新聞ニュース=2020年2月25日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は2月26日から3月10日まで4階ギャラリーで「東日本大震災復興支援チャリティー『丸善絵画入札会』」を開く。

丸善・丸の内本店で2月26日から3月10日まで開かれる「東日本大震災復興支援チャリティー『丸善絵画入札会』」に出品される加山又造の「微風」(木版画、2003年)。

丸善・丸の内本店恒例の春と秋に行う入札会で、内外の巨匠から現代作家まで約200点を展示し、オークション方式で販売する。

出品されるのは日本の風景画家で「国民的画家」として知られる東山魁夷(ひがしやま・かいい、1908-1999)、シルクロードの画家、平山郁夫(ひらやま・いくお、1930-2009)、日本画家で「帝展」や「院展」にたびたび落選し「落選の神様」といわれた片岡球子(かたおか・たまこ、1905-2008)、日本画の伝統的な様式美を現代的な感覚で表現した加山又造(かやま・またぞう、1927-2004)。

女性画や静物を生き生きと描いた小倉遊亀(おぐら・ゆき、1895-2000)、上村松篁(うえむら・しょうこう、1902-2001)の子息で、花鳥画の第一人者として知られる京都市立美術大学名誉教授の上村淳之(うえむら・あつし、1933年生まれ)さん、日本画家で京都造形芸術大学大学院教授の千住博(せんじゅ・ひろし)さん。

ヨーロッパで学んだ油彩画に、桃山美術や琳派、南画といった日本の伝統的な美術を取り入れ、装飾的な世界で知られた洋画家の梅原龍三郎(うめはら・りゅうざぶろう、1888-1986)、点描画法により、幻想的な風景画で知られる洋画家の岡鹿之助(おか・しかのすけ、1898-1978)、バラの絵で知られる洋画家、中川一政(なかがわ・かずまさ、1893-1991)。

孤高の洋画家で自宅の虫や花を描き続けた熊谷守一(くまがい・もりかず、1880-1977)、フランス・パリを中心とするヨーロッパの歴史が刻まれた街並みを描き続けた洋画家の荻須高徳(おぎす・たかのり、1901-1986)、具象絵画を代表するフランスの画家、ベルナール・ビュッフェ(Bernard Buffet、1928-1999)。

具象系派の画家で、軽快なタッチと鮮やかな色彩で静物、風景、人物などのリトグラフを制作したポール・アイズピリ(Paul Aizpiri、1919-2016)、アメリカ在住でレーザーやホログラムを駆使した現代美術家、ヒロ・ヤマガタ(1948年生まれ)さんら。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。入場は無料。売上金の一部は東日本大震災の義援金として、日本赤十字社に寄付される。

丸善日本橋で浜田庄司、島岡達三ら「益子焼」展、若手も

【銀座新聞ニュース=2020年2月24日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は2月26日から3月3日まで3階ギャラリーで「丸善・益子焼の世界 浜田庄司・島岡達三 2人の人間国宝と現代作家展」を開く。

丸善・日本橋店で2月26日から3月3日まで開かれる「丸善・益子焼の世界 浜田庄司・島岡達三 2人の人間国宝と現代作家展」のフライヤー。

重要無形文化財保持者(人間国宝)の浜田庄司(はまだ・しょうじ、1894-1978)と島岡達三(しまおか・たつぞう、1919-2007)を中心に、「浜田窯」を継承する浜田庄司の次男、浜田晋作(はまだ・しんさく、1929年生まれ)さんや「島岡製陶所」を継承する島岡達三の孫の島岡桂(しまおか・けい)さんをはじめ、栃木県芳賀郡益子町の「益子焼(ましこやき)」の陶芸家26人が作品約2000点を展示販売する。

今回、作品を出品する陶芸家は、浜田庄司、浜田晋作さん、浜田晋作さんの次男、浜田友緒(はまだ・ともお)さん、島岡桂さん、浅田恵美子(あさだ・えみこ)さん、岩下宗晶(いわした・むねあき)さん、大塚一弘(おおつか・かずひろ)さん、大塚菜緒子(おおつか・なおこ)さん、大塚雅淑(おおつか・まさよし)さん。

加守田太郎(かもだ・たろう)さん、川崎萌(かわさき・もえ)さん、栗谷昌克(くりや・まさかつ)さん、小林雄一(こばやし・ゆういち)さん、島田東秋(しまだ・もとあき)さん、清水秀輝(しみず・ひであき)さん、菅谷太良(すがや・たかよし)さん、薄田(すすきだ)いとさん、豊田雅代(とよだ・まさよ)さん、西山奈津(にしやま・なつ)さん。

樋口早苗(ひぐち・さなえ)さん、福島晋平(ふくしま・しんぺい)さん、村沢享(むらさわ・とおる)、本巣秀一(もとす・しゅういち)さん、横尾聡(よこお・さとし)さん、吉田丈(よしだ・たけし)さん。

同じく出品作家たちを紹介するフライヤー。

益子焼は栃木県芳賀郡益子町周辺を産地とする陶器で、江戸時代末期の嘉永年間(1848年から1855年)に常陸国笠間藩(現笠間市)で修行した大塚啓三郎(おおつか・けいさぶろう、1828-1876)が益子に窯を築いたことにより始まったとされている。

益子焼の陶土は、豊富にあるものの、肌理が粗く精巧な器を作るには向かなかったため、当初の益子焼は主に水がめ、火鉢、壺などの日用品として制作された。その後、1927年から創作活動を始めた浜田庄司によって花器や茶器などの民芸品が作られるようになり、日本全国に知られた。1959年には、加守田章二(かもだ・しょうじ、1933-1983)が開いた窯により民芸一辺倒だった益子の作陶に現代的な独創性が加えられた。1979年には通産省(現経産省)から伝統的工芸品に指定された。

益子焼は砂気の多いゴツゴツとした土の質感をもち、材料の性質上割れやすく、重いという欠点がある。益子焼のもっとも基本的な釉薬(ゆうやく)は漆黒(しっこく)や「柿」と呼ばれる赤茶色、飴色(あめいろ)を出す鉄釉(てつゆ)で、石材粉や古鉄粉を釉薬にし、犬毛筆で色づけを行うため、重厚な色合いとぼってりとした肌触りに特徴がある。こうした昔ながらの施釉は土鍋や土瓶、片口といった、肉厚な陶器に使われる。

民芸運動以来、浜田庄司が得意とした杓掛け、流し掛け、掻き落としの技法を使った紋様を施した鉢や皿などが知られる。また、信楽焼流の絵付けを施した山水土瓶や、呉須(コバルト顔料)を使った陶器も多い。

栃木県益子町観光協会によると、現在、窯元は約250、陶器店は50店あり、春(2020年4月29日から5月6日)と秋に陶器市が開かれる。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は15時)まで。入場は無料。「現代益子陶芸家の勧めるビアカップ」(ビール350ミリリットル1缶をおいしく飲める器の提案)を購入すると、エビスビール350ミリリットルを1本プレゼントする(数量限定)。

注:「浜田」の「浜」と「村沢享」の「沢」はいずれも正しくは旧漢字です。名詞は原則として常用漢字を使用しています。